明治大学付属中野八王子中学校 入試対策
2018年度「明治大学付属中野八王子中学校の社会」
攻略のための学習方法
[問題構成]
大問1~3までがそれぞれ歴史分野・地理分野・政治経済分野に割り当てられる形式が通例となっている。歴史・地理分野が10~15問、政治経済分野が7~8問ほどで、計30問前後の出題数である。選択肢と適語記入が多く、記述問題は出されていない。
[歴史分野]
リード文や資料を見て下線部について答えていく形が多い。中国との歴史上の関係(2017年度)や八王子周辺の史跡(2018年度)といった話題で、古代から現代までの幅広い歴史について訊かれている。政治・戦争・外交・文化など、内容もさまざまである。毎年、時代順の並べ替えが数問出されている。1つの時代の中での出来事の順番をしっかり整理して覚えておこう。
全体としては基本事項の問題が多く、ここ数年は史料なども使われていないようである。まずはテキストを丁寧に学習して、さらに資料集で補強できれば安心である。
[地理分野]
あるテーマに沿ってやや詳しく訊かれる問題が多い。世界の国々の特色や位置(2017年度)や日本の気候区(2018年度)といった話題で、関連する場所について問う問題が出されている。範囲が狭い分、知っていれば高得点を狙えるが苦手な分野が出された場合大きく失点する恐れがある。難易度としては標準レベルなので、苦手な項目をなくしてどこから出題されても困らないようにしておこう。テキストを全体的に偏りなく学習すること。
2017年度のように、世界地理だけ集中して訊かれた年度もある。主な国や最近話題になった国などには注意しておこう。また、地図上での位置や形を訊かれる問題が出されているので、地図・白地図なども活用して頭にイメージが浮かぶようにしておきたい。
[政治経済分野]
ある話題をもとに、憲法・政治のしくみ・国際関係などについて訊かれている。ここ2年ではオリンピックの話題で社会問題や経済についての問題が出されている。統計資料が使われた年度もある。直近の数年で起きた出来事など、時事問題も含まれている。それほど細かい知識を問われるわけではないが、特にここ1~2年の国内・国外の重大ニュースについては、よく調べて詳しくなっておこう。
[選択肢問題]
選択肢問題が大きな比重を占めている。紛らわしくはないが、やはり一語一句に集中して目を通さないと見落とす恐れがある。「誤っているものを選ぶ」「正しいものを選ぶ」の両方の問題が入り混じっており、組み合わせて1つの正解となる問題もある。選択肢だから簡単、などと油断してはいけない。最後まで注意を切らさず、集中すること。
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2018年度「明治大学付属中野八王子中学校の社会」の
攻略ポイント
特徴と時間配分
総解答数は32問。歴史10問・地理14問・政治経済8問と、今年度はやや地理分野が多かった。
リード文もあるが、下線部だけ読んでも答えることは可能である。読み取りに時間がかかる統計や記述問題が出題されていないので、時間は足りるだろう。
【大問1】歴史分野
- 難度:やや難
- 時間配分:10分
- ★必答問題
八王子周辺の史跡を話題に、各時代のことが訊かれている。
問1 吉野ヶ里遺跡は弥生時代の遺跡である。
問2 遣唐使廃止(894年)―平等院鳳凰堂(1053年)―白河上皇による院政(1086年)。
問3 飛鳥時代のこと。エも飛鳥時代末のことであるが、701年なので8世紀に入る。
問4 承久の乱(1221年)―御成敗式目(1232年)―永仁の徳政令(1297年)。
問5 ウ.寛政異学の禁は松平定信、天保の改革は水野忠邦である。
問7 湯島聖堂を建てたのは綱吉、島原・天草一揆は家光の時なので両方×。
問8 (イ)三国干渉があったのは日清戦争後。
(ウ)三・一独立運動が起こったのは1919年。
(エ)関税自主権の回復は小村寿太郎。
問9 (ウ)統帥権はすべて天皇が持っていたので×。
問10 A・Dは大戦前、Bは大戦後である。
<時間配分目安:10分>
【大問2】地理分野
- 難度:標準
- 時間配分:12分
- ★必答問題
日本の気候区について。
問1 一番暑い月と寒い月を比べる。
問2 特徴のはっきりしたものから考えればよい。①は降水量の少なさ、②には冬の降水(雪)量の多さ、③は気
温の高さ、⑤は1月の気温が氷点下になる、などの特徴で見分けられる。
問3 ア長野県長野市・イ三重県津市・ウ石川県金沢市・エ香川県高松市・オ沖縄県那覇市。
問4 ①瀬戸内海の気候。②日本海側の気候。④太平洋側の気候。
<時間配分目安:12分>
【大問3】政治経済分野
- 難度:標準
- 時間配分:8分
オリンピックを話題に、公害や近隣の国々などについても訊かれている。
問1 オリンピック開幕直前、東京―新大阪間で開業した。
問2 新潟県・阿賀野川流域で発生したのは第二水俣病。イタイイタイ病は富山県・神通川。
問4 (1)訪日外国人で最も多いのは中国人なので、エが選べる。
(2)第2位は韓国。
(3)円高は外国からすると日本製品が割高になるので、買い物には不利になる。
問5 (ア)国会は立法機関である。
(イ)内閣は行政機関である。
(エ)総理大臣は国会において国会議員によって選ばれるので、国民からみたら間接選挙である。
問6 地方議会議員の被選挙権は25歳以上、首長は30歳以上である。
<時間配分目安:8分>
攻略のポイント
基本事項の問題が多いので、テキストをしっかり覚えるのが第一である。
選択肢問題がポイントになる点を意識して、文の細かい部分まで注意深く読むクセをつけよう。
地理分野はあるテーマについて詳しく訊く問題があるので、その分野で穴が開いていると大量失点の恐れがある。テキスト全体にムラが無いよう取り組んで、苦手な項目をつくらないようにしたい。
政治経済分野は直近の新しい話題も取り上げられているので、重大ニュース集などで最新の情報に触れておこう。
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