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横浜共立学園中学校 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2016年度「横浜共立学園中学校の理科」
攻略のための学習方法

[科学法則の理解]
科学法則は、暗記するのではなく、きちんと理解しよう。
暗記と理解は、似て非なるものだ。教科書に書いてある公式を暗記したら、そこから、どのような物事にその科学法則が活用できるのか、理解を深めておきたい。
例えば、【大問4】の(1)を、自信を持って解答できただろうか。水に物体を入れると、浮力が働き、物体そのものは、いくらか軽くなる。しかし、物体が軽くなった分だけ、水には反作用が働いており、全体では、重さは変わっていない。
水に物体を入れれば軽くなると、丸暗記だけしていた志望者は、戸惑ったのではないだろうか。

[生活環境の観察]
多くの設問の題材は、小学生の生活環境で出会いそうな物事だ。ここで問われているのは、志望者が、生活環境とのやりとりの経験から、理科の知識を深めているかどうかだ。
例えば、【大問2】の(1)は、身近にある金属を題材にしている。正答するためには、科学的な目で、生活道具を観察した経験が、求められる。
生活道具の名前(10円玉、100円玉)を知っているだけでなく、その材質についても、理科の授業の後に、確認しておこう。
現代社会は、何気ない暮らしのなかに、いくつもの科学法則がそれとなく潜んでいるので、観察する機会には困らないだろう。実験授業や理科教室も、各地で開催されている。それでも、もし実験の経験が不足していると感じたら、担当の家庭教師に、おすすめの理科の実験教材を紹介してもらってもいいだろう。
授業を提供して終わりではなく、子どもの学習状況に合わせて、学習全体を支援できる点に、家庭教師の強みがある。

[苦手分野の克服]
苦手分野を残さないように、演習の量を確保しておきたい。
さらに、演習には、さまざまな教材を用いたい。ひとつの教材だけで学習し続けるのは、おすすめできない。
横浜共立学園の試験において、問われている内容は、いずれも標準的な難易度で、小学生の理科の範囲を、逸脱しているわけではない。しかし、1つの知識が、さまざまな角度から問われている点に注目しよう。
例えば【大問5】は、決して難問ではない。いずれも、小学生が体験できる内容であり、かつ、理科の試験で出題される題材だ。しかし、あらためて問われてみると、はっとする。
設問の問われ方が変わっても、対応できるだけの演習量が、求められている。特に、テストごとに理科の得点が乱高下し、不安定になってしまっている志望者は、気をつけたい。

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2016年度「横浜共立学園中学校の理科」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

試験時間は40分で、得点は100点満点だ。
大問数は5問で、分野ごとに整理して出題される。
設問数は49問で、短答式と記述式で、構成されている。
記述は長めのものがあるので、しっかりと書く練習を積んでおきたい。

【大問1】出題分野:地学 単元:天気、地層

  • 難度:やや難
  • 時間配分:9分

内容:地学分野から、自然のしくみを理解しているかを確認しようとしている。
形式:一問一答形式に加えて、記述形式も用意されている。
(問1ー1)生徒の生活体験から、理科の法則を考える設問だ。
(問3-2)ブロックの内部が空洞になっていると、生態系にどのような影響があるのか、考えよう。                                                                                                                                       

【大問2】出題分野:化学 単元:金属の性質

  • 難度:標準
  • 時間配分:9分
  • ★必答問題

内容:たたら製鉄の原理を、理科の金属の知識を通して、理解しようする。
形式:一問一答形式に加えて、記述形式も用意されている。
(1)10円玉や100円玉、ゼムクリップなど、小学生に身近な金属が登場している。

【大問3】出題分野:生物 単元:光合成

  • 難度:
  • 時間配分:7分

内容:オオカナダモの葉の実験によって、光合成の法則を考察する。典型的な実験なので、難易度は易しい。
形式:一問一答形式に加えて、記述形式も用意されている。
(1)炭酸水は、水に二酸化炭素に溶かしたものだ。
「実験1」では、「息をふき込んで」と文章に書いてあるのを、見逃さないようにしよう。

【大問4】出題分野:物理 単元:ばね、浮力

  • 難度:標準
  • 時間配分:10分
  • ★必答問題

内容:浮力とばねの性質を融合させている。
形式:計算問題を中心にしている。
(1)当たり前のことを問うているので、戸惑った受験者もいたかもしれない。物理の設問は、問題の型を丸暗記するのではなく、しっかりと背景にある法則を理解しておきたい。
(3)グラフを描かせる設問で、まずは一点一点をていねいに描いてみよう。
(7)ばねの伸びが短い方が、浮力を大きく受けている。力の関係を、読み取ろう。

【大問5】出題分野:小問集合

  • 難度:
  • 時間配分:5分

内容:理科の知識を、文章の形で問うている。細かな言い回しに注意したい。
形式:一問一答形式だ。試験がはじまったら、まずこの大問から埋めてしまおう。
(2)実験器具の扱いについて、知識を整理しておこう。

攻略ポイント

いずれの設問も、受験者の思考力を試そうとしている。
これは、単純な暗記ができる記憶力とは、異なる能力だ。
一問一答形式の試験で、得点が良くとも、本校の過去問を解き始めたら、急に得点が下がってしまう受験者がいる。その場合は、学習方法が、暗記中心になっていないかを、点検しよう。
本校への王道の学習方法として、科学法則を丸暗記するだけではなく、日常生活のどの場面で、どのように活用されているのか、小学生なりに思考する経験を積んでおきたい。

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