大学受験プロ家庭教師 東京大学 前期日程−文科(一~三類) 数学
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東京大学 前期日程−文科(一~三類) 数学
入試対策と勉強法

出題傾向・攻略のための勉強法・推奨テキスト

東京大学 前期日程−文科(一~三類) 数学

ここでは、東京大学前期日程-文科(一~三類)を目指す方に対して、数学の試験の出題傾向や試験合格のための勉強法、さらに、おすすめのテキストをご紹介いたします。なにから始めればいいのかわからない、効率的に勉強したい受験生は、ぜひ参考にしてください。

 

東京大学前期日程-文科(一~三類) 数学試験の出題傾向とは

出題範囲(分野)

4問中一題、確率・場合の数が出題される場合が多いです。他にも、単一分野ではなく分野横断的に、整数や図形と数列の融合問題、方程式・不等式と領域の融合問題も頻出です。苦手分野を作ると、得意分野と融合された場合に痛い目に合うので、どの分野も教科書の章末問題レベルはマスターしておきましょう。難易度に関しては、簡単に見えても何らかの工夫が必要であったり、一見すると見たことのない問題であったりすることも多いです。また、理系の最難問が共通問題で出されてしまうこともあり、ほとんどの人の上限が60点となる年もあります。

出題量と時間配分

「4題100分なので1題につき25分」と考えるより、解きやすい問題に傾斜配分すると良いです。数学が得意な方に関しては、逆に簡単な問題を短時間で回答して、難しめの問題や見直しに時間を回しましょう。
個人差もあるでしょうが、微分・積分・ベクトルでは解きやすい問題も散見されます。あとは部分点狙いが定石です。

出題形式

誘導形式の問題が主流です。設問(1)などがなくとも、問題に誘導文がついていることが多いです。また、問題文は長いものが多く、このような問題を解きなれていないと、問題設定を理解することに時間がかかってしまいます。問題文の細部の条件をスムーズに数学的条件に落とし込む力を試しているのでしょう。

解答形式

全問とも途中過程必須の記述式です。解答用紙は大問単位に区切られており(A3程度1枚表裏2問ずつ、よって大問あたりB5より少し小さい程度)、設問ごとの区切りはありません。計算量によっては簡単にオーバーしてしまうため、縦に半分に線を引いて効率よく解答用紙を使う受験生が多いです。

 

東京大学前期日程-文科(一~三類) 英語試験を攻略するための勉強法

完全な典型問題の出題は少ないと考えて良いですが、何よりも優先されることは全分野で典型問題の解法を整理することです。そしてその後、融合問題、一工夫を要する問題、問題文の読解を要する問題の対策を行っていく必要があります。

まずは、教科書や教科書傍用問題集、『青チャート』などの網羅系問題集を進めて、高2の夏には終わらせておきます。学校が遅い場合には、わざわざそれに合わせて、進学校に対してハンデを背負う必要はありません。自分で進めにくい場合には、家庭教師や塾を利用してでも早く終わらせればその分だけ有利になります。この段階の学習はパターン暗記になるので、少なくとも一週目は分からなければすぐに答えを見てしまってよいです。その上で、自分で解答を作れるかチェックし、理解した気になってしまってないか確認します。間違えた問題や時間を要した問題は、後で必ず解き直すようにしましょう。

典型問題の整理が終わったら、『1対1の対応』などを使って、学んだ事項をもう少し複雑な問題において利用できるのか確認していくとよいでしょう。また、『青チャート』とかでは触れていなかった観点や考え方も出てくるので、インプットとしても用います。間違えた場合などの対応は上に同じです。

上記が終わったら、過去問に入ってしまって構いません。どんなに遅くとも高3の夏には一年分は解いてみましょう。自分の現在のレベルと、足りないものが見えてくるはずです。過去問は直近のものだけではなく、古い問題も解いてみるとよいでしょう。同じような論点がそのまま出ていることは珍しくありません。過去問演習に限らずですが、本学は記述式であり、数学が苦手な者ほど添削をしっかり受けることが望まれます。文系の採点は甘いと言われていますが、条件漏れや論理の甘さは本人では気づきにくく、よく聞く「開示したら思ったよりとれていなかった」はこの当たりから生じているからです。

 

推奨テキスト

ここからは、勉強に役立つテキストをご紹介します。テキストには相性がありますので、できるかぎり書店で手にとって確かめることをおすすめします。

(1)『チャート式基礎からの数学(青)』(数研出版)
(対象)典型問題を習得したい方
典型問題はほとんど網羅されており、本書の例題がサクサク解けるようになると、本学の入試問題の内で簡単な問題については解説が理解できるようになります。考えることも重要ですが、パターン暗記用として周回しましょう。

(2)『1対1の対応』(東京出版)
(対象)入試基礎問題の演習をしたい方
問題数が少なめですが、頻出の問題は押さえられています。数学が得意な方は教科書傍用と並走しても構わないでしょう。

(3)『標準問題精講 ⅠA/ⅡB』(旺文社)*二冊
(対象)入試基礎問題の演習をしたい方
教科書レベルと入試基礎レベルの橋渡しをしてくれる「参考書兼問題集」です。かつ、公式と解法の原理についても丁寧に解説してあります。
特に、ⅡB編の解説後のトピック『研究』は、受験生の数学観を広げてくれるはずです。

(4)『文系数学の良問プラチカ 数学Ⅰ・A・Ⅱ・B』(河合出版)
(対象)高得点を狙う方
東大京大一橋レベルの問題が集められており、文系向け問題集の中ではかなり難しい部類です。近年は簡単な問題も多くなってきているので、高得点狙い以外の者は手を出さなくてよいでしょう。

(5)『はっとめざめる確率』(東京出版)
(対象)確率の入試標準・応用力を養成したい方
基礎からハイレベルまで「確率力」を力強く養成できるテキストです。
読み始めは、読み難さを感じるかもしれませんが、読後感は秀麗かつ喚起を誘うはずです。先に紹介した教材も、確率の単元は良くできていますが、この教材は特に腰が座っています。基礎レベルの方にも、お勧めできます。

(6)『東大数学を一点でも多くとる方法 文系編』(東京出版)
(対象)過去問で傾向をつかみたい方
東大数学の神髄を余すことなく叩きこまれる一冊です。一般的には紙面の字数制限があり、ここまで詳細になかなか書けないものですが、著者の安田先生の教材はその点非常に詳細に書かれてあります。空高く聳えたつ東大数学に立ち向かう手段と勇気をくれる一冊と言えるでしょう。

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