暁星中学校の傾向と対策
暁星中学校の入試傾向をプロ家庭教師の視点で解説します。役立つプロのノウハウをご覧ください。
お手元に過去問をご用意ください。
受験の攻略ポイント
東京の男子難関校。科目ごとに難易度に差がある。比較的易しめな科目も、「易しいとはいっても男子難関進学校の中では」なので、基本事項をまんべんなく習得した上で、しっかり対策をしよう。
算数 | 「平面図形」「速さ」「文章題」「整数の性質」が頻出。難問以外は確実に解答することが必須。 |
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国語 | 書くべき内容の類推が必要な記述問題が多い。「記述力」が合否をわけるため、「記述力」の向上が必須。 |
社会 | 出題範囲は各分野とも幅広く、まんべんない。各分野で大きな穴を作らないようにする必要あり。 |
理科 | 典型的な問題が出題されるが、量が多く時間がかかるため、まずは基礎事項をしっかり固める必要あり。 |
新しい傾向の出題が見られました
暁星中学校では2019年度入試より、新しい傾向の出題がみられる。2020年度大学入試改革を踏まえた出題とみられ、受験生には対策が必要だ。
・2020年度 国語 【問10】
作文記述問題
与えられたテーマについて200~300字程度で自由に書かせる問題。
一定の量の文章を破綻なくまとめられる作文力を問われている。これまでの体験から特に印象深かった出来事を思い出し、どんなことを感じたかなどまとめる練習をしてみよう。
算数の攻略ポイント
本年度は大問5題。「速さ」から2題「立体図形」「割合の文章題」「数の性質」から各1題の構成であった。過去の出題を見ると、「平面図形」「速さとダイヤグラム」「文章題」「数の性質」「割合と比」の5分野が頻出。
本年度第1回入試の合格者平均は63点で昨年度の反動から大幅に難度が上がっている。ここ数年を見ると、合格者平均は乱高下している。各単元の基本を定着させることはもちろんのこと、上記単元を中心に多少難度の高い問題も意識した問題演習が必要である。
2022年度 第1回
分野・単元 | 難度 | 時間配分 | 必答問題 |
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【大問1】立体図形 | 易 | 8分 | ★ |
【大問2】旅人算と比 | やや難 | 12分 | |
【大問3】 旅人算とダイヤグラム | 難 | 15分 | |
【大問4】割合の文章題 | 易 | 5分 | ★ |
【大問5】数の性質 | 標準 | 10分 | ★ |
国語の攻略ポイント
文学的文章の長文読解の一題だけという構成が定形となっている。漢字・記号選択が数問と残りは全て記述問題という、記述に特化した構成である。
字数指定のあるものと無いものがある。小説の読解と記述の訓練を集中して行いたい。
また、最後に出される小作文とも言える記述も本校の特色である。300~400字くらいでいろいろなことを作文してみて、まとめ方のコツをつかんでおこう。
2022年度 第1回
分野・単元 | 難度 | 時間配分 | 必答問題 |
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【大問】小説の読解 | やや難 | 50分 | ★ |
社会の攻略ポイント
大問3~4つ、総解答数50~70の記号選択・用語記入の問題で資料も数多く出される。出題範囲は各分野から幅広いが、2017年度では地理分野に大きく比重が傾き、2018年度~2021年度では歴史分野の問題数が多かった。
年度により、出題範囲が変わることが予想されるので、学習範囲に抜けがないように注意し、どこから出されても慌てないように準備したい。
2022年度 第1回
分野・単元 | 難度 | 時間配分 | 必答問題 |
---|---|---|---|
【大問1】歴史分野 | 標準 | 11分 | |
【大問2】政治経済分野 | やや難 | 13分 | ★ |
【大問3】地理分野 | 標準 | 16分 | ★ |
理科の攻略ポイント
化学・物理・地学・生物の4分野からの出題であった。例年本校理科の入試では、趣向を凝らしたユニークな内容の出題が見られる。いかなる出題であっても、解答の基本となるものは学習した知識である。
天体・電気など出題頻度の高い単元もあるが、何が出題されても大丈夫なようにしっかり学習して頂きたい。苦手分野を作ることなく、各分野の基本をまんべんなく身につけることが大切である。
2022年度 第1回
分野・単元 | 難度 | 時間配分 | 必答問題 |
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【大問1】 生物分野 有酸素運動と無酸素運動 | 標準 | 8分 | |
【大問2】 化学分野 尿素の結晶を作る実験 | 標準 | 10分 | ★ |
【大問3】 地学分野 地学総合問題 | 標準 | 8分 | ★ |
【大問4】 物理分野 凸レンズによる像 | やや難 | 14分 |
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伸びる受験生はどうしているのか?家庭でのサポートで親が気をつけるべきことは何か?勉強のサポートの仕方から親子の関係性など・・・ぜひ参考にしてください。
学校 | 暁星中学校 |
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偏差値 | 2023予測偏差値➁58(四谷大塚80%) |
併願校 |
1月入試では立教新座中、2月は渋谷教育学園渋谷中・芝中・桐朋中・本郷中・明大明治中が多く見られる。 *入試日程の変更にご注意ください |
合格者 | 合格最低点を見ると、年度による差があるが、事前の過去問対策では最低55%はクリアしよう。出身塾別で見ると、サピックスが多く、四谷大塚・早稲田アカデミー、日能研が続いている。リーダーズブレインの生徒も同様の塾生が多い。 |
進学実績 | 東大・東工大・一橋大を始めとした国立大に2割、早稲田大・慶應義塾大・上智大に約8割、MARCHに6割が合格している。また、毎年卒業生の4割程度が上記大学の進学を目指して大学進学浪人を選択している。 |
その他 | キリスト教(カトリック)系の男子校。高校募集をしていない完全中高一貫教育を行う。 |
基本情報 |
所在地 〒102-8133 東京都千代田区富士見1−2−5 最寄駅 東西線・半蔵門線・都営新宿線「九段下」より徒歩5分、JR・有楽町線・南北線「飯田橋」より徒歩8分 連絡先 ℡:03-3262-3291 沿革 明治21年開校。 |