明治大学 政治経済学部 英語
入試対策と勉強法
明治大学 政治経済学部 英語
ここでは、明治大学の政治経済学部を目指す方に対して、英語の試験の出題傾向や試験合格のための勉強法、さらに、おすすめのテキストをご紹介いたします。なにから始めればいいのかわからない、効率的に勉強したい受験生は、ぜひ参考にしてください。
明治大学政治経済学部 英語試験の出題傾向とは
出題範囲(分野)
読解問題2題・対話文1題というのが政経学部の安定した傾向です。社会・文化系のテーマを素材にした英文が中心となっています。
読解問題の英文は600語程度のものが多いです。対話文は、発言の空所部分に適切な語句を選択肢の中から選ぶという出題が続いています。
出題量と時間配分
試験時間は60分です。読解問題の英文は一つあたり600語程度ではありますがそれぞれ20分強で解き終えなくてはならないため時間的にはかなり厳しいでしょう。対話文完成問題は10分強で終えたいところです。
出題形式
読解問題については、内容一致・空所補充、同意表現など読解問題の典型的な出題形式が幅広く用いられています。
内容把握とそれに基づく語彙・イディオム・基本構文の適切な選択を問う問題が中心です。語形変化を記述させる問題も出題されます。近年は英文和訳もしくは説明問題が1題出題されています。
対話文完成問題は、定型的な会話表現を問うというよりも内容把握を前提に語彙・語法・イディオムを問う問題となっています。
解答形式
選択式の問題が中心でありますが、説明問題もしくは和訳問題と語形変化が出題されます。
内容一致の選択肢の英文の長いものがあるため本文同様に丁寧に読解しないと本文が読めていても間違ってしまうことになるので注意が必要です。
明治大学政治経済学部 英語試験を攻略するための勉強法
読解問題
英文1つあたりの語数が600語程度とはいえ、試験時間が60分なためかなりの速読能力が必要です。一定レベルの精読する力があることを前提として、速読能力を鍛える必要があります。意味のかたまりごとに前から読み下していく事ができなければ時間内に設問処理まで含めて解答を終わらせることは出来ないでしょう。構文把握は必要な範囲で行うイメージです。句・節ごとに意味をとらえ、ニュアンスの分かるものは日本語に訳さず読み進める力を身につけましょう。
一定レベル以上の英文解釈能力を身につけたら、句・節ごとにスラッシュを入れながら前から訳し下すトレーニングをしましょう(スラッシュ・リーディング)。最初のうちはやや多めにスラッシュを入れることになるでしょうが、慣れてくればそれほど入れずに前から訳し下していくことができるようになります。
併せて行いたいのが音読です。一度解き、しっかり復習した英文を用いて、必ず英文音読の時間を設けるようにしましょう。音読することで、強制的に前から読み下す習慣を身に付けることが出来ます。その際には必ず意味のかたまりごとに内容を把握する意識を持つようにしましょう。漫然と読んでいては効果が半減してしまいます。音源付きの長文問題集であれば、それを利用することでさらに効果を高めることが出来るでしょう。
さらに、各パラグラフのトピックを意識しながら読み進められるとよいでしょう(パラグラフ・リーディング)。英語はワンパラグラフ・ワンアイデアというルールを守った書き方がされているため、この特質を利用することで、途中で内容の流れを見失わなくて済みますし、設問を解くときに根拠となる箇所を発見しやすいでしょう。
ディスコースマーカーと呼ばれるつなぎ言葉にも意識を払うとより論旨の把握が楽になります。reader friendlyな文章が良い文章であるとされる英文の特質を理解していると、効率的な読解が可能になるでしょう。
単語・イディオム
難解な単熟語が頻繁に用いられた英文が素材になっているわけではありませんが、知っていたほうが類推する箇所を減らせるのもまた事実であり、時間短縮に直結するでしょう。
学習の際には、一つの英単語の意味の広さを意識した記憶を行い、読解で柔軟な訳を出せるように仕上げていきましょう。
対話文問題
定型の会話表現が問われているわけではありませんが、会話特有の英文そのものに慣れていたほうが早く読めるため、苦手意識があるのであれば後述の問題集を用いて対策しておくと万全でしょう。
推奨テキスト
ここからは、勉強に役立つテキストをご紹介します。テキストには相性がありますので、できるかぎり書店で手にとって確かめることをおすすめします。
ここではテキストを英文解釈編、長文読解編、単語・イディオム編、文法・語法編、会話問題編に分けてご紹介します。
英文解釈
(1)『英文解釈の技術100』(桐原書店)
英文構造の把握を身につけるための良書です。この1冊を7~8割程度消化したら、あとは速読のトレーニングをすることに注力しましょう。
(2)『ポレポレ英文読解プロセス50』(代々木ライブラリー)
講義仕立てで読みやすく、量も絞ってある分、時間をかけずに終えることが出来るでしょう。(1)をやる時間がない人はこちらでも良いでしょう。
長文読解
(1)『パラグラフリーディングのストラテジー1・2』(河合出版)
ある程度の英文解釈力が身についたら取りくむべきシリーズで、速読するためのエッセンスが詰まっています。パラグラフリーディングの基本を1で身につけ、2でトレーニングする形です。3もあるが難関国公立向けであるため、こちらについては国公立と併願する生徒向けです。
(2)『全レベル問題集:英語長文4・5』(旺文社)
『イチから鍛える英語長文500・700』(Gakken)
『英語長文PREMIUM問題集:Advanced』(東進ブックス)
『英語長文レベル別問題集4・5』(東進ブックス)
いずれも音源付きであり、出版も新しいため最新のトピックを知る上でも役に立つでしょう。ある程度の長さと難易度に慣れるために夏には取り組み始めましょう。
(3)『過去問』
当然ながら、最高の実践的トレーニングとして最も重要なものです。近年の1年分については、レベル・形式を把握するために早い時期に解いておきましょう。
単語・イディオム
(1)『速読英単語[必修編・上級編]』(Z会出版)
学校使用の単語帳を用いるのが効率的ではありますが、使いづらかったり相性が悪かったりするのであれば、CD音源付きで速読の練習も兼ねられるこちらを利用すると良いでしょう。上級まで回せれば単語力に不足はないでしょう。
(2)『解体英熟語』(Z会)
ボリュームはありますが、テキストの後ろにある前置詞・副詞の整理ノートがよくまとまっており、効率的に覚えられるだけではなく、未知のイディオムもニュアンスを類推することができるようになるでしょう。
(3)『システム英単語Premium』(語源編)
語源ごとに編集された単語帳です。単語としてはやや難易度の高いものが多いですが、語源については分かりやくまとまっているため、自分の使っている単語帳では覚えにくい単語があるときに参考程度に利用するとよいでしょう。
文法・語法
(1)『頻出英文法・語法問題1000』(桐原書店)
文法・語法系のインプット教材としては比較的説明が厚めなので自分で進めやすいでしょう。もっとも、学校などでNEXTSTAGEやVINTAGEなどを利用していれば、これらのテキストもよくまとまっているため、学校の進行に合わせてそれらを使った方が効率はよいでしょう。
(2)『英文法ファイナル問題集[標準編・難関編]』(桐原書店)
全10回のテスト形式です。範囲指定のない形で問題が作られているため、知識の定着度を図るのに良いでしょう。
会話問題
(1)『英会話問題のトレーニング』(Z会出版)
会話問題に苦手意識がある場合に取り組むべき一冊です。ボリュームが多いため、時間がない場合には第3章の会話形式の長文読解25題をやるとよいでしょう。
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