横浜共立学園中学校の傾向と対策
横浜共立学園中学校の入試傾向をプロ家庭教師の視点で解説します。役立つプロのノウハウをご覧ください。
お手元に過去問をご用意ください。 ※問題は、A方式
受験の攻略ポイント
神奈川県の女子難関校。どの科目も、標準的な問題を難なく解けるようになるとともに、各科目それぞれ、横浜協立学園の傾向に合わせた対策を十分にとっておこう。
算数 | 難問が少なく典型的な問題が中心であるが、試験時間はやや短いため、素早く正確な「処理能力」が求められる。 |
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国語 | 「説明記述問題」は、まとめ方に「要領」が必要なものが多いため、対策が必須。 |
社会 | 時間と解答数を考え合わせると、相当な「スピード」と「処理能力」の高さが求められる。 |
理科 | 細かい知識より思考力を重点的に評価しようとする傾向のため、物事に筋道を立てて考える習慣を養っておく必要あり。 |
算数の攻略ポイント
本校では、平面図形、立体図形、割合、速さに関する問題がよく出題される。大型問題での出題分野に偏りが見られるので、これらの分野はシッカリ押さえておきたい。ただし、B方式の出題傾向・レベルは、A方式とは異なるので注意が必要である。
2023年度 A方式
分野・単元 | 難度 | 時間配分 | 必答問題 |
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【大問1】小問集合 | 標準 | 13分 | ★ |
【大問2】流水算 | 標準 | 8分 | |
【大問3】食塩水 | 標準 | 10分 | |
【大問4】平面図形 | 易 | 3分 | ★ |
【大問5】立体図形 | 標準 | 7分 |
国語の攻略ポイント
※本校は例年、2回の試験が実施されているが、ここは全て「A方式」についての説明。
「小説」(あるいは「随筆」。
2023年度は「小説」)、「論説文」(あるいは「説明文」。本年度は「論説文」)、「漢字問題」、各1題の大問3題という出題形式が定着している(本年度も同)。解答数は35前後(本年度はやや減って31)。文章量は5000~6000字程度(本年度は約5800字)。「解答形式」は、「選択肢」(「不適切」「本文内容合致」「複数完全解答」などあり)、「空所補充」、「抜き出し」、「事項記述」(本年度は未出)、「説明記述」(例年5~7問程度だったが、近年は減少傾向で本年度は昨年度と同じで2問。新傾向として定着か?)、「総合的知識問題」など。本校の特徴は、「説明記述問題」にある。「記述すべき内容」がつかめても、いざまとめようとするとうまくいかない。まとめ方に「要領」が必要なものが多いのだ。尚、近年増加傾向にある「抜き出し問題」、本年度は4問ある(要注意)。そして、他校に比べて「時間」が短いことにも要配慮(「50分」の学校が多い)。いずれにしても、本校に備えた「万全の対策」が必要になる。100点満点。試験時間は45分。
2023年度 A方式
分野・単元 | 難度 | 時間配分 | 必答問題 |
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【大問一】「漢字の読み書き」(「読み」3問・「書き取り」5問) | 易 | 2分 | |
【大問二】「小説の読解」(「説明記述」あり) | 標準 | 22分 | ★ |
【大問三】「論説文の読解」(「長文説明記述」「具体例判別」あり) | 標準 | 21分 |
理科の攻略ポイント
物理・化学・生物・地学の4分野から大問4題の出題であった。一昨年見られた各分野からの小問集合は今年も見られなかった。今年度の大問は、化学分野では「ものの溶け方」、物理分野では「物体の運動」、地学分野では「天体・天気の変化」、生物分野では「植物の成長」がテーマであった。
例年各分野からまんべんなく出題されており、特定の分野だけにこだわることなく、すべての単元をしっかり学習することが大切である。
2023年度 A方式
分野・単元 | 難度 | 時間配分 | 必答問題 |
---|---|---|---|
【大問1】化学 ものの溶け方 | 標準 | 10分 | |
【大問2】地学 天体・天気の変化 | 標準 | 10分 | ★ |
【大問3】生物 植物の育ち方 | 標準 | 10分 | ★ |
【大問4】物理 物体の運動 | やや難 | 10分 |
社会の攻略ポイント
※本校は例年、2回の試験が実施されているが、ここは全て「A方式」についての説明。
「地理」「歴史」「公民」「時事」の各単元からの出題、そして、「考察問題」や「一般常識」なども問われる(2023年度は未出)。
大問は例年4題(本年度も同)。「単元対応形式(一部他単元の混在があり得る)」と「単元融合型総合形式」の大問が例年ある。本年度は前者3題と後者1題だ。全解答数は50程度(本年度は47)。単元別配点比率では、「歴史」が主流(本年度は4割強)で、以下、「地理」(4割弱)・「公民」(2割弱)と続き、「時事」と「その他」がわずか(ともに1割未満)。設問では、「リード文」や「単一テーマ」についての「説明文」などに関連するさまざまな「地図」「地形図」「統計資料」「歴史史料」「写真」「図版」などからの、各単元に対応した「小問」が並ぶ(本年度は「歴史史料」「地形図」「写真」「図版」は未出)。解答形式は、「選択肢」(「不適切」「組み合わせ」「複数完全解答」等あり)、「事項・人名・地名等記述」(「漢字等指定」などあり)、「時期整序」、「説明記述」(例年数問程度。本年度は昨年度と同じ3問)などだ。最大の特徴は、「平易な問題」の中に突然「超難問」が現れること(例年「歴史」単元が多いが、本年度は「地理」単元)。「設問」にも一筋縄ではいかない「クセ」があり、一瞬、気が動転してしまう可能性がある。時間と解答数を考え合わせると、相当な「スピード」と「処理能力」の高さが求められる。100点満点。試験時間は40分。
2023年度 A方式
分野・単元 | 難度 | 時間配分 | 必答問題 |
---|---|---|---|
【大問1】「総合」(「地理」「歴史」「公民」) | やや難 | 14分 | |
【大問2】「地理」(「地名・数字記述」あり) | やや難 | 7.5分 | |
【大問3】「歴史」(「時期整序」「位置特定」あり) | 標準 | 11分 | ★ |
【大問4】「公民」(「時事」「その他」各1問あり) | 標準 | 7.5分 |
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学校 | 横浜共立学園中学校 |
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偏差値 | 2023予測偏差値 B 53(サピックス80%) |
併願校 |
慶應義塾湘南藤沢中・渋谷教育学園渋谷中・洗足学園中が多く見られる。 *入試日程の変更にご注意ください |
合格者 | 合格最低点を見ると、年度による差があるが、事前の過去問対策では最低65%はクリアしよう。出身塾別で見ると、日能研が多く、四谷大塚・サピックス・早稲田アカデミーが続いている。 |
進学実績 | 横浜国立大・横浜市立大・東大を始めとした国立大に10%、早稲田大・慶應義塾大・上智大に90%以上、MARCHに110%が合格している。 |
その他 | 高校での募集を行わない完全中高一貫校。神奈川の女子御三家のひとつ。キリスト教に基づく教育方針となっている。 |
基本情報 |
所在地 〒231-8662 神奈川県横浜市中区山手町212 最寄駅 JR「石川町駅」徒歩10分・JR「保土ヶ谷駅」「桜木町駅」よりバス地蔵坂上1分 連絡先 045-641-3785 沿革 明治4年開校。 |