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立教女学院中学校 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2015年度「立教女学院中学校の国語」
攻略のための学習方法

[素材文]
立教女学院中は、素材文に特徴がある。
物語文は、小学六年生と同世代の主人公を中心に描かれたものが多い。同世代の人物が、悩みや葛藤を持ち、どのように成長していくのかを読み取る必要がある。また、外国作品の翻訳ものが目立つのも、本校の特徴である。
論説・随筆文は、社会問題や時事問題を扱ったものが出題されることが多い。さまざまな問題への知識や理解があれば、解きやすいと思われるものも出題されている。各文章ジャンルの基本的な読み方をおさえた上で、立教女学院に頻出な文章テーマで対策を行うと、手がたいといえる。
素材文の長さは、合計6000字程度。制限時間、設問構成を考えると、ゆっくりと読み進める訳にはいかない。できる限り、素早く読解することを心がけたい。その際、物語系の文章の場合は場面展開を意識する、論説系の文章の場合は段落構成を意識するなど、読解の基本的なルールを心がけたい。

[記述問題]
記述問題は、字数指定のないものが目立つ。ただし、記述の総字数は、解答欄の枠などから、200~300字程度だと考えられる。
上位校の記述総字数としては、決して多いものではない。ただし、記述内容は、文章中の言葉を単純にまとめるだけでは対応できないものもある。
解答のポイントが多く、整った形に書きあげえることに、困難を伴うものもある。
きちんとした対策を行うことで、受験生自身が立教女学院の記述問題傾向を十分に把握できるようにしておきたい。

[知識問題]
漢字や言葉の知識関連の問題も、出題されている。
これらの問題は、当然、落としたくない。読解問題が目立つ一方で、細かな基礎的な知識も欠かさず出題されている。
漢字、言葉の知識関連の問題などは、日頃のコツコツとした学習を欠かさず行いたい。

[過去問演習]
過去問演習に入る際には、以下の点に留意したい。
・45分という制限時間内で、答案をすべて埋めつくす癖をつける。(空欄を作らない)
・初めに、解答用紙、問題用紙の全体に目を通す。読解問題は、初めに内容を簡単に確認して、文学的文章と説明的文章のどちらから取り組むべきか、方針を決める。(あらかじめ決めておく方法もある。)
・読解以外の部分は、素早く終わらせる。読解問題にじっくりていねいに取り組めるようにする。
・「読解記述の基本」を意識して、取り組む。「このように書こう」と頭の中に思い描き、どんどん解答用紙に書き進めることができればよい。
・書き上げた答案は、必ず、中学受験専門の国語の先生に目を通してもらう。先生に添削指導してもらい、今後の立教女学院対策を考えるようにする。

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2015年度「立教女学院中学校の国語」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

読解問題が二題出題されている。それぞれ、マララ・ユスフザイさんを扱った随筆文と、家族との関わりがテーマの物語文である。設問形式は、選択式、書き抜き式、記述式とバランスが取れているが、記述問題のボリュームが目立つ。記述問題は、字数指定がない。設問の意図を読み取り、必要な内容を、解答欄の大きさを意識して、書き進める必要がある。

[大問一]随筆文

  • 時間配分:

問一 漢字の書き取り。短答式。基本的な問題。すべて正解にすること。<時間配分目安1分>

問二 内容理解。選択式。傍線1以降の内容を正しくおさえること。選択肢の表現を読み誤ることにも注意したい。<時間配分目安1分>

問三 内容理解。記述式。字数指定なし。書くべきポイントは、文章中の複数の箇所にある。「何を得ることができるか」「どのような社会にすることができるか」に関係する内容を、文章中からすべておさえて記述できるとよい。<時間配分目安5分>

問四 表現理解。選択式。空欄3直前の「だんだん多くの人の共感」という表現がカギ。<時間配分目安1分>

問五 表現理解。選択式。知識として、この慣用句の意味をおさえて欲しい。<時間配分目安1分> ※学校公表の正答率13%

問六 内容理解。選択式。文章中の「声が世界中からあがる」と選択肢の「賛同」という表現を、結びつけることができるかどうかがカギ。<時間配分目安1分>

問七 内容理解。選択式。「復しゅう」という言葉がイメージできると、わかりやすい。<時間配分目安1分>

 

[大問二]物語文

  • 時間配分:

問一 漢字の読み書き。短答式。基本的なものが中心。すべて正解したい。<時間配分目安2分> ※学校からのコメント:静物を「じょうぶつ」と読む生徒が多かった。

問二 場面理解。選択式。物語の展開をおさえることで、確実に得点できる。<時間配分目安2分>

問三 表現理解。書き抜き。ある意味分かりやすい設問だが、書き抜き部分に、気づけないと、時間がかかる可能性もある。<時間配分目安2分>

問四 心情理解。書き抜き。文章を読み進める中で、莉子のさみしさの理由を明らかにしていく。手ごわい可能性がある。<時間配分目安2分>

問五 言葉の知識。選択式。知識として知らなければ、解答できない。<時間配分目安1分>

問六 心情理解。記述式。字数指定なし。洋間の場面に書かれた文脈から、類推する。<時間配分目安2分>

問七 心情理解。選択式。傍線6が含まれる場面に、解答の手がかりを見出すことができる。<時間配分目安2分>

攻略のポイント

・合格者平均点が58.7点。合格者最低点が41点。すべての設問で6割台を得点することで、合格ラインを確実に超えたい。

・素材文を読む時間は、20分以内にしたい。残りの25分程度を解く時間にしたい。

・読解問題は比較的読みやすい。ただし、前後の文脈から類推しなければ、判断できない問題もある。場面や段落内の情報をイメージして、どんどん読み進めて欲しい。

・大型の記述問題が例年出題されている。設問の意図を読み取り、できる限り、質の高い解答を作り上げたい。ただ、文章の表現を組み合わせた内容では、評価が低い。

・学校公表の情報では、漢字の全問正解者は4割ほど。つまり、全問正解できれば、漢字でも差をつけることができる。

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