芝浦工業大学柏高等学校 入試対策
2015年度「芝浦工業大学柏高等学校の英語」
攻略のための学習方法
ともかく、基本的事項の徹底した習得である。難しい構文や難解な専門用語的英単語は不要である。芝浦工業大柏高校合格のための攻略学習法は次のようになるだろう。
英単語、イディオム、文法事項、読解力。まず、英単語ついては概ね基本単語で十分である。高校入試用の「単語帳」(市販されているもの)で1,800~2,400単語あれば十分である。単語を覚えるのに苦労している受験生は、是非、以下のことを踏まえて取り組んで貰いたい。
受験勉強について遍く言えることで、不可欠な要素は「いかに時間を有効に使うか」、「今の自分の学力と志望校との学力的ギャップはどのくらいか」といった取り組みと課題を明確にできるかどうかである。英単語についても同様のことが言える。複数存在する単語の意味を全て理解していて、暗唱もできるのであれば、そのような単語は完璧に自分及びものになった証拠である。したがって、そのような単語は習得から省いて構わないのである。
単語を本気で習得しようと思ったら、まず行って欲しいのは「単語帳の中で完璧に理解しているものとしていないものとの仕分け」である。当然、暗記しなければならないのは『後者』の「理解していないもの」である。そしてその数が何単語あるのかも大ざっぱに数え上げたうえで、自分が覚え切りたい日数で割るのである。そうすることによって、自分の英単語に関する現状の力が把握できるし、
さらに日々行う学習のボリューム(具体的には1日に学習する単語数)が明確になるのである。
イディオムに関しても英単語同様に手元にある「熟語集」の中で理解していないイディオムは幾つあるのかを確定し、その個数を日割り計算してイディオムに関する日々の学習内容をより具体的に確定するのである。
特に、イディオムに関しては必ず『そのイディオムを用いた英文』が掲載されているはずであるので、最終的にはその『英文』についても、しっかり暗記するぐらいの気構えで取り組んでもらいたい。
最後に、文法事項につて何点か述べておきたい。どんな入試問題に出題される英文にも共通であるが、不定詞、関係代名詞、分詞の形容詞用法、比較、完了形、仮定法についてしっかり基本事項は押さえておきたい。
特に、不定詞は名詞用法、形容詞用法、副詞用法と3つの用法が存在するが、中でも副詞用法が最も重要である。
副詞用法の中には目的、原因、結果、判断基準という主たる用法が存在する。文法書を見て副詞用法を中心にしっかり確認すること。
関係代名詞も要注意である。特に『目的格』の省略、また関係代名詞である『that』とその他の用法(真主語、同格、目的語を導く接続詞、強調構文)との見分け方をしっかり理解しておくべきである。
また、分詞(現在分詞・過去分詞)の形容詞的用法についても十分な理解が必要である。
更に、その分詞が目的語や前置詞句を伴う場合に、修飾したい名詞の前(形容詞の本来的位置)ではなく『後』に置く(後置)といことが行われることを覚えていて欲しい。
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2015年度「芝浦工業大学柏高等学校の英語」の
攻略ポイント
特徴と時間配分
大問1は、整序問題<4分>。与えられた単語を正しく並び変える問題である。
大問2は、文整序問題<4分>である。4つの英文の意味を理解すれば、順番は明白である。
大問3は、説明文の長文読解問題<7分>。熟語や基本的な英語構文・文法事項をしっかり押さえる。
大問4は、物語の長文読解問題<15分>。内容を丁寧に追っていくこと。
大問5は、物語の長文読解問題<15分>である。主人公の少女と周囲の人間との関わり方を捉え、少女の心情を理解すること。
大問6は、説明文の長文読解問題<15分>である。絶滅危惧種に関する内容である。
【大問1】
- 時間配分:4分
単語整序問題である。
1.は「どのくらい~なのか」を人に尋ねる、という英文にする。<2分>
2.はdose notの後ろに、thinkかstopのどちらがくるかそこから考える。<2分>
【大問2】
- 時間配分:4分
文整序問題である。
1.<2分>、2.<2分>
ともにA~Dの与えられた4つの英文の意味を捉えれば、整序は比較的容易にできる。
【大問3】
- 時間配分:7分
長文読解(説明文)である。
1.は「けもの道があった」という記述をヒントに考える。
2.は「~し始めた」という文にしたい。イディオムの知識。
3.は「その他のもの」としたい(不特定かつ複数名詞)。
4.過去分詞の形容詞的用法(~された…)を考える。
5.は「~さえ」に相当する選択肢を選ぶ。
6.は「~される」という受け身の形で考える。
7.は該当する文の後半を考えて「より簡単に」という表現にしたい。
8.は「~を考えずに」に合致するものを選択する。
9.「一日で」という意味のイディオムである。
全体的には、基本的イディオムや文法事項が多いので、完答を目指したい。
【大問4】
- 時間配分:15分
長文読解(物語)である。
1.は「祖父は石で物を毎日作っていたが、貧しい人だった」をヒントに適正な選択肢を考える。<2分>
2.は「祖父もパーティーやキッチンで働いていたことがある」ということより考える。<2分>
3.はdoの目的語が必要であることから選択肢は絞り込める。<1分>
4.は「第7段落第2文」から類推する。<2分>
5.は整序問題であり、頻出の出題形式である。ポイントは、与えられた単語を部分的に結合させるということである。例えば、firstにはtheが初めにつきthingを修飾する「the first thing」が結合する。<2分>
6.は「客の要望」は「作者に会いたい」ということであると考えられる。<1分>
7.は内容真偽問題である。本文を十分把握し、選択肢の中の紛らわしい表現や言い換えなどに惑わされないように「内容と一致」する選択肢を選ぶ。<2分>
【大問5】
- 時間配分:15分
長文読解(物語)である。
1.は「直後にsoがくる」ので内容的には「理由」を選ぶ。<2分>
2.は「日本に帰って( )、会社のために働かなければならない」という個所から判断する。<1分>
3.は「友人に話した『そのこと』とは日本への帰国」であり、その帰国は「父親の仕事の都合」であることが分かる。<2分>
4.は「パーティーに来ていた人は」すべて「さよならをいうため」にパーティーに来ているのである。<2分>
5.は「見送りに来てくれた人」に対して普通はどのような言葉を発するかを考える。<2分>
6.は内容正誤問題。本文と選択肢の整合性を良く見極めること。言い換えや別表現に惑わされないように。<3分>
【大問6】
- 時間配分:15分
長文読解(説明文)である。
1.は「日本カワウソからつくられる物」と推測できる。<2分>
2.は「川が汚染されたことに起因して見つけることが困難になったもの」それは何かを考える。<1分>
3.は直前に逆接の接続詞であるbutがあることを手掛かりに考える。<2分>
4.は「それら(動物)のために出来ること」を考えるという文脈なので「そのこと」とはそれら(動物)のために出来ることである。
5.<2分>は第3段落第1分を参照して手掛かりをつかむ。<2分>
6.は内容正誤問題である。本問は「一致しないもの」を選択する問題であるので勘違いをしないように注意すること。<3分>
攻略ポイント
極めて難解な問題というわけではない。基本的な単語、熟語、文法事項を正確に理解し、知識として正確に定着しているかがポイントである。日頃から、少しでも多く英文に馴染む努力が必要である。
長文読解が出題ボリュームの中でかなりのウエイトを占めているという現実を考えた場合に、「長文が読めない」という事実は致命的である。長文が読めるようになるには、毎日少しずつ英文に触れること、具体的には英語総合問題のような長文読解(400字強)の演習を繰り返すことである。
そして、さらなる高得点を目指すのであれば、確実に点が取れる知識問題としての「文法問題」に強くなることである。そのためには、文法問題集又は演習ワークの徹底した反復演習が不可欠である。