公文国際学園中等部 入試対策
2023年度「公文国際学園中等部の英語」
攻略のための学習方法
[語彙・イディオム]
英検2級用の単熟語集を繰り返そう。
短文空所補充は空所だけでなく、英文そのものにも難しい単語が含まれているため、単語力がないと選択肢の英単語だけが分かっていても答えを絞り切れない。
【大問1】の短文空所補充問題だけで配点が「30点」あるため、なんとか克服したい。
ある単語の派生語・反意語や、綴りを混同しやすいものなどを自分でまとめ直すのも効果的だ。
また、単語集・熟語集を眺めているだけでは、なかなか覚えられないため、覚えにくいものは音読をしながら、手を動かして何度も書いてみるとよい。
また、英検2級用の単熟語集には音源が付いているものを使用しよう。さらに耳から入ってくることで記憶の定着度が高まる。
[語句整序問題]
5~6つの語句の並びかえであるので、それほど語数が多いわけではないが、基本的な構文を覚えていれば解けるという作り方もされていない。
英文の基本的な骨組みをどう組むか、という視点を身につけてよう。
具体的には、頭から英文を作るのではなく、まずは動詞を中心に英文の基本的な骨組みから組み上げていくというプロセスを身につける必要がある。他動詞の目的語を取る性質や、節と節を結びつけるためには接続詞が必要だという、英語の原理・原則を大切にした勉強が出来ていれば、正答を導くだけでなく、かなりの短時間で解き終えることが出来るだろう。
[長文読解問題]
短時間で3つの英文を読みきらなくてはならないため、かなりの速読力を身につける必要がある。
問われている問題の多くが内容把握であるため、いかに早く正確に、回答に必要な範囲での丁寧さをもって読めるかがポイントとなる。
速読能力を高めるための大きな方針としては、英文を前から句ごとに内容を取っていく読み方(スラッシュリーディング)を身に付けることが必須だ。
このためには、音読学習を勉強の中に取り入れることが効果的といえる。声に出して読む場合、前から内容を取らざるを得ないからだ。
その際には、各文の内容のつながりをしっかり意識するようにしよう。そして、パラグラフごとに一言で大意をまとめる訓練をすることで、読んでいる途中で話の流れを見失わずに無駄な2度読みを拝することができるようになる。
また、漫然と読み進めるのではなく、設問から根拠文を探しやすいようにするため、本文を読む際には、「いつ・誰が・何を」といった内容にあとから検索しやすいようマークするなど、設問処理に直結した読み方を確立することが重要だ。
現代的なトピックから出題されることが多いことも意識しておきたい。
読解の素材に関しては、英検2級教材を使用するだけでなく、出典ともなっている「Time for kids」など、子供向けの英語ジャーナル、新聞を利用すると、触れられる英文量を増やせる。
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2023年度「公文国際学園中等部の英語」の
攻略ポイント
特徴と時間配分
語句整序問題を含めた知識系問題を素早く解き、3つの読解問題にどれだけ時間をあてられるかが高得点の鍵だ。また、読解問題の設問については、処理に時間がかかるものとそうでないものが混在している。設問ごとの時間配分の見極めが重要だ。英文量に関しては増加の傾向がみられる。英文のテーマに関しても現代的なトピックが素材とされる。
【大問1】短文空所補充問題
- 難度:やや難
- 時間配分:7分
語彙・イディオム・語法・文法を問う短文空所補充問題が15題。いずれも英検2級レベルであり、高い知識力が要求される。さらに、読解時間をまわすために素早く解き終えるだけの知識の精度の高さも必要だ。
【大問2】語句整序問題
- 難度:標準
- 時間配分:4分
- ★必答問題
5つの語句の整序問題(昨年は6つの語句)が5問出題された。整序する語句の語数は減少したものの、英文全体の語彙数は増えているため、和文のどの部分を英語にすべきなのかを素早く見極めて、前後に抵触しない適切な表現を選択する必要がある。英語の基本構造から組み上げる力がないと正解にたどり着くまでに時間がかかりすぎてしまうだろう。動詞を中心とした文の骨組みをどう作るかを意識した勉強をしよう。
【大問3】長文読解問題
- 難度:標準
- 時間配分:13分
- ★必答問題
ある少年が作ったwindmillが多くの人を助けたという実話が素材となっている。以前は読解問題中で語句整序が問われることもあったが、現在はすべてが内容把握に関わる問題となっている。空所補充1題、英文の内容一致問題2題、記述問題として説明問題が1題の出題となっている。英文の内容は取りやすいが、記述問題で過不足なく解答するのには訓練が必要だろう。内容一致問題は英文で与えられているため、ここでも読解が必要になることから思っている以上に時間を取られるため、本文自体の読みは素早く済ませる必要がある。根拠を探しやすくするため、本文にマークをつけながら読むなどすると効率が良い。
【大問4】長文読解問題
- 難度:標準
- 時間配分:12分
- ★必答問題
物語文が素材となっている。それぞれの設問で異なる形ではあるがすべて内容把握が問われている。語彙レベルは高くないものの、状況把握のためにやや丁寧に読む必要がある場面がある。もっともそれ以外は、設問リード文に具体的な情報が与えられているため、前もってそれらを参考にしたうえで読解することで根拠となるべき部分のみを丁寧に検討すれば足りる。
【大問5】長文読解問題
- 難度:やや難
- 時間配分:14分
こちらもCyberbullyingという現代的なトピックが素材となっている。単語レベルはやや高く一定レベル以上の単語が用いられているため英検2級程度の単語力はしっかりと身につけておきたい。今年は文章全体からの内容一致問題の出題が復活したが、選択肢が日本語であるため前もって目を通しておくことで、読解しながら正誤の判断をすることで効率的に解くことができる。また、説明問題があることから思っている以上に時間がかかるため時間配分には注意が必要だ。
攻略のポイント
高校卒業レベルである英検2級を想定した問題であるため、知識面のレベルがかなり高い。語彙・イディオム・文法をどれだけ高められるかが最大のポイントだ。読解に関しては量が多いが、知識面のレベルが上がれば自ずと正答率が上がってくる。ただ、限られた時間内に処理することまで考慮すると、英文を前から読み下すという速読の力を身につける必要があるだろう。そして、読解問題ごとに設問処理の特徴をおさえることでより効率的に点数を重ねることが出来る。
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