城北埼玉高等学校 入試対策
2014年度「城北埼玉高等学校の英語」
攻略のための学習方法
[読解問題対策]
英文の素材自体は特徴的であるが、標準的なレベルの英文ではある。
ただ、短時間で3つの英文を読みきらなくてはならないため、かなりの速読力を身につける必要がある。
問われている問題の多くが内容把握であるため、いかに早く正確に、回答に必要な範囲での丁寧さをもって読めるかがポイントとなる。
速読能力を高めるための大きな方針としては、英文を前から句ごとに内容を取っていく読み方を身に付けることが必須だ。
このためには、音読学習を勉強の中に取り入れることが効果的といえる。声に出して読む場合、前から内容を取らざるを得ないからだ。
その際には、各文の内容のつながりをしっかり意識するようにしよう。
そして、パラグラフごとに一言で大意をまとめる訓練をすることで、読んでいる途中で話の流れを見失わずに無駄な2度読みを拝することができるようになる。
また、メール文やニュース記事の読み取りは、いかに効率的に情報検索が出来るかにかかっている。
漫然と読み進めるのではなく、設問から根拠文を探しやすいようにするため、本文を読む際には、「いつ・誰が・何を」といった内容にあとから検索しやすいようマークするなどの設問処理に直結した読み方を確立することが重要だ。
メール文などの素材に関しては、類似過去問以外にも英検教材を使用すると演習量を増やせる。
[語句整序問題]
読解問題中の整序問題を含めれば、6問18点という大きな配点があるため得点源にしたい。
本校の整序問題は、基本構文を吐き出せばそれで済むという問題ではないため、正しく速く解くためには、英文の基本構造を意識した勉強が必要だ。
「節と節を結びつけるためには接続詞が必要だ」、「他動詞は目的語を取らないと英語として成立しない」といった英語の原理原則を使えることで単に正しい答えを導けるだけでなく、速く答えにたどり着くことが可能になる。
文法事項に範囲指定のない問題を演習することでこの実践感覚を身に付けよう。
[同意文書き換え・短文空所補充]
【大問5】【大問6】ともに細かい知識を問う問題はないことから、知識面の補充に関しては標準的な問題集や単語を一冊完璧にすればよいだろう。
文法に関してはむしろ、前述のように英文読解のツールとしての意識を持って勉強することが大事だ。
より出力のスピードをあげるためには、範囲指定のある問題集がある程度完成した後は、範囲指定のない問題集・類似過去問などを用いるとよい。
特に、同意文完成は、文法事項を横断的に捉えられていないと答えるまでに時間がかかってしまうことが多いからだ。
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2014年度「城北埼玉高等学校の英語」の
攻略ポイント
特徴と時間配分
読解問題3つの一問あたりの設問数が多いため、英文を大意を把握しながら素早く読み、知識系の問題は素早く、内容把握系の問題はやや時間をかけて取り組む、といった戦略的な時間の使い方を確立する必要があるだろう。
【大問1】長文読解問題
- 時間配分:14分
メール文が素材となっている。漫然と読むと、どんな趣旨の内容なのかが分かりにくいのがメール文の特徴だ。
必ず誰から誰へ当てられたメールなのかを踏まえた上でメール本文に目を通すようにしよう。
設問は内容把握から作られたものがほとんどである。
事後的な情報検索の便宜を考えて、一読目の際に何がどこに書かれているのか分かるように本文にマークなどをつけておくと設問を解くのが効率的になる
【大問2】長文読解問題
- 時間配分:14分
ニュース記事が素材となっている。
引用・同格・挿入といった表現が多く用いられているため、やや読みづらさを感じるかもしれない。
用いられている表現自体に難しいものはそれほどないので、パラグラフごとに何を伝えようとしているのかを大きく捉えて読み進めることが必要だ。
設問には、一部文法知識を問うものもあるが、基本的なものであるため、時間をかけず内容把握についての問題に時間をかけたい。
問8の記述問題、問9の内容一致問題は本文の根拠部分を正確に探し出せないと答えが絞れない。
合否を左右する問題になるので、ここを丁寧に吟味する時間を作れたかどうかが大きなポイントとなるだろう。
【大問3】長文読解問題
- 時間配分:12分
オーソドックな説明文が素材となっている。
普段、問題集などで読みなれている性質の問題だ。
設問については、空所補充問題に関して、文法・構文を問うものがあるがいずれも基本的なものであり、時間を変えずに解くことが出来るだろう。
問3の5箇所の適文挿入問題はここだけで配点が10点あるため丁寧に検討したい。
本文を読む前に挿入すべき英文に目を通しておくのが効率的だろう。
【大問4】語句整序問題
- 時間配分:6分
6つの語句を整序する問題が4題。200語強の英文の一部の整序として設問が作られている。
整序の含まれていないパラグラフはざっと読む程度で足りる。
整序の含まれた箇所の前後の英文は内容を取っておくと並びかえはしやすいだろう。
【大問5】同意文完成問題
- 時間配分:2分
5題。いずれも基本的な知識が問われている。
時間をかけずに完答を目指したい。
【大問6】短文空所補充
- 時間配分:2分
5題。基本的な文法・語彙が問われている。
【大問5】と同様、知識系の問題集を一冊仕上げておけば完答を目指せる。
攻略ポイント
読解問題の設問数がやや多く、解答に時間のかかる問題もあるため、時間をかける問題とそうでない問題とを峻別して対策していく必要がある。
まず、後半の知識系の問題は時間をかけずに解き終えるために知識の精度を高めておく必要がある。ここでの取りこぼしは許されない。
また、読解問題を効率的に解くためには速読能力を身につけることも重要だ。
そして、当校特有のメール文やニュース記事ついても早い時期から慣れておくとよいだろう。
各設問に自分なりの時間設定を行い、それを厳守するようにしよう。
直前期には何度も過去問を繰り返し、そのペースを体に刻みこむことが大事だ。