渋谷教育学園渋谷中学校の傾向と対策
渋谷教育学園渋谷中学校の入試傾向をプロ家庭教師の視点で解説します。役立つプロのノウハウをご覧ください。
お手元に過去問をご用意ください。 ※問題は、第2回
受験の攻略ポイント
東京の共学難関校で、男子難関進学校レベル。どの科目も、標準的な問題を難なく解けるようになるとともに、各科目それぞれ、渋谷教育学園渋谷の傾向に合わせた対策を十分にしておこう。
算数 | 分野を問わず標準的な問題をしっかり正解したうえで、やや難しめの問題にどこまで対応できるかがポイント。 |
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国語 | 「選択肢設問」「説明記述対策」は、相応の対策が必須。「高度な語彙力」も求められる。 |
社会 | 「リード文」「設問文」「統計資料」「歴史史料」等の「要素」と自分の「知識」を多角的に結びつける力が求められる。 |
理科 | 長文を読ませたうえで、考えさせる問題が多く出題される。幅広い知識を身につけておくことが求められる。 |
算数の攻略ポイント
本校では、図形、数の性質、速さ、場合の数に関する問題がよく出題されている。一行問題も含めると、かなり広範囲から出題されており、分野を限定した学習は好ましくない。
簡単な問題は少ないので、分野を問わず、標準レベル以上のものまで完成させておく必要がある。
2023年度 第2回
分野・単元 | 難度 | 時間配分 | 必答問題 |
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【大問1】計算と小問集合 | 標準 | 11分 | ★ |
【大問2】立体図形 | やや難 | 17分 | |
【大問3】場合の数 | 標準 | 7分 | ★ |
【大問4】立体図形 | 標準 | 10分 |
国語の攻略ポイント
※本校は例年、3回の入学試験(他に「帰国生入試」もある)が実施されているが、ここでは全て「第二回試験」についての説明。
「小説」と「論説文」(あるいは「説明文」)の大問2題で一貫している(2023年度も同)。「漢字問題」や「総合的知識問題」は小問としての出題。解答数は例年20~25程度(本年度は24)。
問題文総文字数は例年6500~7500字程度だったが、本年度は一気に増加して約10100字(例外なのか? 来年度以降の動向に要注意)。「設問形式」は、「選択肢」(「不適切」「複数完全解答」などあり)、「抜き出し」「空所補充」「正誤判別」、「説明記述」(例年3~5問。本年度は3問)などと多彩だ。「出題内容」は正統派。特徴をあえて挙げれば「選択肢設問」となる。「5択」が基本で(「7択以上」がある年度もある。本年度は全て「5択」)、それぞれの「選択肢説明」の「字数」が多い(本年度はなんと170字前後のものまである)。当然、紛らわしく判別が難しい。「細部」への目配せが欠かせず、「解法」を熟知し応用できることがポイントとなる。また、「説明記述」の配点が高いので(本年度は各5~12点)、減点をいかに防ぐかも重要だ。尚、「新大学入試制度」を意識した出題が4年連続で本年度もあった。無論、来年度以降も要注意だ。100点満点。試験時間は50分。
2023年度 第2回
分野・単元 | 難度 | 時間配分 | 必答問題 |
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【大問一】「小説の読解」(「感想不適切判別」あり) | 標準 | 22分 | ★ |
【大問二】「論説文の読解」(「説明記述」2問あり) | 標準 | 28分 |
理科の攻略ポイント
実験・観察に関する資料や文章が与えられ、それらを元に計算を行ったり、推察される内容を選択・記述させたりする問題が出題される。
物の名前の暗記量ではなく、様々な科学的事象の仕組みを理解できるか否かを問おうとしている。教科書に載っている内容の学習は勿論、新聞・ニュース・日常生活に溶け込むあらゆる科学的事象に目を向け探求する姿勢を大切にしたい。
2023年度 第2回
分野・単元 | 難度 | 時間配分 | 必答問題 |
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【大問1】状態変化・浮力/化学・物理 | 標準 | 15分 | |
【大問2】遺伝/生物 | やや難 | 15分 | ★ |
社会の攻略ポイント
※本校は例年、3回の入学試験(他に「帰国生入試」もある)が実施されているが、ここでは全て「第2回試験」についての説明。
「地理」「歴史」「公民」「時事」の全ての単元から出題され、「考察問題」や「一般常識問題」もある(2023度、「一般常識問題」は未出)。
従前、大問数は3~5題ほどだったが、近年は2題に定着した感がある(本年度も同)。それぞれ3単元対応が基本だったが、他の単元が混在するものや、「総合問題」に移行してきている(本年度は2題ともに「総合問題」)。単元別の配点比率は例年「歴史」が中心だが、他の単元は年度によって変動する。本年度は「歴史」が4割強で、「地理」と「考察問題」はともに2割弱、「公民」「時事」は1割未満となっている。全解答数は30~35程度(本年度は昨年度と同数で33)。出題内容は、「リード文」「会話文」や「単一テーマについての説明文」などからの「地図」「地形図」「統計資料」「歴史史料」「写真」「図版」等に関しての出題。解答形式としては、「選択肢」(「不適切」「組み合わせ」、「複数完全解答」あり)、「事項・人名等記述」(「漢字」その他の指定あり)、「空所補充」、「整序」、「説明記述」(例年数問(本年度は3問)、「書き込み問題」(本年度は未出)など。また、「地形図」「統計資料」「図表」「写真」「絵図」等々の「読み取り」も求められる。時間と解答数を考えると決して余裕はない。臨機応変な対応と「思考力・処理能力の高さ」が必要だ。50点満点。試験時間は30分。
2023年度 第2回
分野・単元 | 難度 | 時間配分 | 必答問題 |
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【大問1】「総合」(「地理」「歴史」「時事」「考察」) | 標準 | 24分 | ★ |
【大問2】「総合」(「公民」「時事」「考察」) | 標準 | 6分 |
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学校 | 渋谷教育学園渋谷中学校 |
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偏差値 | 2023予測偏差値 ① 男66/女69(四谷大塚80%)① 男59/女62(サピックス80%) |
併願校 |
1月入試では渋谷教育学園幕張中・市川中・栄東中、2月は慶應中等部・早稲田中・海城中・芝中・豊島岡女子学園中・吉祥女子中・鷗友学園女子中が多く見られる。 *入試日程の変更にご注意ください |
合格者 | 合格最低点を見ると、年度による差があるが、事前の過去問対策では最低50%はクリアしよう。出身塾別で見ると、サピックスが多く、四谷大塚・早稲田アカデミー・日能研が続いている。リーダーズブレインの生徒も同様の塾生が多い。 |
進学実績 | 東大・一橋大・千葉大を始めとした国立大に40%、早稲田大・慶應義塾大・上智大に110%、MARCHに70%が合格している。また、毎年卒業生の30%程度が上記大学の進学を目指して大学進学浪人を選択している。 |
その他 | 高校での生徒募集は行わない完全中高一貫校。難関大学合格実績は、都内私立共学校のなかでトップクラス。 |
基本情報 |
所在地 〒150-0002 東京都渋谷区渋谷1-21-18 最寄駅 JR・地下鉄・私鉄「渋谷」徒歩7分、千代田線/副都心線「明治神宮前」徒歩8分 連絡先 ℡:03-3400-6363 沿革 平成8年開校。 |