公文国際学園中等部 入試対策
2016年度「公文国際学園中等部の英語」
攻略のための学習方法
[語彙・イディオム]
英検2級用の単熟語集を繰り返そう。
短文空所補充は空所だけでなく、英文そのものにも難しい単語が含まれているため、単語力がないと選択肢の英単語だけが分かっていても答えを絞り切れない。
【大問1】の短文空所補充問題だけで配点が「30点」あるため、なんとか克服したい。
ある単語の派生語・反意語や、綴りを混同しやすいものなどを自分でまとめ直すのも効果的だ。
また、単語集・熟語集を眺めているだけでは、なかなか覚えられないため、覚えにくいものは音読をしながら、手を動かして何度も書いてみるとよい。
また、英検2級用の単熟語集には音源が付いているものを使用しよう。さらに耳から入ってくることで記憶の定着度が高まる。
[語句整序問題]
6つの語句の並びかえであるので、それほど語数が多いわけではないが、基本的な構文を覚えていれば解けるという作り方もされていない。
英文の基本的な骨組みをどう組むか、という視点を身につけよう。
具体的には、頭から英文を作るのではなく、まずは動詞を中心に英文の基本的な骨組みから組み上げていくというプロセスを身につける必要がある。2016年は、読解問題のなかでも中心的な出題がなされているため配点も大きくなっていることを考えても、正しい英語の並びを意識した勉強をしなくてはならない。
他動詞の目的語を取る性質や、節と節を結びつけるためには接続詞が必要だという、英語の原理・原則を大切にした勉強が出来ていれば、正答を導くだけでなく、かなりの短時間で解き終えることが出来るだろう。
[長文読解問題]
短時間で3つの英文を読みきらなくてはならないため、かなりの速読力を身につける必要がある。
問われている問題の多くが内容把握であるため、いかに早く正確に、回答に必要な範囲での丁寧さをもって読めるかがポイントとなる。
速読能力を高めるための大きな方針としては、英文を前から句ごとに内容を取っていく読み方(スラッシュリーディング)を身に付けることが必須だ。
このためには、音読学習を勉強の中に取り入れることが効果的といえる。声に出して読む場合、前から内容を取らざるを得ないからだ。
その際には、各文の内容のつながりをしっかり意識するようにしよう。そして、パラグラフごとに一言で大意をまとめる訓練をすることで、読んでいる途中で話の流れを見失わずに無駄な2度読みを排することができるようになる。
また、ニュース記事の読み取りは、いかに効率的に情報検索が出来るかにかかっている。
漫然と読み進めるのではなく、設問から根拠文を探しやすいようにするため、本文を読む際には、「いつ・誰が・何を」といった内容にあとから検索しやすいようマークするなど、設問処理に直結した読み方を確立することが重要だ。
読解の素材に関しては、英検2級教材を使用するだけでなく、出典ともなっている「Time for kids」など、子供向けの英語ジャーナル、新聞を利用すると、触れられる英文量を増やせる。
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2016年度「公文国際学園中等部の英語」の
攻略ポイント
特徴と時間配分
語句整序問題を含めた知識系問題を素早く解き、3つの読解問題にどれだけ時間をあてられるかが高得点の鍵だ。また、読解問題の設問については、処理に時間がかかるものとそうでないものが混在している。設問ごとの時間配分の見極めが重要だ。2016年は全問選択式となり、記述問題は姿を消した。
【大問1】短文空所補充問題
- 難度:やや難
- 時間配分:8分
語彙・イディオム・語法・文法を問う短文空所補充問題が15題。いずれも英検2級レベルであり、高い知識力が要求される。さらに、読解時間をまわすために素早く解き終えるだけの知識の精度の高さも必要だ。
【大問2】語句整序問題
- 難度:標準
- 時間配分:9分
- ★必答問題
昨年までは5つの語句の整序問題が4題だったが、今年は6つの語句の整序問題が10題と倍以上の出題となった。和文が与えられるようになった分、やや難易度は下がったと言えるが、英語の基本構造から組み上げる力がないと正解にたどり着くまでに時間がかかりすぎてしまうだろう。動詞を中心とした文の骨組みをどう作るかを意識した勉強をしよう。
【大問3】長文読解問題
- 難度:標準
- 時間配分:9分
- ★必答問題
説明文。ハリケーンの名前と危険度に関する雑誌記事が素材となっている。空所補充が3題、下線部同義選択が1題、文章全体からの内容一致問題が1題。語彙レベルも高く細部まで読み取ろうとすると難しいところもあるが、設問を解く範囲であれば、大きな話の流れがわかっていれば、あとは設問の前後をやや丁寧に読むことで正解を導きうる。
【大問4】長文読解問題
- 難度:標準
- 時間配分:12分
- ★必答問題
物語文。いわゆる「怖い話」が素材となっている。[3]に比べると英文自体は比較的読みやすかった。3題の空所補充は前後の内容の流れを捉えられていれば容易に答えられる問題である。もっとも、他の3題ある内容一致問題が設問リード文・選択肢ともにすべて英文であるため、本文の長さとあいまって読まなくてはならない英文が多い大問となっている。与えられている設問リード文を前もって読んでおくことで、本文を検索するというイメージで読むことにより効率的に問題処理が出来るだろう。
【大問5】長文読解問題
- 難度:やや難
- 時間配分:12分
日本語特有の挨拶の仕方についての説明文。設問は本文中の語句整序問題が4つ、適語補充が4つと言う出題になった。語句整序については、大問2と異なり和文も与えられておらず、さらに本文の内容の流れがつかめていないと答えにたどり着くまでに時間がかかってしまう作りになっておりレベルが高い出題といえる。空所補充は4つの空所にまとめて与えられた4語の中から選べば良いため形式的には容易な作りとなっているが、やや難易度の高い語が用いられているため語彙力が試される。
攻略ポイント
高校卒業レベルである英検2級を想定した問題であるため、知識面のレベルがかなり高い。
語彙・イディオム・文法をどれだけ高められるかが最大のポイントだ。読解に関しては量が多いが、知識面のレベルが上がれば自ずと正答率が上がってくる。
ただ、限られた時間内に処理することまで考慮すると、英文を前から読み下すという速読の力を身につける必要があるだろう。
そして、読解問題ごとに設問処理の特徴をおさえることでより効率的に点数を重ねることが出来る。
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