中学受験プロ家庭教師 慶應義塾湘南藤沢中等部の傾向と対策
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慶應義塾湘南藤沢中等部の傾向と対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

慶應義塾湘南藤沢中等部の入試傾向をプロ家庭教師の視点で解説します。役立つプロのノウハウをご覧ください。
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受験の攻略ポイント

慶應義塾系列の共学校。どの科目も、標準的な問題を難なく解けるようになるとともに、各科目それぞれ、慶應義塾湘南藤沢中等部の傾向に合わせた対策を十分にしておこう。

算数 解法が分かっても手間のかかる問題が比較的多く、「処理能力」が要求される。
国語 「長文自由記述(論述)問題」をいかに攻略するかが最大のポイント。「読解問題」も「高度な読解力」が求められる。
社会 基本は「取れる問題を確実に押さえる」ことで、瞬時に「捨て問」を判別し次の問題に立ち向かうことが必要。
理科 4分野から基礎知識が幅広く問われる。資料や設問文を、読む速度を上げておくことが必要。

算数の攻略ポイント

試験時間:
40分
満点:
100点

規則性、速さ、平面図形、立体図形、割合の出題が多い。速さの問題では、グラフに関する問題が中心になっている。また、割合の中では、仕事算・ニュートン算・食塩水に関する問題が比較的多い傾向がある。


一方で、場合の数など出題数の少ない分野もあり、出題分野にやや偏りがある。

2023年度

分野・単元 難度 時間配分 必答問題
【大問1】小問集合 2分
【大問2】小問集合 3分
【大問3】立体図形 標準 6分
【大問4】平面図形 標準 7分
【大問5】流水算 標準 11分
【大問6】条件整理 標準 11分

国語の攻略ポイント

試験時間:
45分
満点:
100点

「小説」と「論説文」(あるいは「説明文」「随筆」「韻文」。2023年度は「説明文」)、「漢字」を含む「総合的知識問題」(「一般常識」が問われることもある。

本年度は「言葉の用法」)、「長文考察論述問題」(本年度は「反対論述」)という大問4題が基本(本年度も同)。文章量は7000~10000字超(近年は増加傾向で、本年度は昨年度より大幅に増えて約9900字)。解答数は例年40前後(本年度は一気に増加して49)。「設問形式」は、「選択肢」「抜き出し」「空所補充」「語句(事項)記述」、「整序」(「乱文」「時系列」等)、「説明記述」(例年数問。本年度は4問)など。そして、何といっても本校の「国語」で最大の特色は「長文考察論述問題」(例年「100字超」指定。本年度は「160字以内」指定。近年「指定字数」が増加しているので、要注意)。「題材」が毎年異なり、ユニークなものが目白押しだ。「四本足の物体の仕組みと働き」(12年度)、「リボンの結び方」(11年度)、「アイスクリームがおいしい理由」(09年度)、「文字の図案化」(08年度)等々。近年はあまり奇をてらったものはなかったが、「小学校の教室の設計の際の工夫」、「統計資料」に関する「仮説と証明」といったSFCの「大学入試」での「小論文」のように難解な課題もあった。本年度は「砂糖税」に対する「反対論述」。いずれにしても、本校個別の対策が必要となってくる。100点満点。試験時間は45分。

2023年度

分野・単元 難度 時間配分 必答問題
【大問1】「総合的知識問題」(「言葉の用法」の「ひらがな記述」) 標準 2分
【大問2】「説明文の読解」(「説明記述」1問あり) 標準 12分
【大問3】「小説の読解」(「説明記述」3問あり) やや難 20分
【大問4】「考察論述問題」(「『砂糖税』に対する反対論述」) 標準 11分

理科の攻略ポイント

試験時間:
25分
満点:
50点

生物・地学・物理・化学の4分野からの出題であった。過去の出題を見ても、4分野から出題されることが多い。今年度は「昆虫のからだのつくりと増え方」、「太陽エネルギーと台風」、「発電と環境問題」「インクの性質」をテーマに出題されている。

基本的な知識問題も見られるが、その知識をいかに運用するかに重点を置いた出題が多くなっている。
本校受験者は特定の単元だけに的を絞った学習をするのではなく、すべての単元の知識を早めに固め、その知識を使って解く問題演習の時間を十分に確保して欲しい。

2023年度

分野・単元 難度 時間配分 必答問題
【大問1】昆虫のからだのつくりと増え方 標準 6分
【大問2】太陽エネルギーと台風 標準 6分
【大問3】発電と環境問題 やや難 6分
【大問4】インクの性質 標準 7分

社会の攻略ポイント

試験時間:
25分
満点:
50点

「地理」「歴史」「公民」「時事」、全ての単元から出題される(2023年度は純粋な「時事」は未出)。一昨年度初出の「考察問題」、昨年度は未出だったが、本年度は出題あり(来年度以降に向けても要注意だ)。

また、本年度は「一般常識問題」もあった。大問は6~7題で近年は定着している(本年度も5年連続で7題)。各大問は3単元対応が基本だが、一部他の単元が混在するものや「総合問題」もある(本年度は「混在」あり)。解答数は例年50ほどだったが、ここ数年は減少傾向で本年度は42。単元別配点比率では例年、「歴史」がメイン。本年度は「歴史」(44%)、「公民」(34%)、「地理」(18%)、「考察問題」と「一般常識問題」はともに2%。解答形式は、「リード文」や「会話文」、「単一テーマについての説明文」、「資・史料」「地図」(地形図)などに関しての「選択肢」(「不適切」「組み合わせ」「整序」、「空所補充」「正誤判別」等あり)、「事項等記述」(「漢字・ひらがな・カタカナ指定」「計算」などあり)、「説明記述」(本年度は5年連続で出題なし)などだ。出題内容は多彩で、「地図」「地形図」「統計資料」「図版」「史料」等々の「高度な読み取り」も求められる(本年度は、「地図」「地形図」「統計資料」と「史料」)。いずれにしても、時間と解答数を考えると、「圧倒的なスピード」と「思考力・処理能力の高さ」が求められる。50点満点。試験時間は25分。

2023年度

分野・単元 難度 時間配分 必答問題
【大問1】「地理」(「時事的要素」あり) やや難 3分
【大問2】「総合」(「地理」「公民」「時事」) 標準 5分
【大問3】「歴史」(全て「空所補充」の「選択肢」のみ) 3分
【大問4】「歴史」(「選択肢」のみ) 3分
【大問5】「歴史」(「事項記述」あり) やや難 5分
【大問6】「公民」(「歴史」が1問混在) 標準 3分
【大問7】「総合」(「歴史」「地理」「公民」) 標準 3分

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学校 慶應義塾湘南藤沢中等部
偏差値 2023予測偏差値 一般 男65/女68(四谷大塚80%)一般 男60/女61(サピックス80%)
併願校 1月入試では渋谷教育学園幕張中栄東中市川中、2月は慶應義塾普通部慶應義塾中等部早稲田実業中聖光学院中渋谷教育学園渋谷中が多く見られる。
*入試日程の変更にご注意ください
合格者 合格最低点など具体的な数値は非公表だが、問題の難易度から判断すると、およそ7割程度が合格ラインではないかと推測される。出身塾別で見ると、サピックスが多く、日能研・早稲田アカデミー・四谷大塚が続いている。
進学実績 ほぼ全員が慶應義塾大に進学。進学できる学部は、普段の成績と本人の希望をあわせて確定する。
その他 慶應大学湘南藤沢キャンパス内に校舎がある。情報教育と異文化交流に力を入れており、帰国生の割合が約2割と高くなっている。
基本情報 所在地 〒252-0816 神奈川県藤沢市遠藤5466
最寄駅 小田急江ノ島線/相鉄いずみ野線/市営地下鉄「湘南台」よりバス・JR「辻堂」よりバス
連絡先 ℡:0466-49-3585
沿革 平成4年開校。
慶應義塾湘南藤沢中等部

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