関西大学 共通問題 英語共通問題
入試対策と勉強法
関西大学 共通問題 英語共通問題
ここでは、関西大学を目指す方に対して、英語の試験の出題傾向や試験合格のための勉強法、さらに、おすすめのテキストをご紹介いたします。なにから始めればいいのかわからない、効率的に勉強したい受験生は、ぜひ参考にしてください。
関西大学 英語試験の出題傾向とは
出題範囲(分野)
英語に関しては全日程で同一問題形式となっているため、学部ごとに異なる対策をする必要はありません。また、大問1が会話問題とパラグラフ整序、大問2及び3が読解問題という出題形式も安定しています。設問の中で文法・語法が問われているものがあるものの、文法・語法の大問はなく、総じて読解力が問われる問題となっています。長文の素材となっている英文のトピックには抽象度が高かったり、アカデミックなものが含まれていたりするため、そういった英文を素材にした問題のトレーニングが必要です。
出題量と時間配分
試験時間は90分です。大問1の対話文完成問題とパラグラフ整序を20分で終わらせ、大問2及び3にはそれぞれ35分かけられるようになると高い点数を出しやすくなるでしょう。対話文は解きやすく、関西大学特有でもあるパラグラフ整序は手順を確立しやすいので効率的に処理できるようにし、それぞれ700語程度ある長文2題にどれだけ時間をかけられるかが勝負となるでしょう。
出題形式
対話文完成については、口語表現の知識を問うというよりは内容理解を問われていますが、シンプルな内容であるため完答を目指して素早く終わらせる必要があります。パラグラフ整序は代名詞やディスコース・マーカー、新情報と旧情報の区別など、一定の視点を用いることで効率的に解くことができるようになります。読解問題は大問2が空所補充と内容把握、大問3が下線部同義問題と内容把握問題となっています。前述のように大問2の空所補充では文法・語法などの知識も問われています。内容把握については、大問2・3ともに本文の流れと設問の順序が一致しているので、パラグラフを1~2つずつ読むごとに検討することで精度高く解くことができるでしょう。
解答形式
全日程のすべてがマーク方式となっています。
読解問題については本文以外に設問のリード文・選択肢なども英語で書かれているため、回答する際には本文と同程度に注意深く読解しなくてはなりません。パラグラフ整序の選択肢の選び方が独特でミスを誘発しやすい形となっているため注意が必要です。
関西大学 英語試験を攻略するための勉強法
読解問題
設問を含めば英文量はトータルで2000語を超えるため、速読能力を鍛える必要があります。意味のかたまりごとに前から読み下していく事ができなければ時間内に設問処理まで含めて解答を終わらせることは出来ないでしょう。句・節ごとに意味をとらえ、ニュアンスの分かるものは日本語に訳さず読み進める力を身につけましょう。
まずは基本的な英文解釈能力を身につけることが前提ですがその後は、句・節ごとにスラッシュを入れながら前から読み下すトレーニングをしましょう(スラッシュ・リーディング)。最初のうちはやや多めにスラッシュを入れることになるでしょうが、慣れてくればそれほど入れずに前から読み下していくことができるようになります。
併せて行いたいのが音読です。一度解き、しっかり復習した英文を用いて、必ず英文音読の時間を設けるようにしましょう。音読することで、強制的に前から読み下す習慣を身に付けることが出来ます。その際には必ず意味のかたまりごとに内容を把握する意識を持つようにしましょう。漫然と読んでいては効果が半減してしまいます。音源付きの長文問題集であれば、それを利用することでさらに効果を高めることが出来ます。
文法・語法
独立の大問としては出題されませんが、大問2の空所補充問題で数問は問われるため標準的なものはおさえておきましょう。もっとも標準的な問題であるため、文法・語法学習は読解のルールを定着させるという意識で学習するほうがよいでしょう。
単語・イディオム
難解な単熟語が頻繁に用いられた英文が素材になっているわけではないため、上級の単語集までやる必要はありません。後述の標準的なものを完璧にすれば対応できます。
パラグラフ整序
やや独特な解答形式と相まって過去問が最高の対策となります。全日程同じ形式であるため素材も豊富であるため過去問を有効に利用して、手順を確立させましょう。
推奨テキスト
ここからは、勉強に役立つテキストをご紹介します。テキストには相性がありますので、できるかぎり書店で手にとって確かめることをおすすめします。
ここではテキストを英文解釈編、長文読解編、単語・イディオム編、文法編に分けてご紹介します。
英文解釈
(1)『基礎英文解釈の技術100』(桐原書店)
英文構造の把握を身につけるための良書です。この1冊を7~8割程度消化したら、あとは速読のトレーニングをすることに注力しましょう。
長文読解
(1)『パラグラフリーディングのストラテジー1・2』(河合出版)
ある程度の英文解釈力が身についたら取りくむべきシリーズで、速読するためのエッセンスが詰まっています。
パラグラフリーディングの基本を1で身につけ、2でトレーニングする形です。
(2)『全レベル問題集:英語長文4/5』(旺文社)
(3)『イチから鍛える英語長文300/500』(Gakken)
(4)『英語長文PREMIUM問題集:Standard/Advanced』(東進ブックス)
いずれも音源付きであり、出版も新しいため最新のトピックを知る上でも役に立ちます。ある程度の長さと難易度に慣れるために夏には取り組み始めたい一冊です。
(5)『過去問』
当然ながら、最高の実践的トレーニングとして最も重要なものです。関西大学は問題形式が安定している上、全日程で問題形式が同じであるため、トレーニングしやすいでしょう。近年の1年分については、レベル・形式を把握するために早い時期に解いておきましょう。
単語・イディオム
(1)『速読英単語[必修編]』(Z会出版)
学校使用の単語帳を用いるのが効率的ではありますが、使いづらかったり相性が悪かったりするのであれば、CD音源付きで速読の練習も兼ねられるこちらを利用すると良いでしょう。上級まで回すと関西大学対策としてはややオーバースペックとなりますが、同志社以上も狙っていくつもりがあるならチャレンジしてみたい一冊です。
(2)『解体英熟語』(Z会)
ボリュームはありますが、テキストの後ろにある前置詞・副詞の整理ノートがよくまとまっており、効率的に覚えられるだけではなく、未知のイディオムもニュアンスを類推することができるようになります。
(3)『システム英単語Premium(語源編)』(駿台文庫)
語源ごとに編集された単語帳です。
単語としてはやや難易度の高いものが多いですが、語源については分かりやくまとまっているため、自分の使っている単語帳では覚えにくい単語があるときに参考程度に利用するとよいでしょう。
文法
(1)『NEXTSTAGE』(桐原書店)
知識総合型のテキストです。文法・語法・会話表現の分野のみ扱えばよいでしょう。これに限らず、『VINTAGE』(いいずな書店)や『スクランブル』(旺文社)など、同一趣旨のテキストを学校で副教材として用いているなら、学校の進行に合わせてそれらを使ったほうが効率は良いでしょう。
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