SAPIX対策
男子H君の場合:
合格率20%からオリジナル問題集で開成中に見事合格!
担当プロ家庭教師 | 中森先生 |
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プロ家庭教師の指導期間 | 小学6年生10月~入試まで |
志望中学校(スタート時点) | 開成 |
成績の推移 | → |
合格率20%からオリジナル問題集で開成中に見事合格!
指導を始める前の状況
SAPIXに通っているH君はαクラスに在籍、第一志望は開成中。頭の回転が非常に速くいろいろなことに関心がある好奇心旺盛な生徒でしたが、速くやろうと雑になってしまいケアレスミスも多く、小6の9月の志望校別オープンで合格可能性20%という状況でした。本番まで残り4ヶ月で何としても合格ラインまで到達させたいということで、小6の10月より算数を中心に指導を開始しました。
指導内容
実際にH君の指導を始めてみると、確かに作業の雑さは目立ちましたが、頭の回転の速さと発想の豊富さは非常に良いものを持っていました。ご両親からは「厳しくひっぱっていってほしい」とのご要望をいただいておりましたが、H君のようなタイプの生徒は「あまり律せず、おだてて乗せる」ほうが効果的だと思いましたので、最初は式が雑になってもケアレスミスがあっても、細かく指摘せず徐々に人に読ませる解答作りが出来るようになればよい、と大きく構えて指導を進めました。(もちろんここは大切という箇所は外さず、的確に説明は加えていきました。)
家庭学習の改善
塾の課題とは別に、私のほうで「開成対策 算数予定表」を作成、開成の過去問プラス他校の難問を分野別に編集したオリジナルプリントを毎週計画に沿って進めてもらいました。開成の算数は比較的傾向が明確ですので、いくつかの分野の完成度を高めれば合格点に達すると見込めました。他3科は得意な理科でしっかり稼ぎ、国語と社会では受験者平均を上回ることを目標とし、随時アドバイスをしました。
結果
SAPIXと並行して私の課題もしっかり消化してくれたH君は、ケアレスミスも減少し12月に受けた日能研の公開模試では開成の合格可能性70%となりました。その頃には分野別のプリントを終えることが出来ましたので、苦手分野をさらにまとめたプリントを使用し万全を期しました。結果記述式の解答方式である栄東(東大選抜)に特待生合格、そして本命の開成中にも見事合格することが出来ました。本番では丁寧な解答を書くことが出来たのでしょう。
SAPIX生へのアドバイス
SAPIXでは膨大な質・量の問題を与えられ、生徒もそれを超スピードでこなすことが要求されるため、どうしても立式や作図、答えの出し方が雑になりがちです。速読速解の中学志望であればともかく、線分図や式の立て方までじっくり見る中学も多いです。また答えだけを出しても、自分の考え方を作図や式で表せないと思わぬ失点をしてしまうものです。つまりひとりよがりのものではない、試験官に高評価をもらえるような解答づくりをトレーニングする必要があるのです。