入試までラスト3カ月。Y君はプロ家庭教師1本に切り替えて志望校に合格!
担当教師 | 宮廻先生 |
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指導開始 | 小6の11月(地元の進学塾から家庭教師へ切り替え) |
志望中学 | 慶應湘南藤沢中・中央大付属中・立教新座中・明大中野八王子中 |
合格中学 | 中央大付属中・帝京大中・明大中野八王子中 |
スタート時はどのような様子でしたか?
Y君の場合、入試までラスト3カ月という時期のスタートで、しかも長年通っていた塾をやめたばかり、というやや切迫した状況でした。
ご家庭からは、プロの家庭教師に4科目全て目配りをしてもらった上で、志望校対策をして欲しいとのご要望でした。
科目別では、算数は前の塾で応用問題ばかりに挑戦していたせいもあり、偏差値のわりには基本~標準レベルの理解にムラが残っていました。
国語では、本文を読まずに設問に取り掛かるというあまり望ましくない取り組みが習慣化しており、長文の内容に対して必ずしも真摯に向き合えないことも少なからずありました。
理科の知識は安定していましたが、計算問題に取り組むプロセスがやや雑で、取りこぼしが目立ちました。
社会では漢字表記を含め、問題演習での間違いが放置されたままになっており、学習量のわりに知識が増えていないという状況でした。
また、よくあるケースとして、学校の人間関係によるストレスから、学習面にも影響がでてしまい、精神面でのサポートが必要となる生徒さんも少なくありませんが、いつも明るく気丈に振舞っているY君にも、少なからず抱えている物があると感じられました。そのため、精神的なケアにも注力しました。
指導内容を教えて下さい
算数については、塾の総復習用教材を用いて苦手単元の基本~標準問題の確認をし、並行して入試過去問に取り組みました。スピードはあるものの正確さに欠けることから、あえて時間無制限にすることや、事前に「取れたらうれしい点数」「現状の予想点数」「下回ったら悔しい点数」を考えてもらうことで、油断が招いた低得点には悔しさを感じてもらうようにし、モチベーションも高めていきました。
国語では、長文を一読してもらった後に、本文を伏せて口頭試問することで、長文の基本的内容が頭に入っているかをチェックし、安定感のある通読を習慣化しました。また、物語文の中で、自分とは違う立場の登場人物達に対し、自身とは切り離したネガティブな見方をすることがあり、どんな人物にも出来る限り共感的理解を目指すよう伝えました。
理科は、計算問題において、書いて整理することを求めていきました。
社会では、授業中に暗記タイムを設け、またその内容を定期的にテストすることで、着実な暗記というものを体感してもらいました。
入試の結果を教えて下さい
Y君は、指導内容や注意点を短期間でしっかりと吸収してくれたため、受験本番までには上述の弱点と見られた部分はほぼ克服できていました。
受験日程に関しての戦略的な部分では、2月の本命校の準備として1月受験をする場合、生徒の性格や状況によって3つのタイプに分けて1月校の選定を考えます。
①緊張しやすい子は1月に安全校を2校くらい受けて合格をもらい、自信を深めて2月に臨む
②実力はあるが油断しがちな子は、難易度の高い中学を受けて不合格で目を覚まし、緊張感を高め2月に向かう
③上記2タイプの混合型で(実際にはこのタイプが最も多いように感じます)1勝1敗くらいのシナリオで適度な緊張感を保って2月に備える
となります。Y君の場合、もともと打たれ強くタフな反面、本気モードになりにくい傾向があり、1月校は安全第一ではなく、挑戦的な日程を組むことで、たとえダメでも2月に向けて爆発力を高めてゆく作戦をとり、これが予想通り功を奏しました。結果、無事に中央大付属の合格を手にすることが出来ました。