青山学院中等部 入試対策
2014年度「青山学院中等部の国語」
攻略のための学習方法
[問題の特徴]
青山学院中の入試問題の特徴は、大設問数の多さにある。例年、大設問数は五題ほど。
(例)漢字、詩、論説文、物語文、物語文。
読解問題の各大設問は標準的な量に見えるが、大設問数が多いため、全体としてかなりのボリュームがある構成になっている。
そのため、50分という制限時間を短いと感じる受験生は多い。
短い制限時間で、ボリュームある入試問題を処理する必要があるため、かなりスピードが必要になる。
[素材文]
各大設問の素材文の長さは、韻文(詩)を除き、8000字を超えることがある。総字数としては、多い方である。
また、全体の設問数が多いため、読まなければならない、設問の内容も多い。
結果として、相当な量の文字を読むことになる。
素材文を速読する習慣をつけ、設問の内容自体も素早く読めるようにしておきたい。
[選択式問題]
設問の中では、選択式問題の数が最も多い。ただし、青山学院中の場合、多くの選択式問題は、比較的取り組みやすい。
文章中に手がかりを見つけたり、選択肢の中に手がかりを見つけたりすること。このような解き方の基本を忘れずに、取り組みやすい選択式問題で、きちんと得点していきたい。
一方、手ごわい選択式問題もある。手ごわい問題の場合、選択肢の言葉が抽象化されているなど、設問には工夫がある。
問題自体にこめられた、様々な工夫を見抜き、難度の高い問題を克服してほしい。
[記述問題]
記述問題は例年出題されるが、記述総字数は多くはない。
30字程度の記述問題が出題されることを意識して、対策を立てるとよい。
それほど難解な記述が出題される訳ではない。
記述の基本をおさえて、手がたく得点することを心がけたい。
[韻文(詩)]
青山学院中では、韻文(詩)が出題される。
設問は、韻文(詩)を書いた作者の心情だけでなく、主題に関わるものもある。
解き慣れているかどうかは、得点に大きく差をつける。韻文(詩)の対策は欠かすことができない。
同じような形式の問題に取り組み、韻文対策を忘れないようにしたい。
[漢字・語句]
漢字・語句問題は、読解問題の中で問われることが多い。レベルは、基礎~標準のもの。
進学塾のテキスト等で学習を続けてきた生徒であれば、決して難度が高いと感じることはない。
だが、出題範囲が多彩なため、注意が必要である。
どんな範囲からも出題される可能性はある。幅広く、ことばの知識をおさえておきたい。
[過去問演習]
過去問演習に入る際には、以下の点に留意したい。
・50分という制限時間を意識して、問題数が多くとも、すばやく解き進める癖をつける。(すべて解き終える!)
・初めに問題用紙・解答用紙の全体を把握して、時間配分など、取り組むための作戦を立てる。
・記述は、それほど長いものではない。ポイントをまとめて、すばやく処理する。
・書き抜き、選択式ともに、確実に得点できるものは多い。解答の手がかりを手がたく見つける。選択肢のキズの部分をはっきりさせるなど、それぞれの設問の解き方をおさえて、解き進めていきたい。
・解き終えた答案は、必ず、中学受験専門の国語の先生に確認してもらう。先生に添削指導をしてもらい、専門家としてのアドバイスをもらう。
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2014年度「青山学院中等部の国語」の
攻略ポイント
特徴と時間配分
漢字の独立問題が一題。読解問題が四題。
読解の文章ジャンルは、詩、論説文、物語文、物語文である。
各文章題の文字数は決して少なくない。素早く読み進める必要がある。
また、全体的に小設問数は多い。時間配分を意識して、素早く処理していく必要がある。
【大問一】漢字の書き取り
- 時間配分:2分
【(1)~(4)】漢字の書き取り。
基礎から標準レベル。確実に得点したい。
【大問二】詩の読解
- 時間配分:8分
【(1)】心情関連。選択式。詩全体の表現から読み取れる。確実に得点したい。<時間配分目安1分>
【(2)】場面理解。選択式。【(4)】を取り組むことが、解答の助けになる。<時間配分目安2分>
【(3)】心情理解。選択式。傍線C前後に解答の手がかりがある。確実に得点したい。<時間配分目安1分>
【(4)①】表現理解。選択式。空欄Ⅰ直前の表現を分析する。<時間配分目安1分>
【(4)②】心情理解。選択式。「どうしよう、どうしよう」から考える。<時間配分目安1分>
【(4)③】心情理解。短答式。基礎レベル。確実に得点したい。<時間配分目安1分>
【大問三】論説文
- 時間配分:15分
【(1)】場面理解。選択式。場面の様子から意味がわかる。確実に得点したい。<時間配分目安1分>
【(2)】内容理解。選択式。否定的な文脈である。ここも確実に得点したい。<時間配分目安1分>
【(3)】接続語。選択式。Ⅰ、Ⅱともに基礎レベル。失点してはいけない。<時間配分目安1分>
【(4)】内容理解。選択式。時間泥棒にどんどん奪われるのだから……。基礎レベル。<時間配分目安1分>
【(5)】内容理解。書き抜き。書き抜き箇所は、傍線部の近く。基礎レベル。<時間配分目安1分>
【(6)】内容理解。選択式。「どこの国でも起こりうる」などの表現が解答の手がかり。<時間配分目安1分>
【(7)A~C】内容理解。選択式。傍線C以降から、類推する。<時間配分目安1分>
【(7)書きぬき】内容理解。書き抜き。空欄にあてはまりそうな表現は、文章中にいくつかある。設問の指示に合わせて、適切なものを書き抜く。<時間配分目安2分>
【(8)】要旨関連。書き抜き。「むだ」を肯定的にとらえている箇所を見つける。多少、手ごわい。<時間配分目安3分>
【(9)】要旨関連。選択式。基礎レベル。確実に得点したい。<時間配分目安1分>
【大問四】物語文
- 時間配分:12分
【(1)】知識関連。選択式。基礎レベル。確実に得点したい。<時間配分目安1分>
【(2)】心情理解。選択式。傍線B直後から、解答がわかる。確実に得点したい。<時間配分目安1分>
【(3)】慣用表現。短答式。ともに基礎レベルのもの。得点したい。<時間配分目安1分>
【(4)】内容理解。書き抜き。直前に書かれた内容から判断できる。<時間配分目安1分>
【(5)】心情理解。選択式。場面をていねいにおさえれば、解決する。<時間配分目安1分>
【(6)】心情理解。選択式。空欄前後から、すなおに解答する。基礎レベル。<時間配分目安1分>
【(7)】状況理解。選択式。「不器用で、生真面目で、融通がきかない」というわたしの様子を、光一くんは変えたのだ。この点をおさえると、容易に解答できる。<時間配分目安1分>
【(8)】場面理解。選択式。ここまでの物語の展開をおさえて、それぞれの選択肢を比較する。<時間配分目安1分>
【(9)】心情理解。選択式。傍線J直前の内容をおさえることで判断できる。<時間配分目安1分>
【(10)】状況理解。書き抜き。言えないのは、わたしが飼育委員になった経緯。<時間配分目安1分>
【大問五】物語文
- 時間配分:12分
【(1)】心情理解。選択式。基礎レベル。確実に得点したい。<時間配分目安1分>
【(2)】表現理解。短答式。ここも基礎レベル。確実に得点したい。<時間配分目安1分>
【(3)】場面理解。選択式。ここまでの状況をおさえていれば、できる設問。<時間配分目安1分>
【(4)】心情理解。選択式。空欄D直前の内容をおさえる。言葉の知識も問われている。<時間配分目安1分>
【(5)】場面理解。書き抜き。帰宅した場面から、解答を見つける。基礎レベル<時間配分目安1分>
【(6)①】状況理解。書き抜き。わたしが腹を立てはじめた場面から、解答が見つかる。<時間配分目安1分>
【(6)②】状況理解。選択式。父の「解釈」を理解する。手がたく得点したい。<時間配分目安1分>
【(7)】主題関連。記述式。「解答のポイント」を2つ以上盛り込み、まとめる。<時間配分目安2分>
攻略ポイント
・合格者平均点は、女子で74.5点、男子で66.3点、と非常に高い。合格ラインの目安として、女子の場合、漢字問題をすべて正解して、各大設問で間違いを2つ以内にしたい。男子の場合、漢字問題をすべて正解して、各大設問で間違いを3つ以内にしたい。
・大設問数が多い。小設問数も比較的多い。すばやく解き進めることを、強く意識したい。
・素材文を読む時間は、20分以内にする。残りの30分程度を解く時間だと考えるとよい。
・比較的取り組みやすい選択式問題が多い。選択式問題の解き方の基本を忘れずに、すばやく解き進める。
※上記の「時間配分目安」は、設問ごとに目安を設けているため、合計すると30分を上回ります。実際には、問一が解決すれば、問二が解決するということがあり、合計した時間は短くなります。
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