中央大学 理工学部 数学
入試対策と勉強法
中央大学 理工学部 数学
ここでは、中央大学の理工部を目指す方に対して、数学の試験の出題傾向や試験合格のための勉強法、さらに、おすすめのテキストをご紹介いたします。なにから始めればいいのかわからない、効率的に勉強したい受験生は、ぜひ参考にしてください。
中央大学理工学部 数学試験の出題傾向とは
出題範囲(分野)
数Ⅲ・数Ⅱ問わず、微分積分の出題が多く、単独単元での出題も多いですが、融合問題としても微分積分を解答手法として求めている問題が多いです。また、数列も確率を中心に他分野を絡めた出題が目立ちます。
基礎的な内容の出題も見られますが、煩雑な計算を求める問題や、立体の射影など空間把握能力を求める問題など、偏差値に対して明らかに難しい問題も出題されます。
出題量と時間配分
4題100分です。計算量も多く、全体的に時間は厳しめでしょう。本学の問題は難易度の差が大きく、また、各大問の最初の方の設問は簡単であることも多いので、まずは典型問題を一通り確保するように立ち回りましょう。数学が得意な者は、典型問題で時間を稼ぎ、難しい問題に時間がさけるか否かがカギとなるでしょう。
出題形式
誘導形式の問題が主流で、第1,2問は問題製作者側が作った解答の空欄を埋めていく形式、第3,4問は設問で誘導する形式です。なかには頻出・典型とは言えないものも出題され、受験生を迷わせる難題もあります。
本学唯一の理系学部であるため、数学には格別な難易度が設定されているのでしょうか。
解答形式
大問4題中、第1,2問が選択肢によるマーク式、第3,4問が過程込みの記述式です。マーク式では正確な計算が求められるのはもちろんのこと、選択肢も紛らわしいものが多く、選択ミスに注意しましょう。一方、記述式では誘導が込み入っており、誘導の構造が見えずに困惑してしまう受験生も少なくないでしょう。
いずれの形式も困難さが付きまとう問題が出題されますが、試験最中の対処能力を求めているものだと思われます。
中央大学理工学部 数学試験を攻略するための勉強法
本学では難しめの問題も出題されますが、まず身につけなければならないのは徹底的な基礎力です。典型問題の整理がついたのち、思考力が必要な問題への対策をとっていきましょう。
まずは、教科書の例題や練習問題をこなしつつ、教科書傍用問題集で定着を図ります。その際に間違えた問題や解き方がすぐに出てこなかった問題にはチェックを入れておき、繰り返し解くようにしましょう。繰り返し学習をして、同じ問題だと解けるが、少し変えられると解けない状況に陥った場合には、同レベルの別の問題集に手を出すことも何ら問題はありません。
次に、本学入試でも見られる、教科書や教科書傍用問題集から漏れている、一工夫が必要な問題について、その解法パターンを集めていく作業に入ります。のちに述べる『チェック&リピート』シリーズなどを用いて、パターンを覚えていくが、じっくりと考え込んで学習するようなものではありません。少し考えて分からなければ答えを見てしまっていいので、繰り返し何度も演習し、早押しクイズであるかのように解法を即答できるまで仕上げましょう。間違えたり、時間がかかったりした問題については、何に自分が気づけなかったかを明確にして学習を進めましょう(慣れないうちはちゃんと言葉にして書き留めておくとよいでしょう)。また、時間的な余裕があれば押さえたパターンを『理系標準問題集』などで発揮できるか確認してみるとよいでしょう。
最後に過去問演習についてだが、過去問にはできる限り早く触れておきましょう。夏休み明けまでには、既習範囲だけでもいいのでどのような問題が出ているのかを把握しておいた方がいいでしょう。それを踏まえたうえで学習した方が効率はよくなります。全分野の解法暗記がひと段落ついたら、本格的に過去問演習に入り、そこで発見できた苦手分野などを復習して補っていけばよいでしょう。他大の過去問については他のマーチなど、近しいレベルのものは良い練習になるので積極的に取り組みましょう。
推奨テキスト
*テキストには相性があります。できれば書店で手にとって確かめてから選びましょう。
(1)『チャート式解法と演習数学(黄色)』(数研出版)
対象:初学者
公式をしっかり覚えた後に、あまり考え込まずにサクサクと進めましょう。分からなかったら見る、そして後で必ずリベンジする精神で臨みます。そして繰り返しましょう。問題数は多いので、高1の時から、教科書と並行して使用しましょう。
(2)『Z会数学基礎問題集 チェック&リピート』(Z会)
対象:入試の有名問題を整理したい方
典型と応用の間位の問題が多く収録されています。自分の数学力に自信のない人(要するに応用が利かない人)ほど目を通しておきたい問題集です。こちらも、考え込まずにサクサク進めて繰り返しましょう。本書レベルが解けるようになると、過去問を解いても点がかなりついてくるでしょう。解法と問題文の関係をちゃんと言葉にして整理していくと力になります。
(3)『合格する計算Ⅲ』(文英堂)
対象:計算力と思考力を鍛えたい方
本学では微積の計算がいたるところで出てくるので、点数の安定化に役立ちます。
また、予備校でしか聞けない講師独自の公式のイメージも満載で、この一冊を仕上げれば、本学の難解な問題文への対応力が養成できるでしょう。
今回は割愛しましたが、そういう意味でⅠAⅡB編も一見の価値があります。
(4)『標準問題精講ⅠA、ⅡB、Ⅲ』(旺文社)
対象:本学レベルの実力を養いたい方
教科書レベルと本学レベルを橋渡ししてくれる参考書です。
公式を原理から解説してくれます。またトピックス『研究』では発展分野に関する知見も得られ、本学特有の誘導への読解能力も養成できます。まさに本学対策の先駆となる一冊です。
(5)『理系標準問題集』(駿台文庫)
対象:本学レベルの最終演習をしたい方
最終演習だが、解答に数々の別解が載せられており、自身が選択した解法の相対的な位置づけを確認でき、総復習と同時に、直前期の自信を深めてくれます。特に本学は、非頻出ながらも数学的に合理的な誘導を要求してくるので、数々の別解への解釈が絶大な威力を発揮するでしょう。
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