巣鴨中学校の傾向と対策
巣鴨中学校の入試傾向をプロ家庭教師の視点で解説します。役立つプロのノウハウをご覧ください。
お手元に過去問をご用意ください。 ※問題は、第Ⅱ期
受験の攻略ポイント
東京の男子難関校。どの科目も、難関進学校レベルにあり、標準的な問題が解けるということは最低条件として、巣鴨の傾向に合わせた対策を十分に取っておこう。
算数 | 出題される分野は決まっているので、その分野の勉強に重きを置く。また記述式の解答に慣れておく必要あり。 |
---|---|
国語 | 説明的文章は、論理構成が複雑な硬い文章が出題されることが多いため、慣れておく必要あり。 |
社会 | 地歴重視。地理はよく出される分野があり、歴史は細かい知識まで必要な場合があるため、それぞれ対策が必須。 |
理科 | 勝敗を分けるのは物理・化学分野での得点力。十分な基本的知識と、計算問題への対応力が求められる。 |
算数の攻略ポイント
【規則性の問題・数の性質・場合の数・速さ・特殊算(割合と比をふくむ)】
…これらの分野のうち、本年度【大問1】には「数の性質」「場合の数」「特殊算(つるかめ算・割合と比)」が出題され、どれも練習してきた問題に似ているとは言え、昨年度のものよりはレベルが上がった。
【平面図形】…辺の比を利用して解く問題が多い。本年度は【大問1】(6)のみにとどまり、3つの円の中心を結べば解けるという易しいものだった。だからこそ、来年度は注意したい分野とも言える。
【立体図形】…本年度は【大問3】に円すいの問題が出された。昨年度の立体の切断はレベルが高く、本年度のものも易しくはなかったので、引き続き注意を要する分野である。
2022年度 第2回
分野・単元 | 難度 | 時間配分 | 必答問題 |
---|---|---|---|
【大問1】一行問題集 | 標準 | 18分 | ★ |
【大問2】食塩水 | 標準 | 10分 | ★ |
【大問3】円すい | やや難 | 10分 | |
【大問4】約束記号 | やや難 | 12分 |
国語の攻略ポイント
例年通り、漢字の問題が一題と読解問題二題の構成である。
読解問題の素材文は、論説文・随筆文(説明的な内容が多い)だが、ここ数年の随筆文は情緒的な内容で文学寄りであった。
形式では書き抜き・記述など、言葉で答える字数指定の問題が多数あるので、類似問題で練習を。
2022年度 第2回
分野・単元 | 難度 | 時間配分 | 必答問題 |
---|---|---|---|
【大問一】漢字の書き取り | 標準 | 3分 | ★ |
【大問二】説明文の読解 | やや難 | 26分 | ★ |
【大問三】随筆文の読解 | 標準 | 21分 |
社会の攻略ポイント
配点と問題数をみると、地理・歴史分野がやや多めで、地理・歴史に重点が置かれている。
各分野、広い範囲のどこから出題されるかわからないが、地理はよく出される分野(農産物や雨温図など)があるので、特に念入りに学習しておきたい。
歴史は細かい知識まで必要な場合があるため、各事項の関連部分まで含めて覚えておくこと。
2022年度 第2回
分野・単元 | 難度 | 時間配分 | 必答問題 |
---|---|---|---|
【大問1】地理分野 | 標準 | 10分 | ★ |
【大問2】歴史分野 | やや難 | 14分 | ★ |
【大問3】政治経済分野 | 標準 | 6分 |
理科の攻略ポイント
巣鴨中学の理科でもっとも特筆すべきことは、大問のうち1題は計算を主とするものが出されているということだろう。本年度では【大問2】物理分野(ばね・輪じく・浮力)、【大問4】(500円硬貨の合金)からの出題がそれで、【大問1】【大問3】にも後半計算問題ガ見られ、全体としては大変水準が高かった。
これまで以上に計算問題のシェアが高まると、かつての難問巣鴨復活の予測も成り立つ。
ただし知識を問う設問はほとんどが基本的なレベルであり、分野に関わらず受験生にとっては点数を稼ぐ格好の草刈り場となっている。こちらが狙い目だ。
2022年度 第2回
分野・単元 | 難度 | 時間配分 | 必答問題 |
---|---|---|---|
【大問1】生物…植物に関する葉と茎・光合成と呼吸 | 標準 | 8分 | ★ |
【大問2】物理…ばね・てんびん・浮力 | やや難 | 8分 | |
【大問3】地学…太陽の年周運動 | 標準 | 7分 | ★ |
【大問4】化学…500円硬貨の合金 | 標準 | 7分 |
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学校 | 巣鴨中学校 |
---|---|
偏差値 | 2023予測偏差値 ➁55(四谷大塚80%)➁53(サピックス80%) |
併願校 |
本郷中・城北中・芝中・東京都市大付中・世田谷学園中・高輪中が多く見られる。 *入試日程の変更にご注意ください |
合格者 | 合格最低点など具体的な数値は非公表だが、問題の難易度から判断すると、およそ65%程度が合格ラインではないかと推測される。出身塾別で見ると、サピックスが多く、四谷大塚・日能研・早稲田アカデミーが続いている。 |
進学実績 | 東大・東工大・一橋大を始めとした国立大に3割、早稲田大・慶應義塾大・上智大に7割、MARCHに6割が合格している。 |
その他 | 努力主義・英才早教育を柱にした文武両道の校風。医学部への合格実績は高い。 |
基本情報 |
所在地 〒170-0012東京都豊島区上池袋1-21-1 最寄駅 JR「大塚駅」徒歩10分/「池袋駅」徒歩15分・東武東上線「北池袋駅」徒歩10分・都営三田線「西巣鴨駅」徒歩15分 連絡先 ℡:03-3918-5311 沿革 大正11年開校。 |