公文国際学園中等部の傾向と対策
公文国際学園中等部の入試傾向をプロ家庭教師の視点で解説します。役立つプロのノウハウをご覧ください。
お手元に過去問をご用意ください。 ※問題は、A入試
受験の攻略ポイント
神奈川県の共学難関校。どの科目も、特色が強いので公文国際学園中等部の傾向に合わせた対策を十分にしておこう。
算数 | 解答の数字が合っているだけで満足しない、きちんとした「算数的な思考力」を育成しておくことが必要。 |
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国語 | 「選択肢設問」「説明記述問題」「知識問題」はそれぞれ万全の対策が必要。 |
数学 | 解法を知っていれば解ける問題がほとんどであり、思考力よりも「知識」と「処理能力」が問われる。 |
英語 | 英検2級レベル。語彙・イディオム・文法をどれだけ高められるかが最大のポイント。 |
算数の攻略ポイント
四則計算、割合と比、数の性質、平面図形、立体図形、図形の移動など幅広い分野から出題されている。基本~標準レベルの出題が中心だが、思考力が必要な問題も含まれている。
また、途中の考え方や式の記述が必要な問題も含まれている。本校受験者は、まずは苦手単元を作ることなく各分野の基本をしっかり固めることが大切である。また、日頃の学習においては式や図をしっかり書いて残すことを心がけて欲しい。
2023年度 A入試
分野・単元 | 難度 | 時間配分 | 必答問題 |
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【大問1】計算問題 | 易 | 8分 | ★ |
【大問2】小問集合(食塩水の濃さ、仕事算、数の性質、他) | 易 | 10分 | ★ |
【大問3】小問集合(過不足算、旅人算と比、規則性、他) | 標準 | 12分 | ★ |
【大問4】和と差の文章題 | 標準 | 10分 | |
【大問5】図形の移動 | 標準 | 10分 |
国語の攻略ポイント
※本校は、「A入試」(2科)・「B入試」(4科)・「帰国生入試」(2科)と3回の試験があるが、ここでは全て「A入試」についての説明とする。
本校では、「小説」(あるいは「随筆」)、「論説文」(あるいは「説明文」)、「漢字」を含む「総合的知識問題」、各1題の大問3題という出題形式が定着していたが、4年前から、大問数は変わらないものの「総合的知識問題」が小問扱いとなり、ひとつの大問が「要約問題」となった。2023年度も同様で、「論説文」・「小説」・「要約問題」(「論説文」と「随筆」)の大問3題(この形式が定着したようだ)。解答数は出題形式変更後減少傾向だったが、本年度は昨年度の24から一気に増えて31。文章量は7500~9000字程度で、本年度は約7100字。設問形式は、「選択肢」(「不適切」、「複数解答」、「空所補充」、「内容合致」、「総合的知識問題」等あり)、「脱文挿入」「乱文整序」(本年度は「乱文整序」未出)、「抜き出し」、「説明記述」(本年度は昨年度と同様に「考察論述」1問のみ)、「要約記述」(本年度は「空所補充」形式で、「抜き出し」および「説明記述」の2問で、昨年度と同じ形式)などだ。本校の特徴は以前から「選択肢設問の説明文」の「長さと紛らわしさ」にあったが、4年前からはそれに「要約問題」が加わった。そして、定番の「長文自由考察説明記述(論述)」も健在だ(本年度は「81~100字以内」指定)。いずれにしても、本校に備えたかつての「対策」に加えて、新たに「要約対策」が必要となったことはしっかりと押さえておかなくてはいけない。100点満点。試験時間は50分。
2023年度 A入試
分野・単元 | 難度 | 時間配分 | 必答問題 |
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【大問1】「論説文の読解」(「脱文挿入」あり) | 標準 | 18分 | ★ |
【大問2】「小説の読解」(「考察論述」あり) | やや難 | 22分 | |
【大問3】「要約問題」(「抜き出し」と「記述」) | 標準 | 10分 |
英語の攻略ポイント
英検2級レベル(高校卒業レベル)を想定した問題であるため、知識問題・読解問題ともに語彙レベルが高い。注釈もほぼないため単語力の補強が大きなポイントとなる。
読解問題の総語数の増加には落ち着きが見られるが、記述問題も引き続き出題されている。限られた時間の中で読み切り設問を処理するにはかなりの速読力が必要だ。速読・即解の力を身につけなくてはならない。
2023年度 A入試
分野・単元 | 難度 | 時間配分 | 必答問題 |
---|---|---|---|
【大問1】短文空所補充問題 | やや難 | 7分 | |
【大問2】語句整序問題 | 標準 | 4分 | ★ |
【大問3】長文読解問題 | 標準 | 13分 | ★ |
【大問4】長文読解問題 | 標準 | 12分 | ★ |
【大問5】長文読解問題 | やや難 | 14分 |
数学の攻略ポイント
主に中学数学の学習範囲から出題されている。
特に出題されやすいのは、代数分野の式の計算、展開、因数分解、方程式、関数である。
まずは、これらの分野を集中的に学習するとよい。
高校数学の範囲の問題も見られるが、これらについては深追いしなくても、特に問題はないだろう。
2023年度 A入試
分野・単元 | 難度 | 時間配分 | 必答問題 |
---|---|---|---|
【大問1】計算問題 | 易 | 6分 | ★ |
【大問2】小問集合 | 易 | 11分 | ★ |
【大問3】連立方程式 | 易 | 3分 | ★ |
【大問4】小問集合 | 標準 | 9分 | |
【大問5】2次関数 | 標準 | 14分 |
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学校 | 公文国際学園中等部 |
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偏差値 | 2023予測偏差値 A(算国)男52/女54(四谷大塚80%)A(算国)男43/女43(サピックス80%) |
併願校 |
頌栄女子学院中・洗足学園中・慶應義塾湘南藤沢中・鎌倉女学院中・サレジオ学院・逗子開成中が多く見られる。 *入試日程の変更にご注意ください |
合格者 | 合格最低点は非公表となっているが、事前の過去問対策では最低55%はクリアしよう。出身塾別で見ると日能研が多く、サピックス・早稲田アカデミーが続いている。 |
進学実績 | 横浜国大・筑波大・東大を始めとした国立大に20%、早稲田大・慶應義塾大・上智大に80%強、MARCHに100%以上が合格している。 |
その他 | 高校での募集を行わない完全中高一貫校。敷地内に男子寮・女子寮を完備しており、入寮制限などはない。 |
基本情報 |
所在地 〒244-0004 神奈川県横浜市戸塚区小雀町777 最寄駅 JR/湘南モノレール「大船」よりバス 連絡先 ℡:045-853-8200 沿革 平成5年開校。 |