学習院中等科の傾向と対策
本年度:2023年度
本年度 | 一昨年度 | 一昨年比 | |
---|---|---|---|
サピックス | 68 | 67 | +1 |
日能研 | 72 | 72 | ±0 |
四谷大塚 | 71 | 71 | ±0 |
首都圏模試 | 78 | 78 | ±0 |
※サピックス偏差値・日能研偏差値・四谷大塚偏差値・首都圏模試偏差値は各社公表の数値から合格可能性80%を記載。あくまでも比較検討の目安としてお役立てください。
学習院中等科の入試傾向をプロ家庭教師の視点で解説します。役立つプロのノウハウをご覧ください。
お手元に過去問をご用意ください。 ※問題は、第1回
受験の攻略ポイント
学習院系列の男子校。どの科目も標準的な問題が多い。すべての分野をまんべんなく学習した上で、各科目それぞれ学習院中等科の傾向に合わせた対策を十分にしておこう。
算数 | 頻出のダイヤグラムなど、グラフの読み取りに関する問題・平面図形・数列は特に力を入れて学習しておく必要あり。 |
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国語 | 重要点が記述で問われるため、要点を40~80字でまとめる練習が必要。漢字は確実に正答したい。 |
社会 | 細かい知識を要求されるため、基本をしっかりおさえた上で、もう一段階詳しい知識を上積みしたい。 |
理科 | 基本的な知識と計算問題の練習をした上で、時事問題への対策も必須。 |
算数の攻略ポイント
整数・小数・分数の四則演算が4題、特殊算を中心とした独立小問が4題、大問が4題で、昨年と同様の構成であった。出題単元は図形の移動・水量変化とグラフ・割合と比の文章題・条件整理などであった。
立体図形の出題はなかった。基本~標準レベルの問題が中心だが、ややレベルが高く思考力が要求される問題も含まれる。すべての単元の基本を固めることが大切だが、毎年出題されているグラフ(速さ・水量変化)の問題や続けて出題されている図形の移動の問題については、特に力を入れて学習して欲しい。
2023年度 第1回
分野・単元 | 難度 | 時間配分 | 必答問題 |
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【大問1】計算問題 | 易 | 8分 | ★ |
【大問2】小問集合 | 易 | 8分 | ★ |
【大問3】数の性質・相当算 | やや難 | 8分 | |
【大問4】図形の移動 | 標準 | 8分 | ★ |
【大問5】水量変化とグラフ | やや難 | 10分 | |
【大問6】条件推理(推理算) | やや難 | 8分 |
国語の攻略ポイント
小説の読解・論説文の読解ともに、人物の心情・物語のあらすじやテーマ、要点や要旨など、重要なことは記述問題で訊かれることが多い。
40~80字程度で重要点をまとめる練習をしておこう。
漢字は最新年度では10問と例年より少なめだったが、すべて書き取りなので正確に書けるようにしておこう。
2023年度 第1回
分野・単元 | 難度 | 時間配分 | 必答問題 |
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【大問一】漢字の書き取り | 標準 | 3分 | ★ |
【大問二】小説の読解 | 標準 | 23分 | ★ |
【大問三】随筆文の読解 | やや難 | 24分 |
理科の攻略ポイント
物理・化学・生物・地学の4分野から大問が1題ずつ、および、時事問題を中心とした小問集合の出題。ここ何年かの出題を見ても、時事問題等の小問集合と大問4題の出題構成で、各分野からまんべんなく出題されている。
特定の分野だけにこだわることなく、すべての単元の基本を、テキスト等を使ってしっかり身につけるとともに、時事問題対策が必須である。
2023年度 第1回
分野・単元 | 難度 | 時間配分 | 必答問題 |
---|---|---|---|
【大問1】小問集合 時事問題 | やや難 | 6分 | |
【大問2】化学 気体の性質 | 標準 | 10分 | |
【大問3】物理 熱 | 易 | 8分 | ★ |
【大問4】生物 植物の育ち方 | 標準 | 8分 | |
【大問5】地学 気象 | 標準 | 8分 | ★ |
社会の攻略ポイント
地理・歴史・政治経済の各分野がほぼ同じ分量で出題されている。適語記入が多いので、また選択肢問題でも同様に、うろ覚えでは答えられない問題が多い。
政治経済分野は前年の出来事を題材にした作問なので、最新の情報をよく見ておこう。
2023年度 第1回
分野・単元 | 難度 | 時間配分 | 必答問題 |
---|---|---|---|
【大問1】地理分野 | 標準 | 15分 | ★ |
【大問2】歴史分野 | やや難 | 12分 | ★ |
【大問3】政治経済分野 | 標準 | 13分 |
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学校 | 学習院中等科 |
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偏差値 | 2023予測偏差値56(四谷大塚80%)47(サピックス80%) |
併願校 | 1月入試では栄東中・立教新座中・専修大松戸中、2月は早大学院中・桐朋中・攻玉社中・芝浦工大中が多く見られる。 |
合格者 | 合格最低点を見ると、年度による差があるが、事前の過去問対策では最低62%はクリアしよう。出身塾別で見ると、SAPIXが多く、早稲田アカデミー・四谷大塚が続いている。 |
進学実績 | 卒業生の64%が内部推薦で学習院大学へ進学しており、一般受験では早稲田大・慶應義塾大・上智大への合格率も高い。指定校推薦制度を利用し上記大学へ進む事も可能。 |
その他 | 高等教育を見据え、知識だけに偏らない基礎学力の養成に力を注いでいる。また、2019年度より一般入試・帰国子弟入試の出願方法が変更となり、WEBでの出願という形式になっている(※窓口および郵送による出願はできない) |
基本情報 |
所在地 〒171-0031東京都豊島区目白1-5-1 最寄駅 JR山手線「目白駅」より徒歩5分、地下鉄副都心線「雑司ヶ谷駅」より徒歩5分、都電荒川線「鬼子母神前」「学習院下」より徒歩7分 連絡先 ℡:03-5992-1032 沿革 明治10年開校。 |