「近畿地方」の「県境・一部の地名・都市の位置」等が示された「地図」からの出題。
内容は、「工業地帯」「地形の特色」「養殖漁業」「岬の名称」「気候の特色」等と多様。いきなり、江戸川取手特有の「えっ、何だっけ？」という問題がある。
２問ばかり確認してみる。
＜時間配分目安： 7分程度＞
 
【問２】 地図上の地名記述設問
「地図」に示されている「阪神工業地帯」(「問１」の問題)に含まれる３つの「都市名」を答える(漢字指定)。
「阪神」なので「大阪」と「神戸」とならないのが厄介だ。「(Ａ)市」は「西の端」、「(Ｃ)市」は「和歌山県で大阪府とのほぼ県境」なので、それぞれ「明石市」と「和歌山市」は何とかなる。問題は「(Ｂ)市」だ。普通であれば「大阪市」としてしまいそうだが、何か違うと気づきたい。「大阪湾」の「最奥部」ではないし湾に近すぎる。
そう、ここは「大阪市」の南隣り、「堺市」だ。難しい。
江戸川取手では「細部」にこだわった「詳細な知識」が求められている。
＜時間配分目安： 1分弱＞
 
【問５】地名の事項記述設問
「紀伊半島」にある「本州最南端の岬名」を答える(漢字指定)。これまた、ディープな「知識問題」だ。
ここまで押さえていれば、勝利間違いなし。「答え」は「潮岬」。「室戸岬」「足摺岬」(共に「高知県」)と混同する場合があるので注意すること。
すぐに思いつかなかったら、「捨て問」でいい。引きずってはいけない。
＜時間配分目安： 1分弱＞

「北海道旭川市」の「地形図」からの出題。
「地形図」を見た瞬間、「あっ、地理だ」と考えるのが当然だが、実は「歴史」の問題。混乱しないように。落ち着いて「設問」を読み、正しく理解すること。
そうすれば問題自体はとても平易だ。

「河川についての説明文」(①～⑤)からの問題。それぞれの「河川名」を答える(漢字指定)。
覚えているようで紛らわしい、確かなようであいまい、といった問題が並ぶ。いやらしい限りだ。が、これも江戸川取手らしさのひとつと覚悟すること。
特にややこしい１問だけ検討する。
 
【大問３−①】河川名
「横手盆地」を「北に流れ」、その後「北西」に向かい「市街地」を流れて、「海に注ぐ」。さあ、どうか？  「横手盆地」で「秋田県」と特定できなくてはいけない。
「秋田県」の「河川」、「雄物川」と「米代川」の２つは覚えておきたい。で、どっちだ？ 「米代川」はほぼ「東→西」に流れ「能代平野」へ、「雄物川」ほぼ「南→北」に流れ「秋田平野」へ、と覚えておきたい。無論、「横手盆地」は南部なので「答え」は「雄物川」となる。
「位置の感覚」を磨いておくことが重要。
＜時間配分目安： 1分弱＞

「10～13世紀の中国・朝鮮との関係についてのリード文」と「16世紀、ヨーロッパとの出会いについてのリード文」からの問題。
内容は、「朝鮮の王朝名」「文化史」「仏教史」「地名」「貿易名」「政策」等と多彩。だが、全て平易な基礎的問題。
スピーディーに「全問正解」する必要がある。

「江戸時代後期～明治時代後期までの年表」からの問題。
内容は、「人物名」「幕政改革」「地名」「条約」「年代正誤判定」等。
「年表」に並ぶ「できごと」は基礎的なものばかりなので、問題も易しいと思いきや、なかなか手強いものもある。以下、２問ほど検討しよう。

【問２（ｂ）】事項説明の複数選択肢設問
年表中②「天保の改革」について、「おこなわれたこと」を「２つ」答える(６択)。
「江戸時代三大改革」の「内容」が選択肢に並ぶ。基本的なことが多い。
先ずは、(イ)「株仲間解散」はすぐに分かる。問題はもうひとつだ。(オ)「上知令」が「知識」で定着していればいいのだが、そうでなければ、「消去法」で考える他ない。最終的にはたどり着けるはずだが、制限時間があるので、江戸川取手ではこの程度までの「詳細な知識」があった方がいい。
＜時間配分目安： 1分弱＞

【問５】不適切説明の選択肢設問
年表中⑤「戊辰戦争」についての説明で、「誤っているもの」を答える(４択)。
(ア)(イ)は即座に「正しい」と判定できなくてはいけない。(ウ)(エ)は悩むかも。「戊辰戦争」＝「江戸時代末」ととらえていると勘違いする。「戊辰戦争」が終わって「明治時代」が始まるのではないので、注意したい
。「王政復古の大号令」＝「明治時代の幕開け」⇒「戊辰戦争」⇒「五箇条の御誓文」⇒「箱館(函館)五稜郭の戦いで旧幕府軍降伏」＝「戊辰戦争終結」という「流れ」を理解しておきたい。従って、「答え」は(エ)になる。
やはり江戸川取手では、「一問一答」で「事項定着」させているだけではダメだ。「歴史」を「流れ」でつかんでおくこと。
＜時間配分目安： 1分弱＞

「日本の太平洋戦争での降伏から、直後のＧＨＱによる民主化政策についてのリード文」からの問題。
内容は、「宣言名」「人物名」「戦犯裁判」「経済の民主化」「教育の民主化」等と多種多様。
「漢字指定」「説明記述」もあるが、全て平易な基礎的問題。
一気に「全問正解」しなくてはいけない。

「予算の作成から議決まで、そして、歳入・歳出の内訳についてのリード文」からの問題。
内容は、「中央省庁」「国会」「租税制度」「歳出科目」等。
江戸川取手らしく、「易しい問題」の中に一瞬ドキッとするものが入っている。２問だけ確認してみる。
＜時間配分目安： 2分以内＞

【問１】役所名の事項記述設問
「リード文」中の「空欄(１)」に当てはまる「役所」を答える(漢字指定)。
「予算の作成」についてだ。「予算案は内閣が作成し、国会に提出する」、これは誰もが覚えている基本。
だが、ここでは「内閣」ではなく、「予算の原案」を作成する「役所」のことだ。あれっ？ そんなのあったっけ？ となるかもしれないが、焦ってはいけない。落ち着いて考える。
「お金」に関係する「役所」＝「財務省」となる。たとえ「知らないこと」が出題されても、自分が「知っていること」に結びつけて考えることが重要。
＜時間配分目安： 1分弱＞

【問３】制度の事項記述設問
「リード文」中の下線(１)「直接税」について、「所得の多い人ほど税率が高くなる制度」を答える(漢字４字指定)。
易しいじゃん、そう、「ルイシン課税」だ。が、「漢字」はどうか？ すぐに出てくるか？ 意外と落とし穴かもしれない。「累進課税(制度)」。しっかりと書けるようにしておきたい。
江戸川取手では、「漢字指定」が多い。分かっていながら得点できないということにならないよう、的確に「漢字定着」をさせておくこと。
＜時間配分目安： 1分弱＞

「日本国憲法65条並びに三権分立についてのリード文」からの問題。
内容は、「内閣」「シビリアンコントロール」「人物名」「省庁名」など多様。
「公民」の基本的問題が並ぶが、若干悩むものもある。以下、チェックしてみよう。
 
【問４】不適切説明の選択肢設問
「リード文」中の下線(２)「天皇」について、「国事行為」として「誤っているもの」を答える(４択)。
難しいわけではないが、勘違いしてしまう可能性がある。(ア)「最高裁判所長官」、(ウ)「国会」、(エ)「総選挙」に対して、(イ)は「外国の大使」、何かひとつだけ異質だ。聞いたことないぞ、おかしいんしゃないか、と「誤り」＝「答え」にしてしまわないか？　確かになんか変なのだが、それだけで判定してはダメ。「細部」を確認しなくてはいけない。すると、(ア)「最高裁判所長官」は「指名」となっている。気づく必要がある。「指名」するのは「内閣」で、「天皇」は「任命」だ。明らかに誤っている。「直感」も必要だが、「確認」は怠ってはいけない。
江戸川取手の「不適切説明選択肢」では「明白な誤り」があるものが多い。
＜時間配分目安： 1分弱＞
 
【問7】空所補充の事項記述設問
「リード文」中の空欄(４)に当てはまる「語句」を答える(漢字５字指定)。
「三権の均衡・抑制」について、「国会」は「内閣」に対し「内閣総理大臣の指名や(４)の議決」となっている。例の「三角矢印の図」がすぐに思い浮かぶはず。「国会」→「内閣」のもうひとつは「内閣不信任案の議決」、そうその通り。が、ここで、あれっ？　となってしまうと困る。「字数」が合わない。「内閣不信任」とすればいいだけなのだが、ガチガチに覚えていると、混乱してしまうかも。
「冷静さ」と「柔軟さ」が求められる。
＜時間配分目安： 1分弱＞