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法政大学国際高等学校 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2016年度「法政大学国際高等学校の英語」
攻略のための学習方法

(1)読解問題
読解問題で問われているのはほぼすべて内容把握問題であるため、いかに早く正確に、解答に必要な範囲での丁寧さで読めるかがポイントとなる。普段の勉強としては精読と速読のトレーニングを意識して分けることが大事だ。

まず、精読に関しては、英文構造をある程度正確に分析できるようにするため、解説の詳しい問題集を進めていく必要がある。むろん、本番では全ての英文を丁寧に構造分析しながら読むのは時間的に不可能ではあるが、立ち止まって丁寧に訳さなければ訳がつかみにくいという部分が必ずある。そしてその部分こそが英語力の有無を試すことが出来ることから、設問に絡みやすいのだ。
したがって、どのような英文でもやろうと思えば英文解釈することが出来る力をみにつけなくてはならない。
文法事項の一通りの学習を早急に終わらせ、英文法を英文を読むためのツールとして捉え直す必要がある。

次に速読に関してだが、やはり前から句・節ごとに訳し下していく練習が必要になる。きれいな日本語を作ろうとすると、いったん英文の後ろまで目を通して後ろから訳を作ることになり、結果的に一文を二度読むことになってしまい時間がかかりすぎてしまうからだ。
したがって、音読学習を勉強の中に取り入れることが効果的といえる。声に出して読む場合、前から内容を取らざるを得ないからだ。
もっとも、前から訳を読み下す力だけでは内容把握がおろそかになってしまうおそれがあるので、文と文、パラグラフとパラグラフの内容のつながりを常に意識した読み取りの練習を早い段階から積む必要があるだろう。
また、今年から出題され始めた図表やイラストの読み取りなどにもしっかり慣れておく必要があるため、類似の過去問や検定試験の素材を用いて練習しておこう。

(2)リスニング問題
英検準2級程度の問題を用いてトレーニングしておきたい。
また、上述した音読学習もリスニングスキルの向上に非常に役立つため日頃からしっかり音読しておきたい。
その上で設問の先読みなどスキル的な面の向上に努めればよい。

(3)対話文完成
それほどレベルの高い対話文が出題されるわけではないが、会話においては用いられる英文がシンプルな文不要な読み込みをして内容を取り違えてしまうことも多い。
類似の過去問などを利用して別途トレーニングしておくとよい。

(4)語句整序・同意文完成問題
範囲指定のある問題集で知識の補充を進めていくのももちろん大事だが、語句整序や部分英訳・空所補充問題は、同時に複数の事項が絡むことが多いため、範囲指定のない形で問われている問題で演習するのが良いだろう。
そうすることでどんな分野が自分は苦手なのかを発見することも出来る。

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2016年度「法政大学国際高等学校の英語」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

本文・設問を合わせると読まなくてはならない英文量がかなり多い。
また、本年度からリスニングの出題を含め、新傾向の問題が登場している。知識系の問題の比重がやや小さくなったが、依然として語句整序・語彙類推・など知識系の問題が幅広く問われている。
全体としては時間的な制約が厳しい問題構成となっている。速読力と、知識の精度を高めることが必要だ。

【大問1】リスニング問題

  • 時間配分:

今年からの出題である。
短い会話及びアナウンスを聞いて質問に対する答えとして適切なものを選択するという問題が5題。英文は2回読まれる。
設問リード文は問題用紙に記述されているので、あらかじめ目を通しておくことで聞き取るべき内容を意識できる。

【大問2】対話文完成問題

  • 時間配分:2分

短い会話文中の空所となった発言を選択肢から選ぶ問題が3問。
口語表現が問われているというより、会話の内容が読み取れているかを問う要素が強い問題である。
もっとも、本文、応答文ともに基本的な英文が使われており、内容も取りやすいため時間をかけずに解き終えたい。

【大問3】対話文読解問題

  • 時間配分:4分

3つの会話が与えられ、それぞれに付き1つの英語による質問がなされる問題が3題。
定型を問うのではなく内容把握を問う問題。用いられている英語も読みやすくミスなく完答を目指したい。

【大問4】図表の読み取り

  • 時間配分:4分

こちらも新傾向の出題である。
ある生徒のプレゼンテーションとその中で用いられた6つの円グラフを読み取る問題。
落ち着いて解けば容易な問題であるが、慣れは必要である。近年他校でも頻出の問題形式であるため、類似の問題を他校の過去問で練習しておくとよい。

【大問5】記事の読み取り

  • 時間配分:3分

ヘッドラインが付いた短い記事の読み取り新傾向の出題で、資格試験では頻出の形式である。
内容把握を問う設問が2題。英問英答。
英文自体は読みやすいので、設問リード文を前もって読んでおき素早く解き終えたい。

【大問6】イラストの読み取り

  • 時間配分:3分

イラストとそれについた英文を読み取る問題。
内容把握を問う設問が3題。英問英答。
設問リード文を前もって読んで、解答に必要な情報を検索するという意識でイラストと説明文を読むとよい。

【大問7】長文読解問題

  • 時間配分:5分

伝記の読み取り。エジソンに関する英文が素材となっている。
内容把握を問う英問英答が3題。
こちらも設問リード文を先読みし必要な情報を拾うという意識で読み下し、スピードを落とさず読んでいく必要がある。

【大問8】長文問題

  • 時間配分:7分

物語文の読み取り。物語文。設問は全て内容把握を問うものである。
英文も標準的なもので読みやすい。選択肢に日本語で書かれているものがあるが、その分、細部の間違いに気がつけないといけない作り方をしているものもあるので、丁寧に検討しないとうっかり内容の似た選択肢を選んでしまうので気をつけよう。

【大問9】長文読解

  • 時間配分:8分

エイプリルフールに関する説明文の読み取り。
英文は長く設問は7つあるので効率的に処理していく必要がある。
小問7に英文全体からの内容一致問題があるため、本文の無駄な2度読みを排するために、事後的な情報検索の可能性を高めるためマークなどをつけるなどして読んでいくとよい。

【大問10】短文空所補充問題

  • 時間配分:3分

7題。時制や動名詞など基本的な文法知識が問われているため、全問正解を目指し、なおかつ時間をかけずに解きたい。

【大問11】短文空所補充・部分英作文

  • 時間配分:3分

4題。短文の空所補充という形ではあるが、1題は連続した5語を記述しなくてはならないので部分英訳的な要素がある。
もっとも、書くべき内容は基本的なものであるためミスなく処理してしまいたい。

【大問12】語句整序問題

  • 時間配分:5分

7~9語の語句整序問題が5題。
細かい知識が問われているわけではないが、英文の基本構造から組み上げていくことが出来ないと時間がかかりすぎてしまうだろう。
与えられている日本語と出来上がりの英文の構造が異なるものも出題されているのでしっかり演習を重ねておきたい。

攻略ポイント

トータルで読む英文の分量が多いため、英文の語順のまま読みこなしていく速読能力を身に付ける必要があるだろう。
知識の補充に努めながらも、早い段階から説明文・物語文に限らず、図表やイラストなどを含んだ英文にバランスよく取り組むことが必要だ。英文法の知識は英文を読むためのツールとして捉え直す必要があるだろう。
文法等知識系の問題に関しては、問われている問題自体は基本的ものであるが、形式に慣れていないと時間がかかるものもあるので、当該形式の問題を数多く解くことで慣れておく必要がある。

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