洗足学園中学校の傾向と対策
洗足学園中学校の入試傾向をプロ家庭教師の視点で解説します。役立つプロのノウハウをご覧ください。
お手元に過去問をご用意ください。 ※問題は、第2回
受験の攻略ポイント
神奈川の女子難関校。どの科目も、標準的な問題を難なく解けるようになるとともに、各科目それぞれ、洗足学園の傾向に合わせた対策を十分にしておこう。
算数 | 条件や状況を整理しながら考える力が強く求められる。式や考え方を記述する問題が一部あり対策が必要。 |
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国語 | 「説明記述」での「複雑な設問内容」をいかに的確に解きほぐすかが、最大の攻略ポイント。 |
社会 | いかに「細部」に着目して「判断」できるか、いかに「知っていること」に結びつけられるかということが重要。 |
理科 | 「知識量」「スピード」「計算力」のどれも問われる難易度の高いテストになっているため、対策は必須。 |
算数の攻略ポイント
本校では、後半の大型問題で速さや容器に水を入れる問題などがよく出題される。これらの問題ではグラフが与えられていて、それを読み取りながら考える場合が多い。
その他には、数の性質・規則性に関する問題や条件を整理して考える問題も多い。
なお、前半の一行問題では、あらゆる分野から出題され目立った傾向はない。
2022年度 第2回
分野・単元 | 難度 | 時間配分 | 必答問題 |
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【大問1】四則計算 | 易 | 2分 | ★ |
【大問2】一行問題 | 標準 | 7分 | ★ |
【大問3】一行問題 | 標準 | 13分 | |
【大問4】点の移動 | 標準 | 14分 | |
【大問5】差集め算 | やや難 | 14分 |
国語の攻略ポイント
※本校は例年3回の試験が実施されているが、ここでは全て「第二回試験」についての説明。
「論説文」(あるいは「説明文」。
2022年度は「論説文」)と「小説」の大問2題という出題形式(本年度も同)。「漢字問題」や「総合的知識問題」は小問扱い。総文字数は例年6500~8000字前後だったが、近年は減少傾向で本年度は約5400字。解答数は25程度で、本年度は増加して30。「設問形式」「設問内容」は、「選択肢」「抜き出し」「空所補充」「脱文挿入」「本文合致」(本年度は「脱文挿入」未出)、「説明記述」(5~8問程度。本年度は昨年度と同じ6問)など。尚、本年度は本校としては初出の「内容推測記述設問」があった(新傾向か? 今後の動向に要注意)。本校の特徴は、「説明記述」の難易度が高いということだ(そもそも「設問内容」が素直ではないものが多い)。さらに、配点比率も高い(本年度は45%)。時間と解答数を考えると、当然ながら「説明記述対策」が最重要となる。100点満点。試験時間は50分。
2022年度 第2回
分野・単元 | 難度 | 時間配分 | 必答問題 |
---|---|---|---|
【大問一】「論説文の読解」(説明記述・漢字書きとりあり) | 標準 | 25分 | ★ |
【大問二】(内容推測記述・総合的知識問題あり) | やや難 | 25分 |
社会の攻略ポイント
※本校は例年3回の試験が実施されているが、ここでは全て「第2回試験」についての説明。
「地理」「歴史」「公民」「時事」、全ての単元から出題さる(2022年度も同)。尚、昨年度出題された「考察問題」、本年度は未出だったが、新たな「大学入試制度」を意識したものなので、来年度以降も引き続き要注意だ。
大問は例年3題(本年度も同)。各大問は基本的には各単元対応だが、一部他の単元が混在する年度もある(本年度も混在あり)。配点比率は例年「歴史」「地理」「公民」がほぼ同じで各3割程度だったが、昨年度同様に本年度も変動があった。「公民」がトップの3割半で、「歴史」は3割強、「地理」は2割強、「時事」が1割弱(近年動いているので注意したい)。全解答数は30程度(本年度は30)。出題形式は、「リード文」や「単一テーマ」に対する「説明文」、それに関するさまざまな「地図」「地形図」「統計資料」「模式図」「歴史史料」「写真」「図版」などからの(本年度は「地図」、「統計資料」、「史料」、「条文」、「図版」)、各単元に応じた「小問」が並ぶというもの。本校の特徴は、「統計資料」の読み取りで「難問」が多いこと、また、一部の「選択肢設問」で紛らわしく(「不適切」「組み合わせ」も混在)、判別が難しいものがあること。両者に「共通」しているのは「あと一歩の深知り知識」が求められていることだ(本年度は特に「歴史」単元)。そして、「社会」「理科」の試験を同じ時間内に実施するという点も大きな特色だ。「時間配分」がとても重要になる。万全な対策が必要だ。75点満点。試験時間は「理科」と合わせて60分。
2022年度 第2回
分野・単元 | 難度 | 時間配分 | 必答問題 |
---|---|---|---|
[大問1]「地理」(「時事」2問、「公民」1問あり) | 標準 | 10分 | ★ |
[大問2]「歴史」(「説明記述」1問あり) | やや難 | 10分 | |
[大問3]「公民」(「時事」1問あり) | やや難 | 10分 |
理科の攻略ポイント
「生物分野」…本年度はおもにヒトの内臓の仕組みに関する問題で平易な内容だった。
「地学分野」…太陽系の惑星についての問題で、基礎的な設問から難易度の高い設問までレベルの幅が広かった。
「物理分野」…一昨年度は「電気」、昨年度は「光」と苦手としやすい分野が続いている。本年度は後半に「浮力」の問題があったものの意外に易しかった。
「化学分野」…海水から食塩を取り出す実験に関する問題で、計算を必要とする設問も多く【大問4】と並んで難度の高い問題になっている。
引き続き、本年度の問題も昨年同様、高水準を保っている。
2022年度 第2回
分野・単元 | 難度 | 時間配分 | 必答問題 |
---|---|---|---|
【大問1】物理分野…海面上昇・浮力 | 標準 | 8分 | ★ |
【大問2】化学分野…食塩の作り方 | やや難 | 8分 | |
【大問3】生物分野…ヒトの内臓のはたらき | 標準 | 6分 | ★ |
【大問4】地学分野…太陽系の惑星 | やや難 | 8分 |
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学校 | 洗足学園中学校 |
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偏差値 | 2023予測偏差値①65(四谷大塚80%)①57(サピックス80%) |
併願校 |
豊島岡女子中・広尾学園中・横浜共立中・鷗友学園女子中が多く見られる。 *入試日程の変更にご注意ください |
合格者 | 合格最低点を見ると、年度による差があるが、事前の過去問対策では最低65%はクリアしよう。出身塾別で見ると、日能研が多く、サピックス・四谷大塚・早稲田アカデミーが続いている。 |
進学実績 | 東大・東京外語大・横浜国立大を始めとした国立大に20%、早稲田大・慶應義塾大・上智大に90%、MARCHに140%が合格している。 |
その他 | 高校での募集を行わない、完全中高一貫校。英語教育が重視され、アメリカやイギリスでの語学研修や短・長期留学なども行われている。 |
基本情報 |
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