江戸川学園取手中学校 入試対策
2022年度「江戸川学園取手中学校の理科」
攻略のための学習方法
江戸川学園取手中の理科は昨年度から満点は50点(算数・国語は100点)、テスト時間は社会と合わせて60分となった。ここ数年の問題レベルを見てみると、塾のテキストなどで学習する内容が理解できていれば得点できる標準レベルの問題が中心である。各分野からほぼまんべんなく出題されているので、特定の分野に的を絞って学習するのではなく、どの分野から出題されても大丈夫なように、すべての分野の基本をしっかり固めて欲しい。夏休みが終わる頃までには各単元の基本知識を固め、秋からの模試・総合的な演習・過去問演習・記述問題対策に備えられればベストであろう。ただし、秋以降においても模試や過去問などでできなかった問題については基本に立ち返ってしっかり復習して欲しい。
各分野の学習方法は以下の通り。
<分野毎の学習法>
生物分野 本年度はペンギンと食物連鎖に関する出題であった。基本的な知識が身についていれば正答可能な問題が中心であった。近年では、植物・動物・昆虫・人のからだの働きなどが出題されている。この分野の学習法としては、動物・昆虫・植物について、テキストの図・絵・写真を確認しながら学習を進めて欲しい。植物については光合成・呼吸・蒸散作用などの働きについて出題される可能性が高いので、働きを確認するための実験方法と合わせて学習すること。さらに、人のからだの働き(消化・呼吸・血液循環)についてもしっかり押さえておきたい。
地学分野 本年度は気象に関する出題であった。近年を見ると、天体、フェーン現象、地震波などについて出題されている。今後は、天体(太陽や星の動き、月の満ち欠け等)を中心に、気象、地層、岩石等幅広い分野での出題が予想される。単なる知識丸覚えだけではなく、問題演習もある程度経験しておく必要があろう。
物理分野 本年はエネルギーの利用に関する出題であった。ここ何年かの問題を見ると、力のつり合い(てこ・滑車・輪軸)、光、電磁石など電気に関する出題が見られている。力のつり合いに関しては、計算問題を含めてしっかりと練習をしてきたかどうかが試される出題が多い。対策としては、力のつり合いに関する計算練習と、電気回路についての問題演習を十分に行うことがあげられる。光や音に関しても怠りなく学習して欲しい。
化学分野 本年度はものの溶け方溶け方に関する出題であった。最近の入試では、燃焼と還元・水溶液と金属の反応・金属の燃焼などが出題されており、計算問題が出題されることも多い。基本知識をしっかり固めた上で、塾のテキストや問題集を使って、計算練習はしっかり行って欲しい。
江戸川学園取手中の入試で合格点を取れる力を身につけるためには、苦手な単元を作ることなく各分野の基本を固めて欲しい。その上で、化学・物理分野の計算問題などの練習を十分行うこと。記述問題や作図問題が出題される可能性も高いので、しっかり練習しておきたい。
なお、理科と社会合わせて60分という時間設定になったので、あらかじめ時間配分をどのようにするのかの作戦を練っておくように。
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2022年度「江戸川学園取手中学校の理科」の
攻略ポイント
特徴と時間配分
昨年度より社会と合わせて60分のテスト時間となった。配点も昨年度より50点満点(算数・国語は100点満点)に変更になった。大問数は4題、小問数は20題程度。記号選択問題、適語を答える問題、計算問題、グラフを描く問題と解答形式は様々だが、昨年度見られた記述問題が今年度は見られなかった。社会と合わせて60分の時間の使い方が大きなポイントとなる。
【大問1】化学 ものの溶け方
- 難度:標準
- 時間配分:8分
- ★必答問題
問1 漢字3文字指定。ものが水に溶解した液体は「水溶液」
問2 水溶液の濃さはどこも均一で、時間が経っても変わらない。
問3 ろ紙を使って固体と液体を分別する操作を「ろ過」という。
問4 水溶液の温度を下げることによって、溶けている固体の結晶を取り出すことを「再結晶」という。
問5 40℃まで温度を下げても、食塩の結晶は出てこない。40℃でのミョウバンの溶解度は24gなので、50-24 より、26gの結晶が取り出せる。
問6 知識問題。牛乳に食酢などの酸性の液体を加えると、牛乳の白い成分が固まって沈むので、ろ過で取り除くことが可能になる。
ものの溶け方に関する出題。問6以外は基本的な設問が並んでおり、得点を伸ばしたい。問5の計算問題で間違えた場合は、溶解度に関連する計算問題の練習に時間をかけて欲しい。
【大問2】物理 エネルギーの利用
- 難度:標準
- 時間配分:8分
問1 化石燃料・地球温暖化 の2つのキーワードより、二酸化炭素。
問2 省エネ より、エネルギーを効率的に使うこと。
問3 再生可能エネルギーとして、太陽光、風力、水力 などがあげられる。
問4 (1)1000×(100-10)×4 より、360000ジュール。360000÷3600=100なので、60ワットの電球を100分間使用したのと同じになる。
(2)360000÷90000 より、4分の1。
エネルギーの利用に関する出題。問4の計算問題の中でジュールという単位が出てくるが、問題文の中の説明を読んだ上で落ち着いて計算して欲しい。
【大問3】地学 気象
- 難度:標準
- 時間配分:7分
問1 「放射冷却で冷える」より、天気は晴れと考えられる。
問2 「低気圧が続いている」より、次の日の天気は雨と考えられる。
問3 ペットボトルを使った雲を作る実験についての設問。
(A)ペットボトルを押して圧力を上げる⇒圧力を上げるより、気圧が高い状態
(B)手を離して圧力を下げる⇒圧力を下げるより、上空の気圧が低い状態
(C)白くくもる⇒水蒸気が冷えて雲ができる
気象に関する出題。設問ごとに解答する上でのヒントを含んだ長めの文章があるので、落ち着いて読み取った上で解答すること。気象に関することわざは、今回取り上げられたもの以外にもいろいろあり、中学入試でも時々取り上げられる。是非調べて欲しい。
【大問4】生物 ペンギン・食物連鎖
- 難度:標準
- 時間配分:7分
- ★必答問題
問1・問2・問3 ペンギンは鳥類なので、肺で呼吸をする。従って、ずっと水の中で過ごすことはできない。
問4 地球温暖化で海水の温度は上昇している。
問5 生物間の食べる-食べられるの関係を「食物連鎖」という。
問6 食物連鎖における数の変化についてグラフを作成する問題。被食者が増えるとそれにつれて捕食者も増える。また、被食者が減るとそれにつれて捕食者も減る。
ペンギンについておよび食物連鎖に関する出題。基本知識を中心とした出題であり、間違えた問題についてはテキストに戻って知識の整理をやり直すこと。
攻略のポイント
生物・地学・物理・化学の4分野からの出題であり、ここ何年かを見ても4分野からまんべんなく出題されている。植物・動物・天体・気象・力学・電気・燃焼・水溶液などあらゆる分野から出題される可能性がある。知識問題が中心であり、知識を確実に固めることが攻略のための最大のポイントである。計算問題も出題されるが、難問は出題されないので、テキストの例題レベルが解けるように練習して欲しい。
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