青山学院大学 社会情報学部 C方式の数学
入試対策と勉強法
青山学院大学 社会情報学部 C方式の数学
ここでは、青山学院大学の社会情報学部を目指す方に対して、数学(C方式)の試験の出題傾向や試験合格のための勉強法、さらに、おすすめのテキストをご紹介いたします。なにから始めればいいのかわからない、効率的に勉強したい受験生は、ぜひ参考にしてください。
青山学院大学社会情報学部 数学(C方式)試験の出題傾向とは
出題範囲(分野)
確率、数Ⅲの積分が毎年のように出され、微分、ベクトル、数列あたりがそれらに続きます。数列は確率などの他分野との融合問題も多いです。レベルとしては、公式を当てはめるだけの問題だけではなく、知らないとワンポイントの気づきが必要となる問題(有名な論点なので問題集をしっかりこなせば知っているだろう問題)が出題されます。
出題量と時間配分
2021年度入試は大問5題で90分でした(2020年度まではB方式が対応し、100分であった)。一題20分を切っているが、時間があまりかからない問題も多いため、数字の見た目に比べて時間的な余裕はあるでしょう。簡単な問題をササッと解いて考える問題に時間を当てましょう。また、答えのみの大問もあるため、見直し時間を確保しておきましょう。
出題形式
各大問が一つのテーマにのっとった出題となり、設問によって細かく誘導が入っています。前の設問の内容を踏まえて考える癖をつけておきましょう。図形を扱う問題も出題されますが、概して図を与えられることはありませんので、自分で図を書いて考えられるようにしておきましょう。
解答形式
前半の大問2つが答えのみの記述式(2020年度まではマーク式)、後半の大問3つが過程の論述有の記述式です。また、グラフや領域、図形の描写も求められるので、論述だけでなく、作図の練習も積んでおく必要があります。
青山学院大学社会情報学部 数学(C方式)試験を攻略するための勉強法
本学の問題の半分近くは教科書の例題に見られるような公式当てはめ問題です。残りはひとひねりされている問題も出題されていますが、概して有名な問題であり、しっかりと問題集をこなして見たことある問題にしておけば、対応可能でしょう。
まずは、公式適用問題に対応するために、教科書やそれをかみ砕いた参考書を用いて、公式を整理し、チャート式などでその利用ができるか確認していきましょう。覚えているかがメインとなるため、考え込みすぎずに何度も繰り返し数をこなして覚えてしまう方が良いでしょう。間違えた問題はその場で1回、1週間など少し時間を空けてもう一度解いて定着を図りましょう。
次に、ひと手間が必要な有名問題に対処するために、時間的な余裕があれば、初学者用ではなく入試対策用の問題集に当たりましょう(推奨テキストで言うチェック&リピート)。確かに公式当てはめよりは考える必要はあるのですが、有名な手法を整理したいがために取り組むので、10分考えて解らなければ答えを見てしまってよいでしょう。当然のことですが、あとでもう一度挑んでみましょう。
最後に、過去問演習についてですが、本学の問題は良くも悪くも普通の問題であり、本学専用の特別なトレーニングを必要とするものではありませんので、過去問の重要度はそれほど大きくありませんが、やはり、夏から秋ごろにかけてどのようなレベルの問題が出ているのかは実際に自分で解いてみることをお勧めします。これは、今の勉強のペースで間に合うか否か、また今後の科目間時間配分の判断となるからです。重要性は高くないといいつつも、総合練習の素材としては使えるので、ある程度数学力が固まったら、直前期に回さずにバシバシ解いてしまってよいでしょう。
推奨テキスト
ここからは、勉強に役立つテキストをご紹介します。テキストには相性がありますので、できるかぎり書店で手にとって確かめることをおすすめします。
(1)『やさしい数学ノート(ⅠAⅡB)』(旺文社)
数学が苦手な方向けです。
直接書き込みタイプの問題集で教科書の基本例題レベルの補足ができます。教科書+白チャートで進めることが難しい場合には取り組みましょう。ただ、本問題集だけでは到底太刀打ちできないので後述の問題集につなげていきましょう。
(2)『初めから始める数学』(マセマ出版)
数学が苦手な方向けです。
こちらも教科書+チャートで進めることが難しい場合に使いましょう。やさしい数学ノートよりはレベルが少し高い参考書であり、教科書レベルの定着を目指します。どちらから始めるかは実際に読んでみて判断しましょう。講義形式で引っかかりやすいところに補足的説明がはいっています。また、解説の後には例題と練習問題が入っていて定着を図れます。
(3)『チャート式解法と演習数学(白色または黄色)』(数研出版)
公式適用問題の練習用です。
公式をしっかり覚えた後に、あまり考え込まずにサクサクと進めましょう。分からなかったら見る、そして後で必ずリベンジする精神で臨みましょう。そして繰り返しましょう。問題数は多いので、高1の時から、教科書と並行して使用しましょう。
(4)『基礎問題精講』(旺文社)
教科書+αの定着用です。
上記チャートと被ります。一番簡単な問題はチャートの方が簡単ですが、本問題集は問題数がチャートの半分程度であり、受験年度から本格的に勉強を開始した者など、時間的制約が多い場合に重宝されます。また、逆に時間的に余裕がある者はチャートに加えて本問題集をやってもよいでしょう。
(5)『Z会数学基礎問題集 チェック&リピート』(Z会)
一工夫を要する問題の習得用です。
典型と応用の間の問題が多く収録されています。本学には少しオーバーな印象ですが、時間的な余裕があれば目を通しておきましょう。特に自分の数学力に自信のない方(要するに応用が利かない方)は有名問題を見たことあるかが勝負の分かれ目となるので、解法暗記だと思って取り組みましょう。こちらも、考え込まずにサクサク進めて繰り返しましょう。
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