日能研対策
男子K君の場合:
原理原則を理解し、苦手を克服!聖光学院に合格
担当プロ家庭教師 | 山野先生 |
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プロ家庭教師の指導期間 | 小学6年生の7月~入試まで |
志望中学校(スタート時点) | 聖光学院 |
成績の推移 | 「日能研偏差値」 算数 61→69 |
原理原則を理解し、苦手を克服!聖光学院に合格
スタート時
K君はまじめで努力家でしたが、算数は苦手でした。塾の復習や課題などをこなしていたものの、苦手教科の算数は成績に波があり、伸び悩んでいる状況でした。また、夏休み直前に聖光学院の過去問に自主的に取り組んでみたところ、全く歯が立たず不安に思ったことが、指導開始のきっかけになりました。
指導スタート時では、解法は間違っていないけれど、きちんと理解していないまま問題に取り組んでいるように私には思えました。曖昧な解法でなんとなく問題を解いていては、応用問題には対応できません。
指導内容
まず、原理・原則を深く理解してもらうことを重視しました。正解できた問題であっても、考え方をきちんと説明してもらい、曖昧さの残る部分はかなり掘り下げて解明していくようにしました。また、公式などについても、なぜ公式が成り立つのかも含めてきちんと理解してもらいました。しっかり納得したうえで正解できるようにすると、苦手意識もなくなっていくものです。
志望校対策については、過去問演習も十分に行いましたが、分野ごとの演習(あるいは分野の枠を取り払った総合的な演習)にも力を入れました。聖光学院の過去問は良問が多いのですが、過度に過去問演習に偏るようなことはせず、どのような問題に対してもきちんと対応できるようにすることも大切かと思います。
家庭学習の改善
問題を解いて、解法を説明できるように準備しておくことを課題としました。解法を説明するときには、理由も含めて説明することを原則とし、説明不足なところがあれば私から「なぜですか?」と問いかけることにしました。私から質問されて困ることのないように準備すると、自分でどこまで理解できているのか明確になり、曖昧な部分にきちんと目を向けるようになります。
課題は楽ではありませんが、この繰り返しが、理解度を深めることになり、真の学力を身につけることにつながるのです。
学習姿勢の変化と成績の推移
深く理解するということを重視した結果、K君から算数に対する苦手意識は薄れていき、徐々に楽しく学習できるようになっていきました。おそらく、よく分からないまま解いていたから、つまらなく思えたのでしょう。算数に対してより積極的に取り組むようになり、日能研の公開模試でも8割(120点)程度は得点できるようになりました。
しかし、過去問の点数はまだ不十分でしたので、志望校に対応するための演習に力を入れました。冬休み後にようやく点数が取れるようになり、見事第一志望の聖光学院に合格できました。
日能研生へのアドバイス
日能研の本科テキストは、6年前期までは全員共通なので、比較的取り組みやすくなっています。しかし、上位クラスでは、後期になると上位クラス専用テキストになり、難易度が急に上がります。このため6年後期は本科テキストをこなすだけでも、かなりの負担になります。
秋以降に志望校対策に使う時間を作るためにも、学習の積み残しを減らすとともに、高度な学習を早期から取り入れるとよいでしょう。難関校を目指す場合は、6年前半までは本科テキスト・栄冠への道だけでなく、難関校対策問題や強化ツールなどの補助教材にも積極的に取り組んでおきたいところです。