中学受験プロ家庭教師 聖光学院中学校の傾向と対策
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聖光学院中学校の傾向と対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

聖光学院中学校の入試傾向をプロ家庭教師の視点で解説します。役立つプロのノウハウをご覧ください。
お手元に過去問をご用意ください。 ※問題は、第1回

受験の攻略ポイント

神奈川の男子最難関校の1つ。どの科目も、中学受験の全分野をまんべんなく学習する必要がある。さらに、それらを土台とした高レベルの「思考力」と「応用力」をみがいておこう。

算数 極端な難問や易しすぎる問題はほとんど出題されず、実力が忠実に点数に表れる。よって全分野、十分な学習が必要。
国語 「選択肢問題」は、各選択肢の説明が長く(しかも5択)、紛らわしいものが多い。十分な対策が必要。
社会 様々な「知識」を多角的に組み合わせて考えなければ解けない問題が多い。解くスピードも求められる。
理科 知識の丸暗記では太刀打ちができない。しっかりとした科学法則の理解に裏付けられた「思考力」が求められる。

算数の攻略ポイント

試験時間:
60分
満点:
150点

本校では、割合、速さ、平面図形、立体図形がよく出題されている。ただし、出題分野に極端な偏りはなく、場合の数、規則性なども少なからず出題されている。いずれの分野も、深い理解をしたうえで、難度の高い問題にも触れておきたい。

2023年度 第1回

分野・単元 難度 時間配分 必答問題
【大問1】計算と小問 標準・やや難 11分
【大問2】平面図形 標準 11分
【大問3】場合の数 標準 13分
【大問4】立体図形 9~12分
【大問5】時計算 12~15分

国語の攻略ポイント

試験時間:
60分
満点:
150点

※本校では例年、2回の試験が実施されているが、以下は全て「第一回試験」について。
「小説」(あるいは「随筆」。2023年度は「小説」)と「論説文」(あるいは「説明文」。本年度は「論説文」)の「読解問題」、「漢字問題」(本年度は「書きとり」のみ)、「総合的知識問題」(本年度は「慣用的表現」)、各1題の大問4題という出題形式が定着している(本年度も同様)。

「解答数」は30前後(本年度は3年連続での29)。文章量は7000~10000字程度(本年度は増加した昨年度とほぼ同じ約11300字。ここ数年は増加傾向だ)。設問形式は、「選択肢」「抜き出し」「空所補充」「語句記述」など多種多様(本年度は「抜き出し」「語句記述」なし)。「説明記述」は数問で(本年度は昨年度より増えて6問)、「40~80字ほど」の「字数指定」が多い(本年度は「20~80字」)。こうした設問の中でも「厄介」なのは「選択肢設問」だ。基本的に「5択」で各選択肢の説明も長め(100字以上の場合もある)、加えて紛らわしいものが多々あり、合否を分けるポイントとなっている。さらに、大問二で必ず出題されている、「高度な語彙力」が問われる「総合的知識問題」も大きな特色。あらゆる分野から出題されており、大人でさえ「えっ、何?」という難問もある。本校のホームページにも「言葉の正確な知識を蓄え、言葉に寄り添い耳を傾け、世界に向けて言葉を発信する」という「姿勢・取り組み」が必要不可欠だと記されているほどだ。幅広い「知識」を日頃から身につけておくことが求められている。150点満点。試験時間は60分。

2023年度 第1回

分野・単元 難度 時間配分 必答問題
【大問一】「漢字の書きとり」(全5問) やや難 2分
【大問二】「総合的知識問題」(慣用表現の空所補充) 4分
【大問三】「小説の読解」(「説明記述」3問あり) 標準 30分
【大問四】「論説文の読解」(「具体例判別」あり) 標準 24分

理科の攻略ポイント

試験時間:
40分
満点:
100点

化学・物理・地学・生物の4分野からそれぞれ大問1題ずつの出題であった。生物分野では「植物のからだのつくり」、地学分野からは「太陽の動きと時刻」、化学分野からは「金属の燃焼」、物理分野から「振り子の運動」に関して出題された。

基本レベルの問題もあるが、細かい知識を問う問題や、計算力・思考力を問う問題も見られ、例年通りメリハリのきいた内容になっている。苦手単元を作ることなくすべての単元の基本を固めるとともに、計算問題等の演習を十分に行いたい。

2023年度 第1回

分野・単元 難度 時間配分 必答問題
【大問1】生物 植物のからだのつくり 標準 8分
【大問2】地学 太陽の動きと時刻 標準 8分
【大問3】化学 金属の燃焼 やや難 12分
【大問4】物理 振り子の運動 やや難 12分

社会の攻略ポイント

試験時間:
40分
満点:
100点

※本校では例年、2回の試験が実施されているが、以下は全て「第1回試験」について。
「地理」「歴史」「公民」「時事」、全ての単元から出題され、また、各単元とは直接結びつかない「総合問題」や「考察問題」もある(2023年度も同じ)。

さらに、「常識問題」が出題される年度もある(本年度は未出)。大問は4題が基本(本年度も同)。各大問は近年までは原則的に各単元対応だったが、本年度は昨年度同様に「単元混在型」と「総合問題」が各1題ある。全解答数は従前45~50弱で一貫していたが、近年は減少気味で本年度は昨年度よりよりさらに減って35。「単元別配点比率」では原則的に「歴史」がメイン。本年度は、「歴史」が4割弱で、「地理」と「公民」はともに3割ほど、以下、「考察問題」が2割半で、「時事」はわずかだ。「設問形式」は、さまざまな「リード文」「説明文」等や「図表」「地図・地形図」などに関連しての「事項等記述」(「漢字等指定」あり)、「選択肢」(「不適切」「組み合わせ」「整序」等あり)、「説明記述」(本年度は4問)など。特徴的なのは、同校ホームページに「『考える力』を重視しており、教科書で覚えたさまざまなことがらをもとにして、その関係を論理的に組み立てることが大切」と記されているように、「知識」を多角的に組み合わせて考えなければ解けない問題が多いということだ。また、「地理」の出題内容が実に多彩。「地図」「地形図」「統計資料」「図版」「写真」等々、「書き込み」をさせる場合もある(本年度、「書き込み」は未出)。尚、最近は新たな大学入試制度を意識し、「思考力・判断力・表現力」を重視した「考察問題」が増加してきている(本年度はなんと、大問4全てが「考察問題」)。来年度以降も要注意だ。いずれにしても、時間と解答数を考えると、「スピード」と「思考力・処理能力の高さ」が求められる。100点満点。試験時間は40分。

2023年度 第1回

分野・単元 難度 時間配分 必答問題
【大問1】「総合」(「公民」「時事」「考察問題」) やや難 6分
【大問2】「歴史」(「考察問題」1問の混在あり) 標準 15分
【大問3】「地理」(「語句・短文記述」あり) やや難 10分
【大問4】「考察問題」(「説明記述」2問あり) 標準 9分

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伸びる受験生はどうしているのか?家庭でのサポートで親が気をつけるべきことは何か?勉強のサポートの仕方から親子の関係性など・・・ぜひ参考にしてください。

学校 聖光学院中学校
偏差値 2023予測偏差値 ①70(四谷大塚80%)①66(サピックス80%)
併願校 1月入試では渋谷教育学園幕張中市川中栄東中、2月は開成中筑波大学附属駒場中駒場東邦中早稲田中渋谷教育学園渋谷中浅野中麻布中海城中が多く見られる。
*入試日程の変更にご注意ください
合格者 合格最低点を見ると、年度による差があるが、事前の過去問対策では最低70%はクリアしよう。出身塾別で見ると、サピックスが多く、四谷大塚・日能研・早稲田アカデミーが続いている。
進学実績 東大東工大一橋大を始めとした国立大に60%、早稲田大慶應義塾大上智大に120%、MARCHに30%が合格している。
その他 高校からの募集を行わない完全中高一貫校。神奈川県男子御三家のひとつ。大学現役合格率は全国でもトップクラスだが、「聖光塾」や「選択芸術講座」など受験対策以外の教育も充実している。
基本情報 所在地 〒231-0837 神奈川県横浜市中区滝之上100
最寄駅 JR「山手駅」徒歩8分
連絡先 ℡:045-621-2051
沿革 昭和33年設立。
聖光学院中学校

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