（１）肺では二酸化炭素と酸素の交換を行っている。

（２）（３）器官Dは肝臓。有害な物質であるアンモニアから無害な物質である尿素に変えられる。器官Bは腎臓。血液から尿素を取り除いている。

（４）①　血管イが肺動脈、血管エが肺静脈で肺とつながっている。
　  ②　弁の形を選択する問題。弁は血液が逆流しようとする時に閉じるように働く。

　人のからだの働きについての出題。正確な知識が必要な問題が並んでいる。（４）の弁の形の選択はやや迷うかも知れないが、それ以外は確実に正答したい。

（１） 同じ場所で次々に雨雲が発生し激しい雨が長く降り続く帯状の領域を「線状降水帯」とよぶ。大雨による災害発生の要因となる危険な領域である。

（２） 雨雲発生の源は暖かく湿った空気。

（３） 線状降水帯で激しい雨を降らせる雲は積乱雲（入道雲）である。

（４） 線状降水帯が発生しやすい条件として、①山など上昇気流が起きやすい地形　②不安定な大気の状況（地上と上空で温度差が大きい等）　③雨雲を流す風の向きが一定で変化がない　等があげられる。

　線状降水帯についての出題。日頃から天気予報やニュースを通じて、線状降水帯発生についての情報を見聞きしているかどうかによって明暗が大きく分かれるであろう。

（１）内炎では、すす（炭素の細かいつぶ）が熱せられて光るために、明るく見える。

（２）炎心にはろうの気体がある。ガラス管を通って出てきたろうの気体が液体や固体に戻るので、白い煙のように見える。

（３）炎心に差し込んだガラス管から出てきたろうが燃え続ける。

（４）銅板に熱を奪われて、発火点より温度が下がる。

（５）無重力状態では上昇気流が起こらないために、ろうそくの炎は丸い形になる。

　ろうそくの燃焼に関する知識問題。いずれもテキストや問題集で見かける典型的なものであり、確実に正答したい。

（１）「浮力＝物体がおしのけた液体の体積×液体の密度」なので、密度の大きな食塩水の方が働く浮力が大きくなり、ばねばかりの示す値は小さくなる。水につけた時と食塩水につけた時の浮力の差は、2×2×2×（1.2－1）より、1.6ｇ

（２）①どちらも働く浮力の大きさは50×0.9より45ｇ。水に浮かべた時は、45㎤が水に浸かる。食塩水では、45÷1.2より、37.5㎤が食塩水に浸かる。従って、液面の上に出ている体積は、食塩水の方が7.5㎤大きい。
　  ②氷の体積は45㎤、食塩水に浸かっている部分の体積は37.5㎤なので、氷がすべてとけると液面は高くなる。

（３）密度の小さい順に、灯油・氷・水である。そのため、灯油と水は層が分かれ、灯油が上になる。氷は灯油と水の間で止まる。

　浮力についての出題。水だけでなく、食塩水に物体が浸かった時の浮力も問われており、ややレベルの高い内容になっている。浮力が苦手な受験生にとっては厳しい内容かと思われる。

（１）1020÷340　より、3秒後。

（２）A地点で出した音は1秒後にDに届く。救急車はAB間を17秒で走る。B地点で出した音は0.5秒後にDに届く。従って、17－1＋0.5　より、16.5秒間。

（３）地点Cで聞いた音は、救急車が3秒前に出した音。明夫君が地点Cから地点Bまでかかる時間は170秒。地点Bで聞いた音は救急車が1秒前に出した音。従って、3＋170－1　より、172秒間。
　　
　音の速さに関する出題。計算問題であるが、問題の数値が計算しやすくなっており、四捨五入の処理は不要。

（１）温室効果ガス（二酸化炭素）は地表から放出される熱（赤外線）を吸収する。
　　
（２）二酸化炭素濃度上昇の原因として、熱帯雨林などの森林の伐採と、化石燃料消費量の増加が考えられる。

（３）北半球では、夏に植物の光合成量が増えるために、二酸化炭素濃度は減る。

（４）南極大陸には植物が生育していないので、二酸化炭素濃度の変化は少ない。
　　
　温室効果ガスに関する出題。（３）で問われている光合成による二酸化炭素濃度の変化は、このテーマの出題では頻繁に問われるので、しっかり理解しておこう。