「成績が伸び悩んでいる・・・」勉強方法改善によるスランプ克服法。
保護者様からのご相談
「最近、子どもがスランプなようだ。机に向かってもぼうっとしている姿が目についてしまう」
「塾に言われたとおりに宿題をこなしているようだが、模試の成績に反映しているとは思えない」
勉強のやり方を改善する時期に差し掛かっているのではないでしょうか?
中学受験では、ただ授業に出て、宿題をこなしてさえいれば、成績が上がっていく時期があります。そこを終えると、次の時期には、「どの科目」の「どの単元」を、「どれくらいの時間」で「どのように勉強」すれば良いのか、見極めていかないと成績が上がりにくくなります。
塾は集団授業なので、クラス全体の平均値に合わせて、宿題の量や解説の細かさが、決められていきます。クラスの人数が増えれば増えるほど、この傾向は強まります。その結果、生徒一人一人に目が届きにくくなり、宿題や指導方法が自分の子どもと合わなくなることがあります。
模試の成績表と塾の宿題を分析して、学習方針を整理。
ご家庭にお願いして、「これまでの模試の成績表」と「塾から渡されている毎回の宿題表」の2点を、まずは見せていただいています。
模試の成績表には、「成績」「順位」「偏差値」などの数字が並んでいて、ご家庭も子どもも一喜一憂されてきたのではないでしょうか。これらの数値は、全体の状況を手短かに表すためには、簡便な数字です。しかし、勉強方法について知りたい場合には、もう少し踏みこんだ分析が必要となります。
そこで、「科目ごと」「単元ごと」「正答率」ごとの分析をして、学習方針を整理していきます。
単純な暗記、仕組みを理解する、それぞれの正しい勉強法が必要。
生徒の成績表を、単元ごとに分析してみると、国語の「漢字と慣用句はいつも8割」以上得点できていました。それに対して、理科の電気回路は「いつも大問の設問(1)まで」しか正答できていない状態でした。
生徒は、塾から出された宿題を、解いては丸付けをし、わからなかったところは解答を書き写していました。このやり方では、国語の「漢字と慣用句」などの単純な暗記はできるようになりますが、理科の「電気回路」のように、仕組みを理解するものはできるようにはなりません。
ところが、保護者の目から見ると、生徒は机に向かって勉強をしているように見えます。もちろん勉強に時間を費やしてはいるのですが、理科の「電気回路」の正しい勉強方法ではありません。保護者は、勉強時間と成績が、比例して伸びてゆかないので、不思議な印象を持たれていました。
塾のカリキュラムに流され過ぎず、最適な学習方法を提案できることが家庭教師の強み。
子どもたちの指導経験から言えることは、「塾の理想とするカリキュラム」と、「子どもの現実の学習時間」は、まず一致しないということです。1万人に1人くらいは、塾のカリキュラムを全て終えられる子どももいるかもしれませんが、その子どもでさえ、決して楽々とこなしているわけではありません。(楽々とこなしているかのように周囲に吹聴する子どもはいます)。
塾のカリキュラムに流され過ぎないようにすることが、大事です。まずは子どもの学習時間を中心にして、塾の宿題量を調節してあげる勇気も、必要になってきます。
塾の方針を丸飲みにするのではなく、その子どもにとって一番良い学習方法を提案できるのが、家庭教師の強みです。
「保護者の方へ」子どもとの心の交流を大切に。
子どもの悩みや喜びを共有してあげてください。スランプがつらいのは、向上心があっても、結果がついてこないからです。向上心がない子どもは、そもそも自分がスランプに陥っていることにすら気づきません。
学習方法は家庭教師に任せるところは任せてしまい、保護者は子どもとの心の交流を重視してください。家庭教師が来たら緊張する。保護者の前では悩みや苦しみも素直に言える。そのような関係が築ければ、中学受験は乗り越えやすくなります。