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青山学院横浜英和中学校 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2022年度「青山学院横浜英和中学校の国語」
攻略のための学習方法

[問題構成]

大問は5つ。大問1が漢字の読み書きや熟語・慣用句など、大問3が文章を並べ替える文脈の問題、大問4が説明的文章の読解、大問5が文学的文章の読解、というのがここ数年の定型となっている。

説明的文章約3500字・文学的文章約7500字の計11000字ほどの文量(2022年度)があり、これに並べ替え1000字ほども加わるので、速読が求められる。
問題数は35問ほど。選択肢と書き抜きが中心で、記述問題は2~3問、説明的文章・文学的文章どちらの分野でも出題されている。字数は20~80字ほどの指定があるが、マス目が無い問題では多少の増減は許される。

[説明的文章の読解]

論説的随筆文や説明文がよく用いられている。分野は人文科学や社会科学が多い。内容はそれほど難解なものではないが、約3500字(2022年度)あり抜き出す箇所や要点・要旨を探すのにも範囲が広い。読解を進めながら重要点や答えになりそうな部分に目星をつけて傍線を引いておくなど、手際よく正解を見つける工夫が必要である。

論説的文章の読解のこつをつかんでおこう。

段落の整理――形式段落を意味段落にまとめる。意味段落の内容を小見出しのように書いてしまうとわかりやすい。

要点と細部――段落の中で最も重要な1文を見つける。傍線などで目立つようにしてお
こう。説明や言い換えなどは細部にあることが多い。

要約と要旨――要点をつなげて要約ができる。要約のなかで筆者の最も言いたいことが要旨である。つまるところ、要旨を読み取るのが一番の目的である。

[文学的文章の読解]

小説の出題が多い。主人公が小学生~高校生くらいに設定されている話がよく用いられており、受験生にもなじみのある舞台が描かれ、読みやすい内容になっている。
7000~9000字ほどもある本文は、場面の切り替えも多く読み取るべき人物の動きや心情も多くなる。素早く正確に読めるように、普段から読書量をなるべく多くするよう意識したい。

小説の読解の技術を高めておこう。

人物の整理――人数・名前・それぞれの関係などを確認する。だいたいの性格も見ておこう。性格が違えばその言動の意味するところも違ってくる。
 
場面の変化――時間・場所・人物の入出などで場面の変わり目を見つける。場面の変わり目を訊かれる問題もある。
 
心情の把握――人物の言動・表情や情景などから、気持ちを読み取る。最も問題にされる部分である。多くの文章を読んで様々な人間の考えに触れておくことがなによりの経験になる。
 
主題の理解――作者が描きたかったことは何か。人間の成長や葛藤、挫折、戦争の悲惨さなど、よく描かれるテーマがある。読書を通じて多くのテーマを見ておくことで、テーマをとらえる力もより付くことだろう。

[文脈の問題]

ばらばらにした文章を正しく並べ替える問題が出されている。素材文は700~800字ほどあり、ここも文量に含める必要がある。文章の論理的な流れを読み取る能力を問うもので、題材として説明文が多く使われている。論理的な文章を多く読んで、文脈のつながりをよく見ておこう。

[文量]

素材文が15000~16000字にもなる場合がある。かなりの速さになるが、分速700字程度で見落としなく正確に読めるように練習しよう。

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2022年度「青山学院横浜英和中学校の国語」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

総解答数は36問。読解問題では25問あるが、選択肢と書き抜きにそれほど時間は取られないだろう。やはり長文をいかにすばやく読み終えるかが大事になる。記述問題に少しでも多く時間を残せるよう、ペース配分に慣れておきたい。

【大問一】漢字の読み書き

  • 難度:標準
  • 時間配分:大問二、三と合わせて8分
  • ★必答問題

1. 圧巻 2. 障子 3. 絶(える) 4. がんぽん 5. 沿(う)

【大問二】熟語

  • 難度:標準
  • 時間配分:大問一、三と合わせて8分
  • ★必答問題

問一 公正

問二 1. 示された熟語を見ているだけでは気づかない。それぞれに「一」を加えて四字熟語を作ると違いが見えてくる。「一長一短」「一朝一夕」「一進一退」…など、「一〇一×」という形の四字熟語になっているのである。選択肢ウだけ「一石二鳥」が混じっているので、仲間外れになっている。
   2. アは代名詞、は固有名詞、は普通名詞の組み合わせであるが、だけ数字と固有名詞になっている。

問三 1. 的を射る――「当を得る」と混同しないように。
   2. 舌先三寸

【大問三】文脈の理解

  • 時間配分:大問一、二と合わせて8分
  • ★必答問題

サッカー選手がもっとも伸ばさなければならない能力は、ことばを使ったコミュニケーション能力であった→サッカー競技では……ユース育成でもそういった授業がある(イ)→社会の実際の場面では……情報を全く知らないということは少ないかもしれない(ア)→しかし……情報が共有されていないことはよくある(エ)→相手が何も知らないという前提でトレーニングすることが大事である(ウ)、という流れである。

【大問四】論説的随筆文の読解

  • 難度:標準
  • 時間配分:18分
  • ★必答問題

新聞とインターネットそれぞれの長所・短所を比較し、新聞で情報の新陳代謝をすることが物事を判断する精度を高くすると説いている。

問一 関連記事をまとめて読むのはインターネットの方が適している。ネットの利点を述べた部分を探し、そこに付け加えればよい→「なら一発でできます。」のあとに入れる。

問二 ③ 新聞とネットを対比させているので、「一方」。
   ④ ネットの欠点を挙げた後で、「もちろん」良い点もある、とつなげる。
   ⑥ 大学生が深い話ができない。「しかし」新聞の切り抜き一週間で格段に進歩する。
   ⑧ 昔は通勤時に読む人が多かった。「ちなみに」筆者が上京したころは……。

問三 ウは「しんぶん」より濁点が多い分、後に出てくる。他の三つは前に載っている。

問四 (一) a. みな違うので「記憶にひっかかるフック」が多い。
      b. 順番に見るしかないネットと違って、「いろいろな記事を、航空図のように一覧できる良さ」がある。
   (二) 「過去の記事の検索はネットなら一発ででき」るのでに例が、に例が入る。

問五 「毎日新しい情報が入ってくるので」感度が上がるわけであるから、選択肢が合う。

問六 刻一刻――しだいに時間が経過するさま。

問七 理由として「新鮮な情報にふれるのが心地よかった」ことを挙げている。解答欄に合
うように「日々更新される新しい情報」を抜き出す。

問八 直前の五~六行をまとめる。昨今、新聞を読まない人たちが圧倒的に多く、情報量が少ないので気分や好き嫌いで判断するしかなくなっている、そういう人が増えているという「状況」である。

問九 ア. 新聞を読まない人が圧倒的に多い昨今であるから、合わない。
   ウ. 「大学生がみな新聞を読んでいた」という具体的な言及はない。
   エ. 『論語』を軽んじていたとは書かれていない。

【大問五】小説の読解

  • 難度:やや難
  • 時間配分:24分

女子教育の先駆者である津田梅子が教師を務める主人公。同級の余那子が梅子と実の姉妹であると知り驚く。

問一 学科で最も音楽が得意で、なにより音楽が好きで楽器を演奏するのも好きであることが語られている。

問二 西洋音楽を理解し実践できるものが少ない中、音楽が教養の証であり外交や社交
の場で欠かせないとわかってきた政府が、日本が文明国であると知らしめるために学
校で音楽を教えられる師範の育成に力を入れた、という経緯が説明されている。

問三 音楽に関しては教育の指針が見当たらず、「当分は行わない」と適当に「お茶を濁した」。

問四 ④ 苦戦しているのは今指導を受けている絹代であり、おもしろがっているのは順番もまだなのに早めにやってきた余那子である。二人が学業でしのぎをけずっていることからライバル扱いになっている。
   ⑤ つぶやいている津田梅子のことである。
   ⑧ 満喜子が質問した相手である梅子のこと。
   ⑫ 梅子が満喜子の将来を想像して「彼女」と言っているので、満喜子のことである。

問五 余那子は後半で自分が「津田梅子の実妹である」ことを打ち明けている。対等に話していたのも当然である。

問六 余那子と梅子が慣れた英語で話しているので、主人公は会話についていけていない。

問七 津田梅子は日本人女性で初めての留学生であった。文中では「岩倉使節団の率いる女子留学生としてアメリカに渡」ったと書かれている。

問八 華族女学校では型にはまった面白みのない女学生に育ってしまう。「独楽の事件」「特例的な存在」など、主人公が平凡な女子高生ではないことが文中でほのめかされており、そのような個性を持つ主人公は華族女学校では物足らないだろうと梅子は見抜いていたのである。

問九 アメリカ育ちの梅子がかなり正確な日本語を使うことについて主人公は「どれほどの努力を重ねたのだろう」と慮っている。そんな努力の気配を「おくびにも出さず」梅子はほほえむのである。

問十 不思議だった、「だから」訊いた。納得した、そうか「だから」~だったのか。と、どちらも「だから」で意味が通じる。

問十一 イ. 余那子が官費女子留学生だった事実は示されていない。
    ウ. 満喜子が音楽が得意である理由と何の関係もない。
    オ. 「鬼のよう」は、梅子の海外渡航を見送りに来た人の一部の、梅子の親に対する感想である。

攻略のポイント

本校のように本文の文量が多い場合、読むのに時間がかかり過ぎて本来わかったはずの問題を解く時間が足りなくなってしまった、という事態は避けたいところである。速読は訓練で上達できる技術なので、早めに対応を進めておこう。
また、読解の技術として、ポイントになる部分をすばやく見つけられるようにしておくことも大事なので、要点や重要部分をマークするコツをつかんでおきたい。
言語事項も一定の配点を占めるので、基本的なレベルでよいのでひととおりは頭にいれておこう。

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