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明治大学 政治経済学部 国語
入試対策と勉強法

出題傾向・攻略のための勉強法・推奨テキスト

明治大学 政治経済学部 国語

ここでは、明治大学の政治経済学部を目指す方に対して、国語の試験の出題傾向や試験合格のための勉強法、さらに、おすすめのテキストをご紹介いたします。なにから始めればいいのかわからない、効率的に勉強したい受験生は、ぜひ参考にしてください。

※2021年度より実施された大学入学共通テスト導入に伴う大幅な大学入試制度改革は本大学の一般選抜では実施されておらず、本学部の学部別入学試験も21年度に関して概ね従前どおりの出題内容および形式でした。尚、以下の入試傾向は、基本的に2021年度までの入学試験に準拠しています。

明治大学政治経済学部 国語試験の出題傾向とは

出題範囲(分野)

出題科目は「国語総合」です(漢文を除く)。
「現代文」は論説文(評論文)と随筆の各1題がほぼ定着しています(論説文(評論文)だけの2題という年度もあります)。論説文(評論文)は社会論・言語論・文化論・科学論・哲学論・メディア論・スポーツ論等と多種多様な内容で、硬質な文章が多くやや読みづらいでしょう。随筆は戦争・文学に関連する題材が多いのが特徴的ですが、文章は比較的平易です。
「古文」は1題です。古代~近世の物語(「歴史物語」「軍記物語」含む)、日記・随筆・説話といった題材(和歌も含まれる)で、著名な作品が多いです(2021年度は「大鏡」)。尚、近世の文章に就いては中世以前とは単語の意味や文法が異なる場合もあるので注意を要します。文法から内容解釈までの総合的読解力、そして、文学史や歴史的背景を含めた「古典常識」も問われます。
2017年度より漢字(読み・書き)問題がひとつの大問として独立し、漢字力の養成がより重要になったので注意しましょう。その他の知識は小問として扱われ、語句の意味・文法、慣用句(表現)、四字熟語等の幅広い分野から出題されます。

出題量と時間配分

問題文の文章量は、「現代文」が2題合わせて5500~9000字強ほどで他の私大上位校と比較してやや多め、「古文」は500~1000字強と年度によってバラツキが大きいです。
それに対して試験時間はわずか60分です。したがって、戦術重視でスピード勝負の側面があります。先に「古文」を15分程度で手際よくこなし、説明記述もある「現代文」は45分程度をかけて丁寧に解いていきましょう。

出題形式

2017年度以降、大問4題となっています(それ以前は3題)。
大問一は論説文(評論文)で、小問は2014年度以降8問が定着しています(解答数も同じです。そのうち1問が説明記述で、1~2問がその他の記述です)。
大問二が随筆で(論説文(評論文)の年度もあります)、小問は6~8問程度です(解答数もほぼ同じで、そのうち1~2問が記述です)。
大問三は「古文」で、小問は6~11問と年度によってまちまちです(解答数も同じで、そのうち1~2問が記述です)。
大問四は漢字(読み・書き)で、マーク方式の「同音(訓)異字判別」と「読み判別」です。

解答形式

「マーク方式」と「記述方式」が混在しています。
「現代文」のマーク方式では、傍線部内容に関しての空所補充・内容合致・理由説明・換言説明・表現特徴などです(組み合わせ選択肢が頻出)。記述方式では、35字以内あるいは50字以内の内容説明記述が出題されるほか、抜き出し問題(脱文挿入が必出)や漢字・慣用句・四字熟語・ことわざ等の知識問題などがあります。
「古文」では文法・現代語訳や内容解釈・換言説明・本文合致・和歌修辞などが、「マーク方式」と「記述方式」(稀に短文の説明記述もあります)で出題されます。また、文学史が必出です。「古典常識」としての語句の読み・書きも頻出しています。

 

明治大学政治経済学部 国語試験を攻略するための勉強法

知識問題

本学部の漢字(読み・書き)等の知識問題はレベルとしては標準的ですが、慣用句・四字熟語・ことわざなどと幅広く出題されるので注意が必要です。特に、漢字問題が大問とした独立したので(2017年度以降)、以前にも増して習熟する必要があるでしょう。
そこで、先ずは「己が実力」を把握することが重要です。共通テスト(センター試験)の漢字問題(要は「同音異字」「同訓異字」の判別)が基礎的語彙力のバロメーターとなります。最低10年分以上の過去問をこなしましょう。その結果次第で、具体的な学習を進めていきましょう。
尚、以下のサイトは「漢字問題」だけがまとめられていて便利です。
http://www.kanjijiten.net/center/index.html

解法

論説文(評論文)、随筆特有の解法、そして、全てに共通する解法です。それらを体系的に理解し定着させ、応用するために肝要なのは復習の仕方です。考え方のプロセスをトレースすることが必須です。特に間違った問題が肝要です。誤ってしまった「分岐点」をしっかりと確認しておきましょう。さらに、いくつもの練習問題を通じて同種の設問に共通する解き方のプロセスを身につけましょう。それが解法となります。
尚、具体的解法に就いては本HPの別サイト「大学入試”王道現代文”」を御覧ください。

記述問題

本学部では大問一の内容説明記述が合否の分岐点となります。
記述することに慣れることは当然として、正否の分かれ目となる最重要な要素を文末として他の必要な要素を積み上げていく(積上げ方式)という手法を完璧にマスターしましょう。そして、内容から必要度の優先順位を特定し、優先度の高いものから積み上げていきましょう。それぞれの要素を15~20字程度でまとめられるように徹底的に練習することが肝要です。35字以内若しくは50字以内の字数指定なので、2つ程度の要素でまとめられるように慣れておきましょう。尚、説明記述は短いほど難易度が高いことに留意しましょう。必要要素を絞り込み、どれだけ簡潔にまとめられるかがポイントです。 繰り返し練習しておきましょう。

古文

先ずは重要古文単語及び文法を徹底的に習得しましょう。現代語訳では無論「単語」の意味が最重要となりますし、「文法」は直接問われます。特に助動詞、助詞の意味・用法・接続は完全に定着させる必要があります。敬語の出題もあるので、習得が必要です。また、文学史が必出なので完全に定着させておきましょう。さらに、「古典常識」に関する語句の読み・書きや和歌修辞も出題されます。しっかりと確認しておくことが肝要です。

 

推奨テキスト

ここからは、勉強に役立つテキストをご紹介します。テキストには相性がありますので、できるかぎり書店で手にとって確かめることをおすすめします。
ここではテキストを知識編、現代文編、古文編に分けてご紹介します。

知識編

(1)『漢字 一問一答【完全版】』(東進ブックス)
(2)『現代文最重要語句(暗記いらずの)らくらく練習帳―熟語・慣用句・評論語句・外来語』(学研プラス)
(3)『新版完全征服 頻出現代文重要語700 三訂版』(ピアソン桐原)
(4)『現代文キーワード読解[改訂版]』(Z会出版)。

前項の「センター試験(漢字問題)」チェックで、5割未満の場合は(1)から、6割は(2)から、7割は(3)から、8割は(4)から始めるのが目安です。反復練習して完全習得しましょう。特に(4)では、「キーワード編」のみならず「頻出テーマ編」も熟読し、完全に理解しましょう。
尚、本学部頻出の文学史対策としては、『SPEED攻略10日間 国語 文学史』(Z会出版)が時系列も理解でき、コンパクトにまとめられているので覚えやすいでしょう。また、尚、和歌修辞法等の古典常識に就いては、学校配布の「国語便覧」を活用しましょう。

現代文編

(1)『システム現代文 バイブル編(改訂新版)』(水王舎)
初級レベルです。「解法」って何? といった皆さんにお薦めの入門書です。根本を徹底的に解説しており、マスターすれば解法は一通り理解できます。

(2)『大学受験スーパーゼミ 徹底攻略 現代文解法の新技術』(桐原書店)
中級レベルです。あらゆる問題形式に対応した解法を明示しています。中堅から難関私大へのステップアップ段階の一冊です。

(3)『入試現代文へのアクセス 完成編』(河合出版)
中~上級レベルです。読解へのアクセスで問題点を喚起し、選択肢設問の消去の根拠も明記されており、解法理解度を自己確認できます。自らの実力を把握することで、明治大学合格に自信が持てる一冊です。説明記述問題の基礎も習得できるでしょう。

(4)『[記述編]現代文のトレーニング(改訂版)』(Z会出版)
上級レベルです。頻出テーマに沿った問題構成で完成度を自己採点で把握可能です。政治経済学部の説明記述をクリアする一冊です。

(5)『明治大学政治経済学部過去問』
実戦レベルです。10年分以上確実にこなし、解法をトレースしましょう。

古文編

(1)『重要古文単語315(三訂版)』

(2)『標準古文単語650(三訂版)』(ともに桐原書店)
前者を反復して完全定着させた上で、後者を数回丁寧に通読しましょう。それで語彙はほぼ心配ないでしょう。

(3)『ステップアップノート30 古典文法基礎ドリル(三訂版)』(河合出版)
文法の基本が分かりやすくまとめられています。例文は品詞分解し現代語訳も必ずこなしましょう。

(4)『大学入試 全レベル問題集 古文 4 私大上位・私大最難関・国公立大レベル 新装版』(旺文社)
最難関私大などの良問14題を収録し、分かりやすく解説しています。古文の5つのジャンル別対策が掴める古文ジャンル解説、重要な文法と語句を併記した現代語訳、全ての問題に通じる最強の読解ルール等で、古文の読解に自信が持てる一冊です。

(5)『速読古文常識』(Z会出版)
古典常識習得用です。必修300語を収録しており、実戦的トレーニング文章の文脈で効率的に定着可能です。センター試験から難関私大まで対応しています。

 

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