立教大学 理学部 英語
入試対策と勉強法
立教大学 理学部 英語
ここでは、立教大学の理学部を目指す方に対して、英語の試験の出題傾向や試験合格のための勉強法、さらに、おすすめのテキストをご紹介いたします。なにから始めればいいのかわからない、効率的に勉強したい受験生は、ぜひ参考にしてください。
立教大学理学部 英語試験の出題傾向とは
出題範囲(分野)
大問は全部で4~5題で、大問1が長めの読解問題。それ以外が中文の空所補充や知識系問題、対話文完成というのが基本的な理学部の傾向です。
長文に関しては、社会・文化・自然科学など様々なテーマを素材にした英文が素材となっています。
読解問題の英文については、700~800語程度以上の長さがありますが内容は標準的で読みやすくなっています。
文法系の大問は、年度によって空所補充・語句整序などのパターンで出題されます。
出題量と時間配分
試験時間は60分。大問1の800~1000語程度の長文問題に25分強を設定し、文法系の空所補充を7~8分、中文の読解や対話文完成などを10分強というのが基本的な戦略となるでしょう。
出題形式
読解問題については、内容一致・同意表現・タイトル選択など読解問題の典型的な出題形式で、内容把握を問う問題の出題となっています。
知識系の大問3つは、年度によって短文空所補充・語句整序・会話文などがランダムに出題されますが、総じて標準的な知識が問われています。
解答形式
設問は全て選択式となっています。近年は対話文を問われることが多いですが適文挿入や空所補充など様々な形式での出題になっており、また場面設定の指示がかかっていたりするなど解き慣れていたほうが処理の効率が上がるものがあります。早い段階で過去問に目を通しておきましょう。
立教大学理部 英語試験を攻略するための勉強法
読解問題
大問1の英文の語数が800~1000語程度以上あることもあり、また試験時間が60分なためかなりの速読能力が必要です。一定レベルの精読する力があることを前提として、速読能力を鍛える必要があります。意味のかたまりごとに前から読み下していく事ができなければ時間内に設問処理まで含めて解答を終わらせることは出来ません。構文把握は必要な範囲で行うイメージです。句・節ごとに意味をとらえ、ニュアンスの分かるものは日本語に訳さず読み進める力を身につけましょう。
一定レベル以上の英文解釈能力を身につけたら、句・節ごとにスラッシュを入れながら前から訳し下すトレーニング(スラッシュ・リーディング)をしましょう。最初のうちはやや多めにスラッシュを入れることになるでしょうが、慣れてくればそれほど入れずに前から訳し下していくことができるようになります。
併せて行いたいのが音読です。一度解き、しっかり復習した英文を用いて、必ず英文音読の時間を設けるようにしましょう。音読することで、強制的に前から読み下す習慣を身に付けることが出来ます。その際には必ず、意味のかたまりごとに内容を把握する意識を持つようにしましょう。漫然と読んでいては効果は半減です。音源付きの長文問題集であれば、それを利用することでさらに効果を高めることが出来ます。
さらに、各パラグラフのトピックを意識しながら読み進められる(パラグラフ・リーディング)とよいでしょう。英語はワンパラグラフ・ワンアイデアというルールを守った書き方がされているため、この特質を利用することで、途中で内容の流れを見失わなくて済みますし、設問を解くときに根拠となる箇所を発見しやすくなります。ディスコースマーカーと呼ばれるつなぎ言葉にも意識を払うとより論旨の把握が楽になります。reader friendlyな文章が良い文章であるとされる英文の特質を理解していると、効率的な読解が可能になります。
単語・イディオム
難解な単熟語が頻繁に用いられた英文が素材になっているわけではありませんが、知っていたほうが類推する箇所を減らせるのもまた事実であり、時間短縮に直結します。学習の際には、一つの英単語の意味の広さを意識した記憶を行い、読解で柔軟な訳を出せるように仕上げていきましょう。
文法・語法
細かい知識が問われているわけではないことから、標準的なインプット教材をしっかりこなしておけば十分な得点が期待できます。
対話文
定型の会話表現が数多く問われているわけではありませんが、会話特有の英文そのものに慣れていたほうが早く読めるため、苦手意識があるのであれば後述の問題集を用いて対策しておくと万全です。
推奨テキスト
ここからは、勉強に役立つテキストについてご紹介します。テキストは相性がありますので、できるかぎり、書店で実際に手にとって確かめることをおすすめします。
ここではテキストを英文解釈編、長文読解編、単語・イディオム編、文法・語法編、会話問題編に分けてご紹介します。
英文解釈編
(1)英文解釈の技術100(桐原書店)
英文構造の把握を身につけるための良書。この1冊を7~8割程度消化したら、あとは速読のトレーニングをすることに注力しましょう。
(2)ポレポレ英文読解プロセス50(代々木ライブラリー)
講義仕立てで読みやすく、量も絞ってある分、時間をかけずに終えることが出来ます。(1)をやる時間がない人はこちらでも良いでしょう。
長文読解編
(1)パラグラフリーディングのストラテジー1・2(河合出版)
ある程度の英文解釈力が身についたら取りくむべきシリーズで、速読するためのエッセンスが詰まっています。パラグラフリーディングの基本を1で身につけ、2でトレーニングする形です。
(2)『全レベル問題集:英語長文4・5』(旺文社)
『イチから鍛える英語長文500・700』(Gakken)
『英語長文PREMIUM問題集:Advanced』(東進ブックス)
『英語長文レベル別問題集4・5』(東進ブックス)
いずれも音源付きであり、出版も新しいため最新のトピックを知る上でも役に立ちます。ある程度の長さと難易度に慣れるために夏には取り組み始めたいシリーズです。
(3)過去問
当然ながら、最高の実践的トレーニングとして最も重要なものです。近年の1年分については、レベル・形式を把握するために早い時期に解いておきましょう。
単語・イディオム編
(1)速読英単語[必修編](Z会出版)
学校使用の単語帳を用いるのが効率的ではありますが、使いづらかったり相性が悪かったりするのであれば、CD音源付きで速読の練習も兼ねられるこちらを利用すると良いでしょう。上級まで回せれば単語力に不足はありません。
(2)解体英熟語(Z会)
ボリュームはありますが、テキストの後ろにある前置詞・副詞の整理ノートがよくまとまっており、効率的に覚えられるだけではなく、未知のイディオムもニュアンスを類推することができるようになります。
(3)システム英単語Premium(語源編)
語源ごとに編集された単語帳。単語としてはやや難易度の高いものが多いですが、語源については分かりやくまとまっているため、自分の使っている単語帳では覚えにくい単語があるときに参考程度に利用するとよいでしょう。
文法・語法編
(1)頻出英文法・語法問題1000(桐原書店)
文法・語法系のインプット教材としては比較的説明が厚めなので自分で進めやすいです。
(2)英文法ファイナル問題集[標準編](桐原書店)
全10回のテスト形式。範囲指定のない形で問題が作られているため、知識の定着度を図るのに良いでしょう。語句整序・誤文訂正などの形での出題がある点もオススメです。
会話問題編
(1)英会話問題のトレーニング(Z会出版)
会話問題に苦手意識がある場合に取り組むべき一冊。ボリュームが多いため、時間がない場合には第3章の会話形式の長文読解25題をやるとよいでしょう。
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