中央大学 理工学部 英語
入試対策と勉強法
中央大学 理工学部 英語
ここでは、中央大学の理工学部を目指す方に対して、英語の試験の出題傾向や試験合格のための勉強法、さらに、おすすめのテキストをご紹介いたします。なにから始めればいいのかわからない、効率的に勉強したい受験生は、ぜひ参考にしてください。
中央大学理工学部 英語試験の出題傾向とは
出題範囲(分野)
読解問題では自然科学系を中心にした様々なテーマを素材にした英文が中心となっています。読解問題の英文は300~1000語程度のものがあり幅が広いです。単語も難易度の高いものには注釈がついているため読みやすいでしょう。知識系の設問レベルは標準的で高得点を目指しましょう。
出題量と時間配分
試験時間は80分です。
近年の理工学部はやや出題形式に変動が続いており、前もっての大問ごとの時間配分を設定するのは難しいところがあるため現場で長短に応じて適宜時間設定しましょう。中央大学は問題用紙に大問ごとの配点が与えられているため、配点と時間配分を一致させるというもの一つのやり方です。その場合には単純知識問題はやや時間を圧縮して、読解問題に時間を回すようにしておくと効果的な時間配分となるでしょう。
出題形式
読解問題については、内容一致・主題選択、同意表現など読解問題の典型的な出題形式が幅広く用いられおり、内容把握を中心とした問題となっています。2016年までは英文和訳や部分英作文の記述問題が出題されていましたが、2017年以降は選択式のみの出題となっています。各大問の小問数はそれほど多くはなく本文を読みながら解き進めて行くことが出来る問題がほとんどです。2020年より大問1の長文が1000語程度の長さとなったため、長い英文を読み切る耐久力を身につける必要があるでしょう。
解答形式
前述のとおり、英文和訳と部分英作文の記述問題がなくなり、すべて選択式となっています。内容一致の設問については、選択肢の英文にやや長いものがあるため本文同様に丁寧に読解しないと本文が読めていても間違ってしまうことになるので注意が必要です。
中央大学理工学部 英語試験を攻略するための勉強法
読解問題
試験時間が80分であることを考えると、読まなくてはならない英文量は多くかなりの速読能力が必要です。一定レベルの精読する力があることを前提として、速読能力を鍛える必要があります。また、1000語長文も出題されるようになったため、長い英文に対し思考を途切れさせることなく読み切る力も身につけなくてはなりません。
意味のかたまりごとに前から読み下していく事ができなければ時間内に設問処理まで含めて解答を終わらせることは出来ないでしょう。構文把握は必要な範囲で行うイメージです。句・節ごとに意味をとらえ、ニュアンスの分かるものは日本語に訳さず読み進める力を身につけましょう。
一定レベル以上の英文解釈能力を身につけたら、句・節ごとにスラッシュを入れながら前から訳し下すトレーニングをしましょう(スラッシュ・リーディング)。最初のうちはやや多めにスラッシュを入れることになるでしょうが、慣れてくればそれほど入れずに前から読み下していくことができるようになります。
併せて行いたいのが音読です。一度解き、しっかり復習した英文を用いて、必ず英文音読の時間を設けるようにしましょう。音読することで、強制的に前から読み下す習慣を身に付けることが出来るでしょう。その際には必ず意味のかたまりごとに内容を把握する意識を持つようにしましょう。漫然と読んでいては効果が半減してしまいます。
音源付きの長文問題集であれば、それを利用することでさらに効果を高めることが出来るでしょう。
単語・イディオム
難解な単熟語が頻繁に用いられた英文が素材になっているわけではありませんが、知っていたほうが類推する箇所を減らせるのもまた事実であり、時間短縮に直結します。学習の際には、一つの英単語の意味の広さを意識した記憶を行い、読解で柔軟な訳を出せるように仕上げていきましょう。
文法・語法
標準的なインプット教材をしっかりこなして置く必要があります。句・節ごとに素早く意味を取っていくという力の前提を身につける勉強として文法・語法の勉強をしっかりしておきましょう。
推奨テキスト
*テキストには相性があります。できれば書店で手にとって確かめてから選びましょう。
英文解釈
(1)『英文解釈の技術70』(桐原書店)
英文構造の把握を身につけるための良書です。この1冊を7~8割程度消化したら、あとは速読のトレーニングをすることに注力しましょう。
(2)『ポレポレ英文読解プロセス50』(代々木ライブラリー)
講義仕立てで読みやすく、量も絞ってある分、時間をかけずに終えることが出来るでしょう。(1)をやる時間がない人はこちらでも良いでしょう。
長文読解
(1)『パラグラフリーディングのストラテジー1・2』(河合出版)
ある程度の英文解釈力が身についたら取りくむべきシリーズで、速読するためのエッセンスが詰まっています。パラグラフリーディングの基本を1で身につけ、2でトレーニングする形です。
(2)『全レベル問題集:英語長文4』(旺文社)
『イチから鍛える英語長文500・700』(Gakken)
『英語長文PREMIUM問題集:Advanced』(東進ブックス)
『英語長文レベル別問題集4』(東進ブックス)
いずれも音源付きであり、出版も新しいため最新のトピックを知る上でも役に立ちます。ある程度の長さと難易度に慣れるために夏には取り組み始めましょう。
(3)『過去問』
当然ながら、最高の実践的トレーニングとして最も重要なものです。近年の1年分については、レベル・形式を把握するために早い時期に解いておきましょう。
単語・イディオム
(1)『速読英単語[必修編・上級編]』(Z会出版)
学校使用の単語帳を用いるのが効率的ではありますが、使いづらかったり相性が悪かったりするのであれば、CD音源付きで速読の練習も兼ねられるこちらを利用すると良いでしょう。上級まで回せれば単語力に不足はないでしょう。
(2)『解体英熟語』(Z会)
ボリュームはありますが、テキストの後ろにある前置詞・副詞の整理ノートがよくまとまっており、効率的に覚えられるだけではなく、未知のイディオムもニュアンスを類推することができるようになるでしょう。
文法・語法
(1)『頻出英文法・語法問題1000』(桐原書店)
文法・語法系のインプット教材としては比較的説明が厚めなので自分で進めやすいでしょう。もっとも、学校などでNEXTSTAGEやVINTAGEなどを利用していれば、これらのテキストもよくまとまっているため、学校の進行に合わせてそれらを使った方が効率はよいでしょう。
(2)『英文法ファイナル問題集[標準編・難関編]』(桐原書店)
全10回のテスト形式です。範囲指定のない形で問題が作られているため、知識の定着度を図るのに良いでしょう。
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