（１）Ａは単子葉であることからイネ、たんぱく質を多く含むＢはダイズ、でんぷんを多く含むＣはインゲンマメ。

（２）エンドウの種子の呼吸で酸素が吸収され二酸化炭素が放出される。放出された二酸化炭素は水酸化ナトリウム水溶液に吸収されるので、フラスコ内の圧力が下がり、着色した水が吸い上げられる。

種子の呼吸に関する出題。（１）は知識問題で易問。（２）水酸化ナトリウム水溶液には二酸化炭素を吸収する性質があることを理解しているかがポイント。

（１）  まずは、各試験管でどこから水が失われるのかを表に整理すること。

試験管Ａの減少量－試験管Ｂの減少量　により、表からだけの減少量が求まる。

（２）  グラフを作成する問題。葉の裏からの減少量がＢ－Ｄで求めることができ、８分後には４㎤減少。Ａの減少量からこの数値を引けば、試験管Ｃでの減少量を求めることができる。

（３）  葉の表よりも裏に気孔が多く、蒸散量も多くなる。

（４）  光合成では酸素は気孔から出て、二酸化炭素は入る。呼吸では酸素は気孔から入り、二酸化炭素は出る。蒸散では水蒸気が気孔から出る。

（５）  ホウセンカは双子葉類。茎の中の形成層に沿って維管束が並び、形成層の外側が師管。内側が道管であり、吸い上げた水は道管を通る。

前半は蒸散に関する計算問題で中学入試頻出。得点できなかったときは問題集等で類題の練習をすること。後半の知識問題は確実に正解したい。

（１）砂と水では砂の方が暖まりやすい。砂の上の空気が暖まり膨張して上昇する。水の上の空気は下降して空気の循環ができる。

（２）陸地は海に比べて暖まりやすく冷めやすい。

海岸付近では、昼間は海より陸地側が暖まり上昇気流が起こるために、海風が吹く。表を見ると昼間に東風が吹いていることから、東側に海があると考えられる。

陸と海の暖まり方と風の吹き方に関する出題。海風・陸風が吹く理由を理解できているかがポイント。

（１）北斗七星と北極星の位置関係についての問い。

（２）北斗七星は北極星のまわりを１時間に１５度反時計回りに動いて見える。

（３）北斗七星を同じ時間に観測すると、１か月に３０度反時計回りに動いて見える。

北斗七星の日周運動と年周運動に関する知識問題。確実に正答したい。

（１）ドライアイスは二酸化炭素の固体である。泡は二酸化炭素の気体、白い煙は水の液体や固体。

（２）ドライアイスを食用油に入れても泡は発生するが、水がないので白い煙は発生しない。

ドライアイスに関する出題で、中学入試では珍しいテーマ。（１）で白い煙の正体は水であることが選択できていれば、（２）は考えやすいであろう。

（１）塩酸と水酸化ナトリウム水溶液が完全に中和しているので、得られた物質は食塩。

（２）塩酸Ａの量が１０㎤なので、得られる食塩は１．５ｇ。

（３）塩酸Ａと水酸化ナトリウム水溶液Ｂ１６㎤の反応で得られた物質が２．５ｇであることから、水酸化ナトリウム水溶液８㎤の中に含まれる水酸化ナトリウムは１ｇである。

塩酸Ａ１０㎤と水酸化ナトリウム水溶液Ｂ８㎤の中和で１．５ｇの食塩ができ、余った水酸化ナトリウム水溶液Ｂ１６㎤の中に２ｇの水酸化ナトリウムが含まれるので、得られる物質は３．５ｇとなる。

中和反応についての知識と計算問題。いずれも中学入試典型題であり、間違えた場合はテキストや問題集で知識の再確認と計算練習を行って頂きたい。

（１）Ａには３００ｇの重さがかかっている。５０ｇで２ｃｍ伸びるので、３００ｇでは１２ｃｍ伸びる。

（２）５０㎤のおもりが完全に水に浸かっているので、このおもりには５０ｇの浮力が働く。２００－５０より、ばねにかかる重さは１５０ｇになるので、ばねの伸びは６ｃｍ。

ばねの伸びと浮力に関する計算問題。浮力（アルキメデスの原理）について理解できていれば、易問である。

（１）ふりこの重さを変えても周期は変わらないが、重さを重くすることにより、ビー玉は遠くに飛ぶ

（２）ふりこの長さが短くなると周期が短くなる。また、ふりこの初めの高さ・ふりこの重さが同じなので、ビー玉の飛ぶ距離は変わらない。

ふりこの運動についての基本的な内容の出題。確実に正答したい。

（１）加熱することにより輪が広がり、金属球は通りやすくなる。

（２）図より、金属Ｂは金属Ａより熱による膨張率が大きいことがわかる。従って、金属Ｂが金属Ａより大きく広がり、金属Ｂは落下する。

金属の熱膨と収縮についての出題。（２）のバイメタルについては、中学入試で取り上げられることがしばしば見られるので、この機会に理解しておきたい。