江戸川学園取手高等学校 入試対策
2018年度「江戸川学園取手高等学校の英語」
攻略のための学習方法
合格のために必要な文法事項で重要と思われる事項について、何点か確認したい。
第一に分詞である。分詞は『現在分詞』と『過去分詞』がある。それぞれの用法の中で、しっかり押さえておいて欲しいのが『現在分詞の形容詞的用法』ならびに『過去分詞の形容詞的用法』である。どちらも純粋な『形容詞』ではないが、あたかも文章中で『形容詞』のような働きをするので、『形容詞的』用法と呼ばれる。それでは、『形容詞』の働きとは何か。端的に言えば、名詞を修飾するということである。
したがって、「~ing(現在分詞)」も「過去分詞」も修飾したい「名詞」の前(通常の形容詞の位置)に置かれ、意味は「~している(現在分詞)」、「~された(過去分詞)」となる。ただし、基本的にどちらも動詞としての機能も持っているので「前置詞句(前置詞+名詞)」や「目的語」を伴う場合もある。
そうした場合に、修飾したい名詞の前に「現在分詞」や「過去分詞」を置くと間があき、どの名詞を修飾するのかが分かりづらくなってしまうので、後ろに「分詞」を置く(後置)という方法がとられる。これは、高校英語や大学入試では必須事項である。しっかり今の段階で理解をしておこう。
第二に不定詞である。不定詞は長文読解において極めて重要な文法事項であり、大学入試を見据えた場合にも必ず出題される最重要事項であるので、この高校受験を機会にしっかり学習して欲しい。以下に不定詞の用法を述べるが、分けても重要なのが「副詞用法」であることを念頭に置きながら読んで欲しい。
①「名詞用法」である。名詞的な使い方をする用法である。つまり主語又は目的語になったりする。主語になる例としては「To play tennis is fun.」のような文であり、「テニスをすることは~」となる。目的語になる例としては「The heavy rain made it impossible for me to go out.」である。しかも、この例は「形式目的語」を用いる場合である。
②「形容詞用法」。文字通り、形容詞のような働きをする不定詞である。形容詞の本来的な用法は、名詞を修飾することである。例えば、「I have a lot of work to do.」となる。不定詞(形容詞的用法)は、修飾する名詞の直後に置き「~ための」と訳す。
③「副詞用法」である。これが一番厄介であろう。なぜなら、この用法の中にさらに主要な働きだけでも「4つ」あるからである。
(ⅰ)目的。例文は「You should go to a store to buy a book.」であり、「本を買うために~」となる。
(ⅱ)原因。「I am glad to see you.」の英文で「お会いできて嬉しい」となる。つまり、嬉しい(感情)原因が「あなたと会えた」ことである。
(ⅲ)結果。「His father lived to be ninety.」である。直訳すれば「生きて(結果的に)90歳になった」となり、意味的には「90歳まで生きた」となる。
(ⅳ)判断基準である。例えば「You are kind enough to do such a thing.」。つまり「親切である」という判断基準が「そんなことをする」ということである。
以上、概観的に重要文法事項を述べてみましたが、単に高校受験だけではなく将来的な大学受験を見据えた英語の学習であることを忘れないで欲しい。
志望校への最短距離を
プロ家庭教師相談
2018年度「江戸川学園取手高等学校の英語」の
攻略ポイント
特徴と時間配分
大問1は、適語選択・語形変化問題<6分>。基本的な文法知識・熟語の知識が問われる。
大問2は、整序問題<7分>。基本的英作の練習を積むこと。
大問3は、単語定義問題<6分>。内容をよく吟味すること。
大問4は、ノンフィクションの長文読解問題<7分>。本文中の適語を補充する問題。
大問5は、長文読解総合問題<27分>。
大問6は、和文英訳問題<7分>。基本的英文はしっかりライティングできるように。
【大問1】適合選択問題
- 時間配分:6分
すべて標準的な問題。
(1)forgetはto不定詞と結びつきと未来のことを表す。
(2)比較を強調したい。
(3)~に話しかけるという表現にはto が必要。
(4)現在完了形の経験用法を覚えること。
(5)had betterの否定形を考える。
(6)3人の子供うち残りの2人を表す表現はthe others。
(7)時を表す副詞節の時制は未来の場合でも現在形を用いる。
(8)「~で死ぬ」を表すイディオムを考える。
(9)後ろが文章であるので接続詞を選ぶ。
(10)過去分詞の形容詞用法で後置修飾を考える。
【大問2】整序問題
- 時間配分:6分
(1)付帯状況のwithをうまく使い切ること。
(2)it is ~of … to ― の構文を用いること。ofを補う。
(3)比較の原級構文。
(4)与えられた日本文を読み替えること。
(5)「~を誇りに思っている」はbe proud of を使う。
【大問3】単語定義問題
- 時間配分:6分
(1)「イベントに招待した人」のこと。
(2)「我々が住む惑星」。
(3)「1時間を60分割した1つ」つまり「分」である。
(4)「芸術的に貴重なものを保管されている建物」。
(5)「雨の中日がさして空に現れる色の帯」とは。
【大問4】ノンフィクション長文読解問題
- 時間配分:7分
(4)トーマスはゴリラの展示の内に落下したのである。
(5)母ゴリラのとった行動を考えること。
【大問5】エッセー長文読解総合問題
- 時間配分:27分
標準的な長文なので、目で追うスピードで英文を読み込んで欲しい。
(問1)適語選択問題<3分>。ライオンとウシの動きを押さえること。
(問2)適語句選択問題<1分>。兄とジョセフの関係性と心の内を考えれば、「いやだ」という意思表示である。
(問3)適語選択問題<1分>。「2頭のライオンがいた」という文章にしたい。
(問4)適語補充問題<2分>。前後の英文から判断すると「2回目の」という単語が適切である。
(問5)整序問題<2分>。イディオムなどの知識を用いて、語群から部分的に結合していくこと。
(問6)誤文訂正問題<2分>。第5文と最終文をチェックすれば、誤りが見えてくるであろう。
(問7)語句解釈問題<3分>。同格のthatは、しっかり理解し関係代名詞のthatとの識別方法をしっかり覚えることが大切。将来の大学入試では必須事項。
(問8)適語選択問題<2分>。
(問9)英文和訳問題<3分>。to不定詞の形容詞的用法は不可欠な文法事項。間接疑問文の知識も必要となる。
(問10)適語選択問題<3分>。身に着けていた衣服を脱ぐように命じられたのであるから、take off となる。
【大問6】自由英作文問題
- 時間配分:7分
与えられた質問は、(1)「平日は何時に起きるか」、(2)「日曜日にはいつも何をするか」、(3)「これまでどこの国に行ったことがあるか」、(4)「将来は何をしたいか」、(5)「今日の英語の試験はどうであったか」。
攻略ポイント
全体的にどれも標準問題であるので、基本的な文法事項をしっかり習得することが最優先であろう。英単語もそれほど難解なものは出題されていないので、標準英単語集に掲載されている英単語をしっかりもれなく暗記することである。
動詞の使い方、つまり目的語を取るのか取らないのか、知覚動詞+目的語の後に動詞の原形がくるのか~ingなのか、又は過去分詞形がくるのかなどに十分慣れておくように。
また、文法事項としては、現在完了形の用法(完了・継続・経験)や関係代名詞、間接疑問文、比較構文、分詞(過去分詞及び現在分詞)の形容詞的用法、不定詞などは繰り返し演習すること。
また、配点が高い長文読解であるが、500~600単語の長文総合問題を2日に1題というペースで継続して学習して欲しい。