中学受験プロ家庭教師 弱点克服・志望校入試傾向対策
中学受験専門プロ家庭教師が語る

鎌倉女学院中学校 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2016年度「鎌倉女学院中学校の理科」
攻略のための学習方法

鎌倉女学院中の満点は100点、合格者平均点は例年6割程度である。満点が国語や算数と同様に100点なので、理科の学習に対してもしっかり取り組んで得点源にしたい。
標準的な問題が多く、問題の形式としては、問題文・図・実験データ等を読み取った上で各設問に答える問題が中心である。計算問題も含まれているが、記述問題はなかった。試験時間は45分、問題量に対して適切な時間と思われる。各分野の学習法は次の通り。

<分野毎の学習法>
生物分野 本年度は人のからだの働き(骨と筋肉・血液循環と心臓のはたらき)に関する出題であった。近年では、人の消化のはたらき、魚のからだのつくり、植物のつくりなどが出題されている。この分野の学習法としては、人のからだの働き、植物の分類・つくり・はたらき、昆虫や動物に関する基本知識を確実に覚えることが第一である。人のだ液のはたらき、光合成などの植物のはたらきについては、それを確認するための実験の進め方についても、覚えておきたい。
地学分野 本年度は大気圧に関する出題であった。ここ何年かでは、地層と岩石について、台風についてなどの出題が見られた。この分野の学習としては、まずは地層・岩石・地震と火山・気象そして天体に関する基本知識を確実に固めることが第一である。本年度は天体の出題はなかったが、月の満ち欠け・星の動きなどに関しては確実に理解しておきたい。火山や地震については、主な火山の場所や近年起こった地震など時事的な内容も含めて学習しておきたい。気象に関しては、日本の四季の天気の特徴・低気圧と高気圧・台風・大雨・フェーン現象などに関して理解をしておきたい。
物理分野 本年は音に関する出題であった。ここ数年では、物の運動、浮力などについての出題がみられた。この分野の学習法として、まずは最も出題される可能性の高い力のつり合いに関してしっかり演習を行って欲しい。ばね、てこ、滑車、輪軸、浮力、振り子などについて、塾のテキストや問題集を使って計算問題の練習に時間をかけて欲しい。音や電気などについても出題の可能性はあるので、基本を身につけておいて欲しい。
化学分野 今年度はドライアイスを題材にした中和に関する問題であった。ここ何年かでは、溶解度、塩酸と石灰石の反応などが出題されている。この分野の学習法としては、まず、水溶液の性質、気体の性質・ろうそくの燃焼などの基本知識をしっかりと固めて頂きたい。さらに、溶解度、中和、金属と水溶液の反応、燃焼などに関しては、計算問題の練習をしっかり行って欲しい。

模試や過去問はまだ仕上がっていない単元や苦手な単元をあぶりだす絶好のチャンスである。単に得点だけを気にするのではなく、失点の多かった単元については、塾のテキストに戻るなどして、もう一度基本の確認を行うことが必要であろう。なお、苦手分野の分析やその対策については、プロの家庭教師へ是非相談して頂きたい。

志望校への最短距離を
プロ家庭教師相談

お問い合わせ・資料請求はこちら

2016年度「鎌倉女学院中学校の理科」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

大問数は4題、小問数は30題程度で100点満点。試験時間は45分で例年通りであった。適語を答える問題、記号選択問題、計算問題が中心で記述問題はなかった。実験に関する説明やデータを読み取った上で設問に答える形式が中心になっている。試験時間が45分あるので、慌てることなく問題文をしっかり読み、実験の説明やデータをしっかり読み取ることに時間をかけて欲しい。

【大問1】物理分野 弦をはじいた時の音に関する問題

  • 難度:標準
  • 時間配分:10分
  • ★必答問題

弦をはじいた時の音の高さについて
 ・短い弦と長い弦では短い弦の方が高い音が出る
 ・太い弦と細い弦では細い弦の方が高い音が出る
 ・弦の張り方ではピンと張った方が(おもりの重さを重くした方が)高い音が出る。これがこの問題を解く上での基本となる。
これをもとに、①~⑦の実験に関する説明を読むと次のことがわかる。
 ・おもり1とおもり2ではおもり1の方が重い
 ・距離Xと距離Yでは距離Yの方が短い
 ・弦1と弦2では弦2の方が細い
各設問に答える前に、まずは上記のことを整理して欲しい。これをもとにすれば問1~問6をスムーズに解答できるであろう。 

【大問2】化学分野 ドライアイスを題材にした中和に関する問題

  • 難度:標準
  • 時間配分:10分

問1 ドライアイスは二酸化炭素が固体になったものである。
問2 二酸化炭素が溶けた炭酸水は酸性を示す。
   BTB液の色の変化は、酸性で黄、中性で緑、アルカリ性で青である。
問3 ドライアイスを水に入れたときに見られる白い煙のようなものは、水蒸気が冷やされて水滴になったものである。
問4 二酸化炭素を石灰水に通すと白く濁る。(石灰水と炭酸水の中和反応によってできる炭酸カルシウムが水に溶けないため)
   また、二酸化炭素が石灰水に溶けることにより気圧が下がり、ペットボトルはへこむ。
問5 水酸化ナトリウム20mLで中和するので、水酸化ナトリウム水溶液10mLでは二酸化炭素があまり酸性に、水酸化ナトリウム水溶液30mLでは水酸化ナトリウムがあまりアルカリ性になる。
問6 二酸化炭素が2倍になるので、水酸化ナトリウム水溶液も2倍の40mLにすれば中和する。
問7 二酸化炭素が3倍になるので、水酸化ナトリウム水溶液も3倍の60mL必要だが、40mLで中和させるためには、60÷40=1.5より、濃さを1.5倍にすればよい。

ドライアイスとは何か?という知識は絶対に必要な問題。各設問については中和に関しての基本的な問題が並んでいる。

【大問3】生物分野 人の骨と筋肉の働き・心臓の働きと血液循環に関する出題

  • 難度:標準
  • 時間配分:15分
  • ★必答問題

問1・問3 骨と骨は「関節」でつながっている。骨の端は「なん骨」になっていて、靭帯という膜に包まれており、靭帯の中には「滑液」が入っている。骨と筋「けん」で結合している。骨の一番内側には「骨髄」と呼ばれる部分があり、ここで血液の成分である血小板などが作られている。
問2 少しだけ動く骨同士のつながりになっているのは、背骨とろっ骨である。
問4・問5 ひじの関節はてこの支点にあたる。上腕内側の筋肉が縮み、外側の筋肉が伸びると腕が曲がる。
問6 酸素は赤血球の中のヘモグロビンと結合して運ばれる。
        血液中の老廃物のうち、二酸化炭素は肺で取り除かれる。
問7 ・全身に送られていく血液が通るのは⑩の大動脈
   ・全身から戻ってきた血液が入るのは④の右心房
問8 安静にしている大人の拍動は、1分間におよそ70回である。
問9 1分間に70回拍動することから1分間に送り出される血液は80×70=5600 大人の血液量が4.8Lなので、4800÷5600×60=51.4・・・より四捨五入して51秒となる。
問10 1心房1心室 魚類の心臓のつくりである。

人のからだのつくりや働きに関する基本的な出題が中心であるが、骨髄に関する出題など、塾のテキストなどであまり取り上げられていないテーマも含まれている。
問9の計算問題は、四捨五入の処理などを間違いなく行って欲しい。

【大問4】地学分野 大気圧に関する出題

  • 難度:やや難
  • 時間配分:10分

問1・問2 C地点は測定結果+12 B・F・I地点は測定結果+24 A・E・H地点では測定結果+36 D・G地点では測定結果+48が海面補正された気圧になる。
問3 海面補正されたデータより、最も気圧の低いA付近に低気圧があると考えられる。
問4 海面補正されたデータより、1012hPaの等圧線はH、Fを通る。
問5 水銀柱の高さは1013hPaで760mmである。G地点の気圧(補正された気圧ではなく測定値)は960hPaなので、760× 960/1013より水銀柱の高さは約720mmになる。
問6 水銀柱の高さから気圧を求めると、約956hPaになる。D地点の測定結果が950hPa、G地点の測定結果が960hPaなので、この測定地点はD地点とG地点の中間付近と考えられる。

あまりなじみのない大気圧の問題であるが、問題文や測定結果がすべてヒントになっているので、落ち着いて取り組んで欲しい。

攻略のポイント

やや専門的な知識を必要とする問題や解きなれない問題も含まれているが、全体としては標準レベルの問題が多い。また、単なる一問一答式の問題ではなく、長めのリード文や実験のデータを見ながら解き進めるタイプの問題が中心となっている。本校の攻略のポイントとしては、まずは苦手分野を作ることなく、基本レベルの知識を身につけることがあげられる。その上で、長めの問題文や実験・観察の結果を見ながら解くタイプの問題演習を積み重ねる必要があろう。また、計算問題も出題されるので、各分野の計算問題の練習も行って欲しい。
やや細かい専門的な知識を問う問題も見られた。日頃からニュースや身近な自然現象などに興味を持って接していくことが求められている。

志望校への最短距離を
プロ家庭教師相談

お問い合わせ・資料請求はこちら

鎌倉女学院中学校の科目別
入試対策一覧

中学受験のために
家庭でできること

インタビュー=学力が伸びる子と伸び悩む子の特徴とは

リーダーズブレインの合格実績豊富な現役家庭教師が、プロならではの視点でポイントをお話ししています。どのようなタイプの子供が伸びるのか、家庭でのサポートで親が気を付けるべき事は何か。勉強のサポートの仕方から親子の関係性など…ぜひ参考にしてください。

TOP

創業以来、
最高峰のプロ教師陣を輩出

TRADITION
SINCE 1985

1985年法人設立以来、プロ家庭教師のクオリティーにこだわり続け、現役プロ教師の中でもトッププロと呼ばれる真の実力を兼ね備えた合格実績豊富な家庭教師のプロだけをご紹介しています。
特に中学受験·大学受験·医学部受験専門のプロ教師のクオリティーに自信があります。