法政大学中学校の傾向と対策
法政大学中学校の入試傾向をプロ家庭教師の視点で解説します。役立つプロのノウハウをご覧ください。
お手元に過去問をご用意ください。 ※問題は、第1回
受験の攻略ポイント
法政系列の共学校。どの科目も、標準的な問題が多い。すべての分野の基本事項をまんべんなく習得した上で、各科目それぞれ、法政大学中学の傾向に合わせた対策を十分にしておこう。
算数 | 標準的な問題が多く平均点も高い。普段からミスをせずに着実に解答していく姿勢が必要。 |
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国語 | 文章が多めなので読むスピードも必要。読解ができれば答えられる問題が多く、素直に実力が試されている。 |
社会 | 基本事項の出題が多いのでテキストで丁寧な学習を。あわせて資料やグラフの読み取りに習熟しておくこと。 |
理科 | 問題は易しめなので平均点も高い。基礎知識を充実させた上で、解答のスピードも意識する必要がある。 |
算数の攻略ポイント
場合の数…大問の1つとしてよく出題されている。3年続けて【大問3】に出題された(【大問2】(4)にも出題あり)。
立体図形…水そうに水を入れる問題がよく出されたが、本年度では【大問5】で立体の切断とその対積を求めるもので(2)は難問。
平面図形…いろいろな分野から複数の出題を見る。【大問4】のような辺の比や面積の比を使う図形は強化しておきたい。
2022年度 第2回
分野・単元 | 難度 | 時間配分 | 必答問題 |
---|---|---|---|
【大問1】計算問題 | 易 | 6分 | ★ |
【大問2】小問集 | 易 | 16分 | ★ |
【大問3】場合の数(組み合わせ) | 標準 | 6分 | ★ |
【大問4】辺の比と面積の比 | 標準 | 6分 | |
【大問5】立方体の切断と体積 | 標準 | 8分 | |
【大問6】差集め算 | 標準 | 8分 | ★ |
国語の攻略ポイント
文学的文章・説明的文章の読解が毎年出されている。
文学的文章は小説・随筆のどちらも出題があるので、どちらの文章にも対応できるようにしておきたい。
記述問題もしっかり出されるので、過去問で出題のパターンに慣れておこう。
2022年度 第2回
分野・単元 | 難度 | 時間配分 | 必答問題 |
---|---|---|---|
【大問一】小説の読解 | 標準 | 25分 | ★ |
【大問二】論説文の読解 | やや難 | 25分 |
社会の攻略ポイント
地理・歴史・政治経済の各分野が例年、一定のパターンで出題されている。過去の試験問題で十分に見ておこう。各種資料が多く用いられるので、資料やデータの見方や比べ方が得意になっておくと心強い。資料を読み取って書く記述問題にも慣れが必要である。
2022年度 第2回
分野・単元 | 難度 | 時間配分 | 必答問題 |
---|---|---|---|
【大問1】地理分野 | 標準 | 12分 | ★ |
【大問2】歴史分野 | やや難 | 14分 | ★ |
【大問3】政治経済分野 | 標準 | 9分 |
理科の攻略ポイント
時事問題または雑学問題…他校と異なり、当校の最大の特徴であった「時事問題」・「雑学問題」は、いったん2020年度第2回のテストでは姿を消したものの、2021年度は【大問3】に新型コロナウィルス関連の問題、本年度は【大問1】「日本の米の特色について」のように復活の兆しが見える。
来年度の予測は立てにくくまだ方向性は定まらないといえる。
生物・地学…この2分野における基本的な知識を問う大問もテストの中では多くを占めるのでオーソドックスな勉強は欠かせない(【大問4】【大問5】)。
物理・化学分野…通常の問題とは少し視点の異なった問題が出題されることがあるので注意したい。ただし本年度は生物分野である【大問1】や細かい知識を問われる【大問4】のほうが手強かった。
2022年度 第2回
分野・単元 | 難度 | 時間配分 | 必答問題 |
---|---|---|---|
【大問1】日本の米 | やや難 | 7分 | |
【大問2】熱の伝わり方 | 易 | 7分 | ★ |
【大問3】水溶液の判別 | 易 | 7分 | ★ |
【大問4】生物の冬越し | 標準 | 7分 | |
【大問5】月の運動 | 易 | 7分 | ★ |
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学校 | 法政大学中学校 |
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偏差値 | 2023予測偏差値 ①男 54/女56(四谷大塚80%)①男45/女45(サピックス80%) |
併願校 |
1月入試では栄東中・専修大学松戸中・ 西武文理、2月入試では国学院久我山・明大明治・青山学院・法政第二が多く見られる。 |
合格者 | 合格最低点を見ると、年度による差があるが、事前の過去問対策では最低72%はクリアしよう。出身塾別で見ると、日能研・早稲田アカデミー・SAPIXがほぼ同数で並んでいる。 |
進学実績 | 例年、約85%が推薦入学で法政大学へ進学。高校3年間の総合成績、英語資格試験および基礎的思考力で定める基準を満たすことが条件。推薦権を保持したまま、他の国公私立大学を受験することも可能。 |
その他 | 法政大学の「自由と進歩」、創立より続く法政中学の「自主・自律」の精神を追求し、世界と日本の未来を創造する人間の育成を中高一貫教育を通じてをめざす。一貫校ではあるが、高校からの入学100名程度受け入れている。 |
基本情報 |
所在地 〒181-0002 東京都三鷹市牟礼4-3-1 最寄駅 京王井の頭線「井の頭公園」駅下車徒歩約12分 JR線「三鷹駅」南口バス乗り場1番久我山行き(京王バス約9分)「西ヶ原」下車徒歩約5分 連絡先 ℡:0422-79-6230 沿革 1936年創立。2007年に現校地へ移転、現校名に改称。 |