出題科目は｢国語総合｣です(漢文の独立問題は出題していません)｡
｢現代文｣は論説文(評論文)１題と随筆等の文学的文章１題が定着しています。
論説文(評論文)は社会論・政治論・教育論・コミュニティ論・哲学論・文化論・言語論・人権論などと多種多様な内容で、硬質な文章が多くやや読みづらいでしょう｡文学的文章の題材は文学論・文化論・美術論・思想論などと多岐に亘りますが(韻文が題材となる場合もあります)､内容は比較的平易です。知識は小問として扱われ、漢字(読み･書き)・語句の意味・四字熟語・文学史等の幅広い分野から出題されます。
｢古文｣は１題で、中世～近世の紀行文・説話・物語・随筆・歌論といった題材(和歌も含まれます)が多いですが、説教節(語りもので大道芸の一種)といった珍しい出題もあります(2017年度)。比較的近世の作品が多く、中世以前とは単語の意味や文法が異なる場合もあるので注意を要します。文法から解釈までの総合的読解力、そして、歴史的背景を含めた古典常識も問われます。文学史も必出です。

読解問題2題、文法・語法等知識系問題1題、対話文問題2題というのが国際日本学部の安定した傾向です。読解問題については、社会・文化・情報系のテーマを素材にした英文が中心となっています。
読解問題の英文は1問目が800～1000語程度、2問目が600～700語程度のものが多いです。対話文は、1題が短い会話のやりとりを問う小問形式で、もう1題はインタビューなど長めの対話の空所部分に適切な発言の一部を選択肢の中から選ぶという出題が続いています。全体として読解の比重が高い問題といえます。