鎌倉学園中学校の傾向と対策
鎌倉学園中学校の入試傾向をプロ家庭教師の視点で解説します。役立つプロのノウハウをご覧ください。
お手元に過去問をご用意ください。 ※問題は、第1回
受験の攻略ポイント
神奈川の男子難関校。どの科目も標準的な問題が多い。基本事項をしっかり習得した上で、鎌倉学園の入試傾向や難易度に合わせた問題に多く当たり、十分に慣れておこう。
算数 | 出題傾向にやや偏りは見られるものの、特定の分野を捨てることなく、各分野の基本をしっかりと定着させる必要あり。 |
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国語 | 読む量が多いので読解のスピードが求められる。漢字や熟語は得点源にしたいところ。 |
社会 | 地理・歴史・政治経済がほぼ同じくらいの割合で出題される。基本問題が多いので、抜けが無いよう学習する必要あり。 |
理科 | 設問の半分以上は基本的な知識を問うものだが、計算問題の占める割合が比較的高いため、演習を積んでおくことが大切。 |
算数の攻略ポイント
本校の大問では、規則性の問題の出題率が非常に高く、ほぼ確実に出題されると考えてよいだろう。その他の分野では数の性質、平面図形、立体図形もよく出題されている。
やや偏りのある出題ではあるが、小問集合も毎年出題されているので、特定の分野を捨ててしまうような学習は好ましくない。
2022年度 第1回
分野・単元 | 難度 | 時間配分 | 必答問題 |
---|---|---|---|
【大問1】計算問題 | 易 | 4分 | ★ |
【大問2】一行問題 | 標準 | 8分 | ★ |
【大問3】平面図形 | 標準 | 4分 | ★ |
【大問4】条件整理 | 標準 | 7~11分 | |
【大問5】平面図形 | 易 | 5分 | ★ |
【大問6】規則性 | 標準 | 4分 | ★ |
【大問7】売買に関する問題 | 標準 | 8分 | |
【大問8】立体図形 | 標準 | 9分 |
国語の攻略ポイント
小説と論説(的随筆)文の2題の読解が毎年出されている。文量は計9000字ほど。出題量は2題とも同じくらいで、記述問題も年ごとにどちらかの大問で出題されている。
試験の最初と最後に漢字や熟語の問題がまとめて出されており、得点源にしたいところである。
2022年度 第1回
分野・単元 | 難度 | 時間配分 | 必答問題 |
---|---|---|---|
【大問一~三】漢字の書き取り・ことばのきまり・ことばの知識 | 標準 | 合計7 | ★ |
【大問四】小説の読解 | 標準 | 19分 | ★ |
【大問五】論説文の読解 | やや難 | 19分 | |
【大問六】論理的文章の読解 | やや難 | 5分 |
社会の攻略ポイント
年度により多少の差はあるが、地理・歴史・政治経済がほぼ同じくらいの割合で出題されている。出題に偏りは無いので、どこから出されても困らないように、テキスト全体を丁寧に見ておこう。
記述問題は年度により出される年度と出されない年度があるが、論述タイプの記述は少ない。
2022年度 第1回
分野・単元 | 難度 | 時間配分 | 必答問題 |
---|---|---|---|
【大問1】総合問題 | やや難 | 12分 | |
【大問2】総合問題 | 標準 | 18分 | ★ |
理科の攻略ポイント
計算問題の占める割合が高い学校として知られていたが、昨年度から減り始め、本年度は【大問1】【大問3】の数問にとどまり、「計算問題を重視しない」という傾向がさらに顕著になった。
本格的な計算問題は【大問1】のみで、残りの設問は「易」レベルの知識問題で占められた。
一言で言えば、問題は易化傾向にある。
「生物分野」…横浜市を流れる河川の魚類に関する問題。与えられた表からほぼ応えが見つかるという平易なレベル。
「地学分野」…星や星座に関する基本的知識を確認するだけの問題だった。
「物理分野」…ニクロム線(電熱線)を使った本格的な計算も含むなかなかの難題でこの大問だけにかつての鎌倉学園の理科のすがたが見受けられた。
「化学分野」…二酸化炭素の性質を問う設問に終始した。塾などで1問でも解けなければ居残りさせられそうなレベルである。
2022年度 第1回
分野・単元 | 難度 | 時間配分 | 必答問題 |
---|---|---|---|
【大問1】物理分野…ニクロム線 | 標準 | 10分 | |
【大問2】化学分野…二酸化炭素 | 易 | 8分 | ★ |
【大問3】生物分野…河川で採集された魚類 | 易 | 8分 | ★ |
【大問4】地学分野…星や星座 | 易 | 6分 | ★ |
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伸びる受験生はどうしているのか?家庭でのサポートで親が気をつけるべきことは何か?勉強のサポートの仕方から親子の関係性など・・・ぜひ参考にしてください。
学校 | 鎌倉学園中学校 |
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偏差値 | 2023予測偏差値 ① 53(四谷大塚80%)・ ① 45(サピックス80%) |
併願校 | 2月入試では慶應普通部中・サレジオ学院中・中央大横浜中・高輪中・慶應中等部中・浅野中・逗子開成中・神奈川大附属中が多く見られる。 |
合格者 | 合格最低点を見ると、年度による差があるが、事前の過去問対策では最低65%はクリアしよう。出身塾別で見ると、日能研が多く、SAPIX・早稲田アカデミーと続いている。 |
進学実績 | 4年生大学への進学率は62.1%。一般受験では明治大・中央大・法政大・日本大への合格率も高い。指定校推薦制度を利用し早稲田大・慶應大・上智大へ進む事も可能。 |
その他 | 中高一貫教育校。グローバル教育にも力を入れており中3~高2の春休みには希望者を対象とした海外研修を実施。ボストン・ハワイ・ベトナムの3コース用意されている。また、隣接する建長寺で、中学1年から高校1年まで、年に数回の坐禅教室を行っている。 |
基本情報 |
所在地 〒247-0062神奈川県鎌倉市山ノ内110 最寄駅 JR横須賀線「北鎌倉駅」より徒歩13分、「鎌倉駅」より徒歩15分、または「北鎌倉駅」より江ノ電バス5分「建長寺鎌倉学園前」下車 連絡先 ℡:0467-22-0994 沿革 大正10年開校。 |