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中央大学 総合政策学部 国語
入試対策と勉強法

出題傾向・攻略のための勉強法・推奨テキスト

中央大学 総合政策学部 国語

ここでは、中央大学の総合政策学部を目指す方に対して、国語の試験の出題傾向や試験合格のための勉強法、さらに、おすすめのテキストをご紹介いたします。なにから始めればいいのかわからない、効率的に勉強したい受験生は、ぜひ参考にしてください。

※本大学では2021年度に大幅な「大学入試制度改革」が実施されました。それに伴い一般の選抜は、6学部共通選抜・学部別選抜(一般方式/英語外部試験利用方式/大学入学共通テスト併用方式)・大学入学共通テスト利用選抜[単独方式]という3つの選抜方法となっています。
本稿では、総合政策学部の学部別選抜の説明となっています(一般方式・英語外部試験利用方式・大学入学共通テスト併用方式全て国語の問題は同じです)。
本方式の試験は20年度以前の総合政策学部の学部別選抜と試験教科・科目は同じですが、出題形式・内容は異なっているので注意を要します。
尚、準拠しているのは基本的に21・22年度の学部別選抜の試験問題です(但し、一部は20年度以前にも言及しています)。

※本学部の学部別選抜の国語に就いて、2023年度入試からの変更が以下のとおり公表されています。
試験教科・科目   国語総合(漢文を除く)→国語総合(近代以降の文章)
試験時間      90分→70分
詳細は、「CHUO UNIVERSITY GUIDE BOOK2023(大学案内)」(2022年5月中旬公開)および「2023年度入学試験要項<一般選抜>」(2022年11月中旬公開)を確認しましょう。

中央大学総合政策学部 国語試験の出題傾向とは

出題範囲(分野)

試験教科・科目は国語総合(漢文を除く)です(2020年度以前も同じ。但し、前述のように23年度以降変更されるので要注意)。
2021・22年度はともに「現代文」2題と「古文」1題です(17~20年度も同じ。但し、それ以前はめまぐるしく変遷していて、「現代文」のみ4題といった他大学ではあまり類例のない独特の出題の年度もありました)。
「現代文」は21・22年度ともに論説文(評論文)です。21年度は概念分析論の浦野茂「はじめに」(酒井泰斗ほか編「概念分析の社会学」より)と、社会論で森千香子「共生社会で求められる『相対的よそ者』の視点」でした(「現代思想」2019年4月号)。22年度はテクノロジー論の久保明教「機械カニバリズム 人間なきあとの人類学へ」と、道徳論で河野哲也「道徳を問い直す」でした(20年度以前の文章内容も実に多種多様でした)。抽象語や専門用語が多く難解で読みづらいでしょう。知識は小問として問われ、21・22年度は漢字の同音異字判別と語句の意味判別です(20年度以前は四字熟語・慣用句・ことわざ・国語常識等も出題されていました)。
「古文」は1題で、21年度は鎌倉時代初期成立の私家集の「建礼門院右京大夫集」、22年度には室町時代の南北朝期成立の紀行文である宗久「都のつと」が出題されています(20年度以前は鎌倉時代の説話集と逸話集が頻出していました)。21・22年度では文語文法から内容解釈までの総合的読解力、そして、和歌修辞法などの古典常識が問われています(20年度以前には文学史や歴史的背景も出題されていました)。尚、語句の意味や現代語訳は必出です。

出題量と時間配分

問題文の文章量は、2021年度の「現代文」2題合わせて約7200字、22年度は約8700字です。他の私大上位校と比較して多めです。「古文」は21年度が500字弱で、22年度は700字弱です。
試験時間は90分ありますが、これほどの文章を読み解かなくてはならないので、戦術面で相当の配慮が当然必要となるでしょう。先ずは「古文」を20分ほどで仕上げ、「現代文」の大問それぞれを概観した上で、自分が理解しやすいと考えられる方から解いていくべきでしょう。そして、決して解き散らかすのではなく、しっかりと確認し、得点を固めた上で次の大問へと進みましょう。

出題形式

2021・22年度はともに大問3題です(17~20年度も同じ。それ以前は年度によってバラバラ)。
大問一は論説文(評論文)で、小問と解答数は21・22年度ともに6と10です(20年度以前は「小問」7~8問程度で解答数は10~15ほどだった)。大問二も論説文(評論文)で、「小問と解答数は21・22年度ともに4と4です(20年度以前は「小問」4~5問程度で解答数は4~11ほどだった)。大問三は「古文」で、小問は21・22年度ともに6で、解答数は9と12です(20年度以前は小問6~7問程度で解答数は8~12ほどだった)。尚、21・22年度は全てマーク方式のみです(以前は大問それぞれに記述方式が混在していた)。

解答形式

2021・22年度はともにマーク方式のみです(20年度以前は「記述方式」との併用型だった)。
「現代文」では、趣旨説明判別、内容・理由説明判別、換言説明判別、空所補充の語句・文判別、そして、漢字の異字判別(両年度とも5問)、語句の意味判別(空所補充)などが問われています(20年度以前はマーク方式で乱文整序・見出し選択等の出題もあった)。
「古文」では、文語文法判別、単語の意味判別、文の現代語訳判別の他、内容解釈判別、換言説明判別、主語特定判別、主題判別、和歌修辞法判別、古典常識判別などが出題されています(20年度以前は「文学史」なども問われた)。

 

中央大学総合政策学部 国語試験を攻略するための勉強法

知識

2021・22年度の漢字の異字判別の中にはなかなか手強いものがあります(たとえば、21年度の「概念とは独立に存在しかつドウテイできる何か」、22年度の「研究者や企業家のチケン」など。正答は本稿末に記載)。したがって、万全の準備が必要です。そこで、先ずは「己が実力」を把握することが重要です。共通テスト(センター試験)の漢字問題(要は「同音異字」「同訓異字」の判別。本学部21・22年度と同形式)が基礎的語彙力のひとつの目安になります。最低10年分以上の過去問をこなしましょう。その結果次第で、具体的な学習を進めていきましょう。
尚、以下のサイトは「漢字問題」だけがまとめられていて便利です。
http://www.kanjijiten.net/center/index.html

「現代文」解法①

論説文(評論文)特有の解法、そして全てに共通する解法を体系的に理解し定着させ、応用するために重要なのは「復習」の仕方です。「考え方のプロセス」をトレースすることが必須です。特に間違った問題が肝要です。誤ってしまった「分岐点」をしっかりと確認しておきましょう。さらに、いくつもの練習問題を通じて同種の設問に共通する「解き方のプロセス」を身につけましょう。それが解法となります。
尚、「具体的解法」に就いては本HPの別サイト「大学入試”王道現代文”」を御覧ください。

「現代文」解法②

本大学の「現代文」で共通して注意を要するのは、判別しづらい本文内容(非)合致判別問題です(本学部21・22年度は他学部で頻出の「合致」か「非合致」という択一式ではなく、趣旨説明判別)。問題文は基本的に論説文(評論文)なので、論旨合致と捉える必要があります。そこで、頭括型・尾括型・双括型のいずれにしても、基本的に序論部と結論部の趣旨と照合させて選択肢消去していく練習を重ねることが最重要となります。スピード重視のより高度な選択肢消去のテクニックを習熟するように努めましょう。また、一般的な選択肢設問対策としても、選択肢消去の仕方を習得しておきましょう。換言説明であれば傍線部の原意(要は本来の意味)にこだわった原意消去、理由説明であれば直接的理由として結びつくかどうかによる消去などを常に意識することが肝要です。さらに、空所補充では代入確認を絶対に忘れないように練習を重ねましょう。

「現代文」解法③

21・22年度は全てマーク方式で未出ですが、今後記述方式が復活するかも知れないので、20年度以前は必出だった抜き出し問題の対策もしておきましょう。基本練習を徹底させることが重要です。最初に抜き出すべき内容を的確に把握した上で、抜き出し範囲を絞り込みます(論説文(評論文)では原則的に同一意味段落、随筆は同一場面)。そして、条件に合致する抜き出し候補を探します(候補はひとつとは限らないので要注意)。空所補充では代入確認を忘れないようにしましょう(内容だけではなく文脈等も適合させる)。こうした練習を積み重ねることが肝要です。

古文

先ずは重要古文単語および文法を徹底的に習得する必要があります。現代語訳をする上での最重要ポイントですし、文法や単語の意味は直接問われます(必出)。特に助動詞、助詞の意味・用法・接続は完全に定着させましょう。また、敬語も頻出なので習得が必要です。さらに、和歌修辞法も出題されます(20年度以前は文学史も含めた古典常識も問われた)。それらの事項もしっかりと確認しておきましょう。

 

推奨テキスト

*テキストには相性があります。できれば書店で手にとって確かめてから選びましょう。

知識編

(1)『漢字 一問一答【完全版】』(東進ブックス)
(2)『現代文最重要語句(暗記いらずの)らくらく練習帳―熟語・慣用句・評論語句・外来語』(学研プラス)
(3)『新版完全征服 頻出現代文重要語700 三訂版』(ピアソン桐原)
(4)『ことばはちからダ! 現代文キーワード―入試現代文最重要キーワード20 (河合塾シリーズ)』(河合出版)
(5)『現代文キーワード読解[改訂版]』(Z会出版)

前項の共通テスト(センター試験)の漢字問題チェックで、5割未満の場合は(1)から、6割は(2)から、7割は(3)から、8割は(4)から始め、9割は(5)のみが目安です。反復練習して完全習得させる。特に(5)では、「キーワード編」のみならず「頻出テーマ編」も熟読し、完全に理解しましょう。
尚、文学史対策としては、『SPEED攻略10日間 国語 文学史』(Z会出版)が時系列も理解でき、コンパクトにまとめられているので覚えやすいでしょう。

 

現代文編

(1)『システム現代文 バイブル編(改訂新版)』(水王舎)
初級レベルです。「解法」って何? といった皆さんにお薦めの入門書です。根本を徹底的に解説しており、マスターすれば解法は一通り理解できるでしょう。

(2)『マーク式基礎問題集 現代文(河合塾シリーズ)〈六訂版〉』(河合出版)
初~中級レベルです。正解の根拠を明確にした詳細な解説に定評があり、「入試現代文」のマーク方式への突破口を開く一冊です。

(3)『現代文 解法の新技術(大学受験スーパーゼミ徹底攻略)』(桐原書店)
中級レベルです。あらゆる問題形式に対応した解法を明示しています。中堅からGMARCHへのステップアップ段階の一冊です。

(4)『入試現代文へのアクセス 完成編(河合塾シリーズ)』(河合出版)
中~上級レベルです。読解へのアクセスで問題点を喚起し、選択肢設問の消去の根拠も明記されており、解法理解度を自己確認できます。自らの実力を把握することで、中大合格に自信が持てる一冊です。

(5)「『現代文読解力の開発講座(駿台受験シリーズ)(新装版)』(駿台文庫)
上級レベル①です。読解力と解答の論理力を講義形式の解説で養成します。文章を客観的に捉える術が習得でき、本学部合格を確実にする一冊です。

(6)『入試現代文へのアクセス 発展編(河合塾シリーズ)〈改訂版〉』(河合出版)
上級レベル②です。正解へのアクセス一覧表により着眼点の曖昧さを自らチェックし、払拭できるでしょう。最終確認のための一冊です。

(7)『中央大学総合政策学部(学部別選抜)の過去問』
実戦レベルです。2021・22年度のものは確実に実施し、解法をトレースしましょう(できれば20年度以前の分もこなしておきたい)。

 

古文篇

(1)『重要古文単語315(三訂版)』
(2)『標準古文単語650(三訂版)』(ともに桐原書店)
前者を反復して完全定着させた上で、後者を数回丁寧に通読しましょう。それで語彙はほぼ心配ないでしょう。

(3)『ステップアップノート30 古典文法基礎ドリル(三訂版)』(河合出版)
「文法」の基本が分かりやすくまとめられています。例文は品詞分解し現代語訳も必ずこなしましょう。

(4)『大学入試 全レベル問題集 古文 4 私大上位・私大最難関・国公立大レベル 新装版』(旺文社)
最難関私大などの良問14題を収録し、分かりやすく解説しています。古文の5つのジャンル別対策が掴める古文ジャンル解説、重要な文法と語句を併記した現代語訳、全ての問題に通じる最強の読解ルール等で、「古文」の読解に自信が持てる一冊です。

(5)『速読古文常識』(Z会出版)
古典常識習得用です。必修300語を収録しており、実戦的トレーニング文章の文脈で効率的に定着可能です。共通テストから難関私大まで対応しています。
尚、和歌修辞法等に就いては、学校配布の「国語便覧」も活用しましょう。

 

※攻略のための学習法・知識での漢字の正答
「概念とは独立に存在しかつドウテイ(同定)できる何か」=「ドウモン(同門)の仲間」
「研究者や企業家のチケン(知見)」=「ケンブン(見聞)を広める」

 

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