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早稲田大学 教育学部 英語
入試対策と勉強法

出題傾向・攻略のための勉強法・推奨テキスト

早稲田大学 教育学部 英語

ここでは、早稲田大学の教育学部を目指す方に対して、英語の試験の出題傾向や試験合格のための勉強法、さらに、おすすめのテキストをご紹介いたします。なにから始めればいいのかわからない、効率的に勉強したい受験生は、ぜひ参考にしてください。

 

早稲田大学教育学部 英語試験の出題傾向とは 

出題範囲(分野)

英語に関しては、文化系・理科系で共通の問題ということで、読解問題について社会系・科学系の両者が素材となった英文が素材となった英文の読解問題と、会話文が出題されます。比較的標準的な英文の出題が続いていましたが、近年は年度によりバラつきがあり、難易度の高い英文が素材となることもあります。2010年代の過去問に慣れてしまうとそれらの問題に対応できなくなるため、難易度の高い英文にも触れておきましょう。英作文・和文英訳は出題されません。

出題量と時間配分

90分で読解問題4題、会話文読解1題です。
読解問題は450~550語前後のものが多いですが、600語を超える英文が出題される年もあります。
時間配分については、会話文が他の読解問題に比べ短いため、会話文を13分程度で終え、他の読解問題に時間を均等に割り振るイメージを持ちながら、難易度・英文の長さにあわせて現場で調整するとよいでしょう。

出題形式

内容一致・主題・空所補充、同意表現・語句整序など読解問題の典型的な出題形式が幅広く用いられています。内容把握とそれに基づく語彙・イディオム・基本構文の適切な選択を問う問題が中心です。過去においては発音・アクセントが出題された年もあります。

解答形式

すべて選択式でマークシートによる解答形式になっています。全問マーク式とはいえ、語句整序などは実際に英文を書いて組み立てたほうが良いでしょう。事後的チェックを可能にするためです。内容一致問題なども、各選択肢に○・△・×などを有効に利用し効率的にかつ正確に答えを導ける手順を確立しておく必要があります。

早稲田大学教育学部 英語試験を攻略するための勉強法

読解問題

大問1つあたりの英文はそれほどの長さではないものの、会話文も含めればトータルで2500語近くあるため、一定レベルの精読する力があることを前提として、速読能力を鍛える必要があります。意味のかたまりごとに前から読み下していく事ができなければ時間内に設問処理まで含めて解答を終わらせることは出来ないでしょう。句・節ごとに意味をとらえ、ニュアンスの分かるものは日本語に訳さず読み進める力を身につけましょう。

一定レベル以上の英文解釈能力を身につけたら、句・節ごとにスラッシュを入れながら前から訳し下すトレーニングをしましょう(スラッシュ・リーディング)。最初のうちはやや多めにスラッシュを入れることになるでしょうが、慣れてくればそれほど入れずに前から読み下していくことができるようになります。併せて行いたいのが音読です。一度解き、しっかり復習した英文を用いて、必ず英文音読の時間を設けるようにしましょう。音読することで、強制的に前から読み下す習慣を身に付けることが出来ます。その際には必ず意味のかたまりごとに内容を把握する意識を持つようにしましょう。漫然と読んでいては効果が半減してしまいます。音源付きの長文問題集であれば、それを利用することでさらに効果を高めることが出来ます。さらに、各パラグラフのトピックを意識しながら読み進められるとよいでしょう(パラグラフ・リーディング)。特に教育学部の問題は、それほど長くない英文の中に多くの空所や下線部があるため、内容の流れを見失いやすいです。英語はワンパラグラフ・ワンアイデアというルールを守った書き方がされているため、この特質を利用することで、途中で内容の流れを見失わなくて済みますし、設問を解くときに根拠となる箇所を発見しやすいのです。ディスコースマーカーと呼ばれるつなぎ言葉にも意識を払うとより論旨の把握が楽になります。reader friendlyな文章が良い文章であるとされる英文の特質を理解していると、効率的な読解が可能になります。

単語・イディオム

難解な単熟語が頻繁に用いられた英文が素材になっているわけではありません。しかし、知っていたほうが類推する箇所を減らせるのもまた事実です。このレベルの大学を目指す以上は多くの受験生も高いレベルの単語を身につけているため、時間短縮のためにも、余力があれば上級レベルの単熟語に対応できる教材を利用しましょう

 

推奨テキスト

ここからは、勉強に役立つテキストをご紹介します。テキストには相性がありますので、できるかぎり書店で手にとって確かめることをおすすめします。
ここではテキストを英文解釈編、長文読解編、単語・イディオム編、会話問題編に分けてご紹介します。

英文解釈

(1)『英文解釈の技術100』(桐原書店)
英文構造の把握を身につけるための良書です。この1冊を7~8割程度消化したら、あとは速読のトレーニングをすることに注力しましょう。

(2)『ポレポレ英文読解プロセス50』(代々木ライブラリー)
講義仕立てで読みやすく、量も絞ってある分、時間をかけずに終えることが出来ます。(1)をこなす時間がない人はこちらでも良いでしょう。

長文読解

(1)『パラグラフリーディングのストラテジー1・2』(河合出版)
ある程度の英文解釈力が身についたら取りくむべきシリーズで、速読するためのエッセンスが詰まっています。パラグラフリーディングの基本を1で身につけ、2でトレーニングする形です。3もありますが難関国公立向けであるため、こちらについては国公立と併願する生徒向けです。

(2)『全レベル問題集:英語長文6』(旺文社)
(3)『イチから鍛える英語長文700』
(Gakken)
(4)『英語長文PREMIUM問題集:Advanced/Top』
(東進ブックス)
いずれも音源付きであり、出版も新しいため最新のトピックを知る上でも役に立ちます。ある程度の長さと難易度に慣れるために夏には取り組み始めたい一冊です。

(5)『過去問』
当然ながら、最高の実践的トレーニングとして最も重要なものです。近年の1年分については、レベル・形式を把握するために早い時期に解いておきましょう。2010年以前の難易度の高かったころの読解問題に取り組めると近年の難化した問題にもあせらず対応できます。

単語・イディオム

(1)『速読英単語[必修編・上級編]』(Z会出版)
学校使用の単語帳を用いるのが効率的ではありますが、使いづらかったり相性が悪かったりするのであれば、CD音源付きで速読の練習も兼ねられるこちらを利用すると良いでしょう。上級まで回せれば単語力に不足はありません。

(2)『解体英熟語』(Z会)
ボリュームはありますが、テキストの後ろにある前置詞・副詞の整理ノートがよくまとまっており、効率的に覚えられるだけではなく、未知のイディオムもニュアンスを類推することができるようになります。

(3)『システム英単語Premium(語源編)』(駿台文庫)
語源ごとに編集された単語帳です。単語としてはやや難易度の高いものが多いですが、語源については分かりやくまとまっているため、自分の使っている単語帳では覚えにくい単語があるときに参考程度に利用するとよいでしょう。

会話問題

(1)『英会話問題のトレーニング』(Z会出版)
会話問題に苦手意識がある場合に取り組むべき一冊です。ボリュームが多いため、時間がない場合には第3章の会話形式の長文読解25題をやるとよいでしょう。

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