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渋谷教育学園幕張中学校 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2017年度「渋谷教育学園幕張中学校の国語」
攻略のための学習方法

問題構成

論説文1題・小説1題の計2題の出題が定形となっている。文量は各2500~3000で計5000~6000字ほど。漢字の読み書きが5~6問、熟語・慣用句などのことばの知識が数問と、文学史や作家に関する知識なども出題されている。問題数は少ないが、総解答数が20~25問ほどなので、知識問題の比重も大きくなる計算である。

設問形式は選択肢が多く、字数指定のない記述問題が3~4問出される。記述問題は解答欄の大きさから50~100字くらいでまとめるように想定されているようである。

長文読解

●論説文
思想家の未発表講義録や、言語論・芸術論などからの出典で難しいものが多い。一般向けに書かれた文章で、入学試験のレベルとしては高校入試に近いと思ったほうが良い。
まずは長文読解の基本をしっかり身に付ける。

 段落の整理:形式段落から意味段落へのまとめ。意味段落の内容を小見出しとして書いておくと段落のつなが       りも考えやすい。
 要点と要旨:各段落の最初と最後に特に注意しながら、最も大事な1文をマークする。意味段落のまとめは特       に重要である。下線や矢印などで関連する部分をむすんでおくのも良い。
   要約 全体を見渡し、筆者の意見をおおまかにまとめる。特に記述問題では手がかり・解答が多く含ま       れる部分である。

その上で、少し難し目の文章に多く触れることが大事である。中学生向けの書物では易し過ぎる。高校生初級レベルの文章や教材で文自体の難しさに慣れておくことが望ましい。語彙も難しいものが多く出てくるので、多くの文章から吸収しよう。本校と同じ偏差値帯の学校の過去問も参考にしたい。

●小説
川端康成や夏目漱石ら、日本を代表する作家の作品から出題されていて、こちらも中学入試としては難しい題材である。

 場面分け:時間・場所・登場人物の移動などから、場面変わり目をマークする。だれのどんな場面なのかを       簡単に考えておく。
 心情把握:人物の言動や情景などから気持ちや考えを読み取る。性格の違いなども考慮して言動の理由を見つ      ける。自分ならばこう考えるなどと予断を持ってはいけない。あくまで文章中の手がかりに忠実に      考える。
  主題 :全体を俯瞰してだれのどんな心情を描こうとした部分なのかをまとめる。 
             
著名な文学作品や一般向けの小説からの出典が多いので、特に対象年齢は限らずに、良質の小説に多く触れておかれたい。

選択式問題と記述問題

選択肢問題の文は、中学入試ということで比較的わかりやすく書かれているようである。本文が難しい分、選択肢が解説の役割も果たして素材文の解釈を手助けしてくれているような部分がある。ただし、選択肢の文はかなり長く、一つにつき200字にもなる場合があるので、この字数の多さも文量として計算に入れなければならない。

記述問題も、文中から抜き出してまとめれば答えになるといった単純な問題ではない。要旨やテーマを読み取った上で、自分でまとめなければならない。普段から、文章を要約したり、主題を短くまとめたり、読書と合わせて「内容を短くまとめる」練習をしておくことをお薦めする。良い対策になると同時に読解力アップにもつながるだろう。60~100字くらいでまとめて、本校の試験の字数に合わせる訓練もしておくと良い。

漢字・知識問題

漢字も高レベルのものが見られる。上級レベルの漢字教材まで手を伸ばして少しでも多く覚えておこう。

さらに文学史や作家についての知識なども訊かれているので、標準レベルでよいので文学に関する知識の項目にも目を通しておきたい。

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2017年度「渋谷教育学園幕張中学校の国語」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

長文2題で計6300字ほどは、高偏差値の学校としては短いほうである。ただし、選択肢の各文が長く、一つが200字にもなる問題があるので、ここも文量として考える必要がある。
長文2つは12~13分程度で読み終え、残りを記述と選択肢問題に当てたい。漢字と知識問題は難しいものも見られるが時間がかかるものではないので、さっさと終わらせる。

【大問一】論説文の読解

  • 難度:
  • 時間配分:26分

正月の行事を行わない最近の風潮について、それは日本人がまさにその風潮に流されやすいからだと説いている。

問一 (a)笑止千万という四字熟語も覚えてしまおう。

問三 「酬いる」は「やり返す」の意。「一矢を酬いる」などは聞いたことがあるだろう。
門松など立てても無駄だという「俗論」に反論している貝塚氏の意見に筆者は「にこにこ」している。

問四 このような知識問題も出題されるので、注意しておく。

問五 正月の行事を行うことは子供たちにとって良い面がある。であるのに親たちが正月を無視するから、子供たちにとって「迷惑」なのである。傍線③より前にそのことを述べた部分がある。

問六 正月(に代表される伝統行事)という形式は無視するのに、結婚式という形式は
派手に行うのはおかしいということであろう。

問七 傍線⑤の少し前で、「頭で賛成したひとも松は立てない」・「言論はひとを動かさない」と書いている。筆者の意見に賛成してくれる人はいなくはないだろうが、それを実行する人はいないだろうというあきらめがあるようである。

問八 冒頭にあるこの意見を後半でもう一度はっきり繰り返している部分があるので見逃さない。理由もその近くに述べてある。空欄の大きさから70~90字程度でまとめられそうである。

【大問二】小説の読解

  • 難度:
  • 時間配分:24分
  • ★必答問題

家族関係の変化を機に様子が変わり始めた父に戸惑う娘が描かれている。

問一 読みの中でも難しいものが出されている。特殊な読みの漢字には特に注目しておく。

問二 娘の気持ちはそのことばや独白の部分に書かれてある。

問三 各選択肢について個別に考えていくので時間がかかる。選択肢ウは、質屋の小僧は高校生だった父より立場が下とは言えない。選択肢エは「寂しげに娘に語り聞かせて」の事実が文中には読み取れない。細かい部分にも注意して合わないものを消していく。完答でないのはありがたい。

問四 選択肢の各文が長い。見落としがないように集中して読む。各選択肢の前半部分で判断して二つに絞れる。後半部分を読んで、本文と合致しているものを選ぶ。

問五 設問の「親子関係をも視野に入れて」という条件は重要である。設問の指示は大きな手がかりになる。自分に尽くしてくれて可愛がっていた息子が家を離れたという大きな変化。父の様子が変わったのはそれ以降である。娘は父のことがあまり好きではなく、態度も冷たい。父の孤独が読み取れる。その寂しさに老いも加わり、精神に多少の失調をきたしていると考えられる。ここも80~90字くらいで書けそうである。

攻略ポイント

文量と問題数が少なめである反面、素材文や問題の難易度は高い。選択肢問題の文は長く高い記述力も必要とされる。漢字も上級レベルの問題が見られ、文学の知識が問われる出題もある。共学校のトップに位置する学校の試験である。
高校生~一般向けの文章を多く読み、一段階上のレベルの読解力と語彙の獲得を目指したい。

ただし、合格者平均点は年度によりばらつきがあるので、難易度にも年度による差があるようである。できるだけ多くの過去問をこなし、難しい年度の試験でも落ち着いて受けられるように慣れておきたい。

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